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2030 半導体の地政学 の商品レビュー

4.5

59件のお客様レビュー

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2022/09/25

地政学に大きく影響。現在の情勢を違った角度から読み解く補助線。 ・半導体サプライチェーンの改造 ・米国の巨額補助金と中国制裁 ・トランプのよる通商法232条発動により、自由貿易と保護貿易の議論を安全保障が超越 ・ファーウェイ子会社ファブレス企業ハイシリコンとTSMCサプライチェ...

地政学に大きく影響。現在の情勢を違った角度から読み解く補助線。 ・半導体サプライチェーンの改造 ・米国の巨額補助金と中国制裁 ・トランプのよる通商法232条発動により、自由貿易と保護貿易の議論を安全保障が超越 ・ファーウェイ子会社ファブレス企業ハイシリコンとTSMCサプライチェーンを断ち切る制裁と台湾地政学リスク上昇 ・相次ぐ半導体工場火災 ・半導体材料を戦略物質とする効果と反作用 ・オランダASML、英アーム:半導体バリューチェーンのボトルネックとなる要衝 ・IWON(Innovative Optical and Wireless Network)構想NTT光電融合技術によるデジタル技術の丸ごと塗り替え ・ソシオネクスト:富士通とパナソニックの半導体部門を統合して2015年に設立したファブレス企業。ロボットカー、エッジコンピューティングのロジック半導体設計

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2022/09/04

エネルギー安保で揺れる日本ですが、 自動車用の半導体不足で生産が止まっている工場の問題を含め、 米中ロでは半導体戦争が始まっている。 本書は、いつも出遅れる日本に対し警鐘を鳴らしている。 出遅れる先は3流国日本の姿。

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2022/08/29

久々に技術方面の良書.従来の地政学ではなく半導体の地政学.必須の技術(チョークポイント)を持たない国は安全保障的にも弱い立場になる.近未来の日本の進む道への提言も含まれている.

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2022/08/28

とにかく台湾のTSMCが製造において最強。 どれだけ設計ができてもそれを実現しうる製造環境がないと競争に勝てない。 そんな中、原子レベルの小ささで生み出す技術があるのは未だTSMCのみ。 これもあって、台湾という地域が、アメリカか中国どちらがとるかといった要所になっている。 ...

とにかく台湾のTSMCが製造において最強。 どれだけ設計ができてもそれを実現しうる製造環境がないと競争に勝てない。 そんな中、原子レベルの小ささで生み出す技術があるのは未だTSMCのみ。 これもあって、台湾という地域が、アメリカか中国どちらがとるかといった要所になっている。 半導体という観点からも、台湾は地政学的要所であるのは面白い。

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2022/08/15

産業のコメと言われてきた半導体。今やあらゆるモノやサービスに不可欠な存在となり国家戦略の中心の一つと言っても過言ではない。 怪物TSMCを巡って大国がなりふり構わずと言ったところか。 アメリカは台湾有事も見据えてか半導体サプライチェーンを国内完結しようとしている。 かつて日本...

産業のコメと言われてきた半導体。今やあらゆるモノやサービスに不可欠な存在となり国家戦略の中心の一つと言っても過言ではない。 怪物TSMCを巡って大国がなりふり構わずと言ったところか。 アメリカは台湾有事も見据えてか半導体サプライチェーンを国内完結しようとしている。 かつて日本が半導体で世界をリードした際にアメリカは安全保障の視点でとらえ、日本は経済の視点で考えた。国防と貿易ではスケールが違う。 半導体が抑止力となり得ることに納得。 設計、製造、使用と各シーンで関わる会社はあるが、やはり製造できることの存在価値は大きい。 今後は使用する側からのリクエストに応じた特殊で少ロット生産がイノベーションのきっかけになりそうだ。 熊本へTSMC誘致に成功したが、次はどう使うかが試されている。 東大や、NTTの取り組みにもあるように日本も参入して勢力図がどう変わって行くか楽しみである。

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2022/07/31

日経の編集委員が昨年末に出した本。お勉強の為に、日本からお取り寄せ。 中国にいるから米中デカップリングは分かっているけど、半導体の地政学について、頭の中の整理。最近触れる情報は中国目線が多いけれど、日本の視点から。 でも、やっぱり台湾だよな。 そして、電子立国日本はどうなるのか。...

日経の編集委員が昨年末に出した本。お勉強の為に、日本からお取り寄せ。 中国にいるから米中デカップリングは分かっているけど、半導体の地政学について、頭の中の整理。最近触れる情報は中国目線が多いけれど、日本の視点から。 でも、やっぱり台湾だよな。 そして、電子立国日本はどうなるのか。甘利さんたちはこの後、何してるんだろ。

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2022/07/26

昨今新聞等で、品不足によりその単語を目にしない日は無くなってしまった、半導体。 本書は半導体についての、2030年をめどにした国やメーカーの勢力図やその推移を著者自身の取材をベースに予測した一冊。 80年代には隆盛を誇った日本の半導体メーカーの凋落は著しく、現在では、半導体製造...

昨今新聞等で、品不足によりその単語を目にしない日は無くなってしまった、半導体。 本書は半導体についての、2030年をめどにした国やメーカーの勢力図やその推移を著者自身の取材をベースに予測した一冊。 80年代には隆盛を誇った日本の半導体メーカーの凋落は著しく、現在では、半導体製造のための原材料と、製造装置の分野でしかその存在感を示せなくなってしまった。 ただ、本書では現在NTTが開発中の光トランジスターや、富士通とパナソニックの半導体部門が合併してできたソシオネクスト社の高い技術力等、製品としての半導体で、まだ日本が十分巻き返せる可能性を示唆しているので、これらが実現し、日本の半導体がまた世界半導体企業のTop10ランキングに返り咲いてくれることを切に願う次第。 最後になったが、半導体ビジネスに関わる全ての人必読の一冊である。

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2022/07/25

・半導体は部品ではない、製品の製品たらしめるエッセンスが半導体チップ ・革新的な事業、ソフトウェアに対して真剣な人は独自のハードウェアを作るべき わかっていてもなかなか説明できないことが、読み進めると納得できるものとなりました。また、シンガポールやロシアの情勢も言及があり新たな視...

・半導体は部品ではない、製品の製品たらしめるエッセンスが半導体チップ ・革新的な事業、ソフトウェアに対して真剣な人は独自のハードウェアを作るべき わかっていてもなかなか説明できないことが、読み進めると納得できるものとなりました。また、シンガポールやロシアの情勢も言及があり新たな視点を得ることができました。

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2022/07/22

最近の経済ニュースはもう半分くらいが半導体なんじゃないかと思わされるほどだが、 その半導体の潮流をよく整理して各国ごとにまとめている。 ニュースの背景が非常に掴みやすくなった。

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2022/07/16

半導体のことをこれほどまで詳しくまとめた一冊を見たことがない。単純な半導体の話ではなく、地政学の話を織り交ぜた壮大な現実のストーリーがそこにはある。それは単なる経済の話ではなく、国家間の安全保障にも関係してくる。各国の思惑も垣間見れ、ノンフィクション小説としても楽しめる。

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