黄金の刻 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「服部時計」の創業者服部金太郎氏の起業から成長への足取り。丁稚奉公後、時計の修理だけから始まり、中古品販売+修理、中古品1年間無料修理補償、商品に独特な日本的デザインを入れた舶来品を追加、多売による競争力と差別化をする為に自作の時計を構築、部品作りで独自の旋盤を開発、新たな時計、精密機械製造へと「夢の実現に向けて」勝負していく。商売で必須なのは商品と技術の「知識と情熱」、更に取引相手との「取引信用・相互信頼」(人脈)による発展が大きい。大火でお店が消滅した後の決断と復活力+運(全財産を投資して銀座にお店を構える)など現代の起業家を目指す参考になる。金太郎のmottosは「宝石は人間には造れないけれど、時計は人間が造れる宝石なんだ」「自分で考え、答えを見出す。白紙の状態から考えるよりも、先人が考えた答えに耳を傾け教えに従い、更により良い答えを見つけるべく模索する」 「人生とはなかなか上手くいかないもので、懸命にやったつもりでも、願い叶わず、事が思いも寄らぬ方へ向かってしまう。人との出会いもまた然り。信じていたのに裏切られ、苦境に立たされ、解決のために多大な労力を払わされる事もある。もでね、今があるのは、あの時の失敗や挫折があればこそ、今の成功は無かった、と後で振り返るとそう思う。だから人生は面白いんだ」
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今年(2024年)3月末にテレ朝系で放送された西島隆弘主演の2時間ドラマの原作。ドラマで全体の流れを把握できてるのですんなりと読めた。ドラマオリジナルの岩倉(演:濱田岳)らが出てこないので、この方が好きだな。素晴らしい人だったと思います、金太郎さん
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一代にして世界に通用する時計会社SEIKOを創りあげた服部金太郎の人生譚であり、また技師長として金太郎を支えSEIKOを支えた吉川鶴彦との物語でもあると感じた。 金太郎は作中にて度々鶴彦に対して盟友であると語り感謝を伝えているが、中でも特にこの本のラストで関東大震災で全壊していた...
一代にして世界に通用する時計会社SEIKOを創りあげた服部金太郎の人生譚であり、また技師長として金太郎を支えSEIKOを支えた吉川鶴彦との物語でもあると感じた。 金太郎は作中にて度々鶴彦に対して盟友であると語り感謝を伝えているが、中でも特にこの本のラストで関東大震災で全壊していた銀座本店の再興がなされ、金太郎が「自分と鶴彦二人が城主の城なんだ」と鶴彦に対して伝えるシーンがとても印象に残った。 またあれだけ成功し高い地位を持つようになってからも「今まで関わったすべての人々のおかげで今の自分がある」と胸に刻む金太郎の姿を見て、心に響くものがあった。 人は決して一人だけでは生きていけないし、無駄だったと思うようなことや辛く苦しい出来事も生きていく中で多くあるだろうがのちに振り返ってみればすべての事柄が自分にとって何一つ欠くことのできない大切なものであるということを心に留めて、これからの人生を前向きに生きていきたいを思った。
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まさに偉人物語 母の実家が時計屋だったこともありSEIKOは割と身近な存在だった。創業者がこんなに偉人だとは知らなかった。
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★★★★ 今月3冊目 SEIKOを立ち上げた服部金太郎さんの自叙伝小説。 こんな素晴らしい方がいるの知らなかった。 一代ででっかくしていく才能はもちろん、やはり人、パートナーに恵まれた事。 やはり事業が上手く行く成功者の哲学、考え方は、人のため。素晴らしい、良い本でした
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鉄板楡さんの小説を偶然図書館で見つけたので、 借りて読んでみました。 今回のお話は、SEIKO(時計会社)の創業者のお話。 アマゾンの説明に「セイコー創業140周年記念作品」とあるので、 セイコーが楡さんに社史のようなものを作るために依頼したのか? 実際のところはどうだかわかり...
鉄板楡さんの小説を偶然図書館で見つけたので、 借りて読んでみました。 今回のお話は、SEIKO(時計会社)の創業者のお話。 アマゾンの説明に「セイコー創業140周年記念作品」とあるので、 セイコーが楡さんに社史のようなものを作るために依頼したのか? 実際のところはどうだかわかりませんが、読み手としては純粋に楽しめますし、 こういう形で自社の歴史・DNAを残すってのはアリだと感じました。 きっと、SEIKOはこの本を社員に一冊配っているはず! (私の勝手な妄想だけれど。) もし自分がSEIKO社員でこの本を配られて読んだら、 間違いなくテンションとモチベーションが上がりますね。 今や、時計は当たり前のようにに事情に溶け込んでいますが、 主人公の服部金太郎がビジネスを始めたときには、 まだ日本では時計はポピュラーではなく、 輸入に頼っていたそうな。 壁掛け時計から始まり、目覚まし時計や懐中時計を経て、 腕時計になっていく歴史を追いながら、 主人公がいかにしてビジネスを大きくしていったのかが 追体験できます。 企業からの依頼案件か?と疑ったのは、 他のレビューにもあるように、 主人公のいいところしか書かれていない(美化されている)からなのですが、 一応、この話は史実をもとにしたフィクションらしいです。 フィクションだけに、徹底的に美化したということなのか!? 実際は、清濁併せ呑むようなところがあっても 良かったのではないかと思います。 とは言え、いつもの楡さん節で、 主人公が成長しながら成功していくのは 読んでいて気持ちがいいですし、純粋に面白い。 楡さんの小説が好きなら、迷わず読みの一冊です。
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時計で有名な「セイコー」の創業者、服部金太郎の物語。山あり 谷ありの人生の中で同じ志を持った人達と出逢えたのは唯一の財産だろう。実在した人物の生き方を小説として読むのは興味深い。
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東京で欧州からの輸入品を主に扱う洋品問屋「辻屋」がこの本の主人公、服部金太郎の初めての奉公先。 そこで13歳から15歳までの二年間を過ごす。 辻屋の主人、辻粂吉は、常にアンテナを張り、丁稚であろうとその教育は必ず人の財産になり、店の財産になると考えて、毎日ではないものの幾度も講話...
東京で欧州からの輸入品を主に扱う洋品問屋「辻屋」がこの本の主人公、服部金太郎の初めての奉公先。 そこで13歳から15歳までの二年間を過ごす。 辻屋の主人、辻粂吉は、常にアンテナを張り、丁稚であろうとその教育は必ず人の財産になり、店の財産になると考えて、毎日ではないものの幾度も講話を聞かせ、その大番頭、蒲池伊平にしても、使用人にも、福沢諭吉の「学問のすすめ」を聞かせるほどだった。 金太郎はどこの奉公先、塾でもその勉学ぶりと性格で気に入られ婿にと請われる人物。 だが、金太郎は前に旦那様の粂吉に教えてもらった海外の懐中時計に衝撃を受け、いつしか独立した時は時計を商いにと考えていた。 色々な経験は全て必ず役に立つ。思慮深く、常に考え、商いの全容をも考え尽くした金太郎の伝記。 長編ながら実に興味尽きない内容で、ビジネスの場にも通じる本になっている。
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人との出会いが大切。服部金太郎も吉川鶴彦と出会わなければSEIKOもなかったね。 現代は昔ほど時計の必要性が無くなり、装飾品に近いものになってきた。これもスマホの影響からかな。
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服部時計店(後のセイコー)の創始者服部金太郎の伝記的小説。正直、勤勉、先見の明がビジネスには必要だと証明する。 いい人の側面しか書いてないのは難点だが、伝記として面白く読んだ。
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