チ。 ―地球の運動について―(第6集) の商品レビュー
- ネタバレ
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地動説を巡る物語、第3章の開始。 今巻はまず、冒頭から登場する、異端解放戦線の「自然主義者」・シュミットのキャラクターが刺さる。 理屈っぽいながら感覚派。知的で論理的だけれど、「何かを理解しようとする人の知性とやらを信用してない」男。本作が(タイトルでも台詞でも示してきたように)「人の知性」を重視する中、味方側にこのような人物を配置するという構成は興味深い。 本章のもう一人の主役・「“神”を信じてない」ドゥラカの潔さも小気味よく、ラストで、ほぼ1巻越し(作中時間では25年越し)に登場するヨレンタの表情もまた感慨深かった。 巻を増すごとに面白くなってきているとしみじみ感じる。次巻の展開が今から楽しみ。
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新章突入。今回はラディカルな反C教組織が登場、活版印刷による情報革命が題材となるようだ。メインとなる二人がC教的異端者であるという点では共通しているが一方は自然崇拝者、もう一方は無神論者でこの両者の対立も面白い。そして、ヨレンタさんが満を持してという感じで再登場。
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103冊目『チ。 -地球の運動について- 6』(魚豊 著、2022年1月、小学館) 新章突入。C教のルール外に生きる者たちと、「地動説」との出会いは物語をどう動かすのか?相変わらずセリフが熱い。知性的な内容でありながら、漫画らしい外連味のある展開も楽しい。H派とは多分プロテスタン...
103冊目『チ。 -地球の運動について- 6』(魚豊 著、2022年1月、小学館) 新章突入。C教のルール外に生きる者たちと、「地動説」との出会いは物語をどう動かすのか?相変わらずセリフが熱い。知性的な内容でありながら、漫画らしい外連味のある展開も楽しい。H派とは多分プロテスタントの原型でもあるフス派がモデルだろう。 「表なら私、 裏なら君が正しい。」
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第3部がスタート! 前巻から25年後…世界が動いてますね。 どんな展開になるのでしょうか、楽しみです。
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