不登校・ひきこもり急増 の商品レビュー
コロナ禍がひきこもり支援にどう影響を与えているかを伝えてくれています。 著者らは、長年不登校、高校中退、ひきこもりの支援活動をおこなってる個人及び団体です。 事例から、支援活動がどのように実践されているかわかる構成になっています。とくにアウトリーチ支援の章は、ノウハウがわかりや...
コロナ禍がひきこもり支援にどう影響を与えているかを伝えてくれています。 著者らは、長年不登校、高校中退、ひきこもりの支援活動をおこなってる個人及び団体です。 事例から、支援活動がどのように実践されているかわかる構成になっています。とくにアウトリーチ支援の章は、ノウハウがわかりやすくまとまっていると思います。 支援できている母数は決して多くないですが、その社会参加への過程や復帰の割合の高さ(約85%)はすばらしいと感じました。 根気強い介入と子どもや親の状態の見極め、両親との協働、安全への配慮、組織における職員や学生インターンとの関係の良好さが際立っているように思います。 コロナで直接の会えない時間が回復を遅らせてしまっているかもしれない。 一方でリモートの良さはある。 人と人とが対面できない状況下でも、懸命につながろうとする支援者の姿勢と、ひきこもりの子どもたちの生き様に感銘を受ける一冊です。
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コロナショックによる不登校・ひきこもりの急増と不透明化: 増加した子どもたちの自殺 コロナ欠席で不登校とカウントされなくなった コロナがきっかけで不登校になった生徒 不登校のままでも進級・卒業できてしまう 言い訳として使われる「コロナだから」 コロナショックで困難になる立ち直り...
コロナショックによる不登校・ひきこもりの急増と不透明化: 増加した子どもたちの自殺 コロナ欠席で不登校とカウントされなくなった コロナがきっかけで不登校になった生徒 不登校のままでも進級・卒業できてしまう 言い訳として使われる「コロナだから」 コロナショックで困難になる立ち直りへのステップひきこもりからの復帰が遅れてしまつている: 立ち直りかけた生徙も再びひきこもりに 立ち直る過程で起こった、コロナによる挫折: 「はしごを外された」コロナショック 失われたキャンパスライフ オンラインが救った不登校・ひきこもりの生徒たち: コロナがかえって良い影響を与えた例も 不登校・ひきこもりとオンラインの好相性 オンライン授業が単位取得を促進する 3割の生徒はオンラインのほうが合っている 「学校に行かなくてもよい」だけだと間違い 新しいスタンダードとは コロナ禍における教育支援センターの問題点: スクールカウンセラーだけでは足りない支援 機能しない自治体の教育支援センタ— 自治体の若者支援取業がうまくいかない理由 アウトリーチ支援という提案 民間フリースク—ルへの支援・連携を アウトリーチ支援 ステップ0: ① ご相談.お問い合わせ ② アウトリ—チ支援の提案 ③ 両親面談 親に共通する3つのタイプ ひきこもりの5つのステージ ④ 初回アウトリーチ 滞在時間は1時間を厳守するわけ ⑤ 職員会讁 ⑥ 4回訪問後の職員会議 実例で解説するアウトリーチ支援ステップ: アウトリーチの実例 両親面談で分かった厳しい状況 職員会議 お父さんに全身全霊をかけてもらわないと 学生インターンによる信頼関係の構築 生活の改善 コロナ休校による中断 イベント参加で徐々に溶け込んでいく 将来を見つめ直す 将来を見据えた特別授業と、支援の広がり: リアルタイムのオンライン授業 数学講座 美術講座 プログラミング講座 一流の尊門家から得る学び 支えてくれるプロの大人たち 全日制高校へ通う生徒のボランティア 学生インターンの大きな力 ゲームの有効性――eスポーツ部の意義: ひきこもりから立ち直らせるためのゲーム ゲームを通した友情 NTTe-Sportsの協力 オンラインゲームは「昔のゲーセン」 ゲームと勉強の両立 プロゲーマーになりたい生徒のために 規則正しい生活を確立するための方法―生活改善合宿: 昼夜逆転を直すための合宿 ユーチユープを見てたら朝の4時に 生活改善が必要なタイミング 自立した生活のために―一人暮らしのすすめと、親の覚悟: 寮生活の支援寮 生活のル—ル 何より必要なのは親の覚悟 一人慕らしで変わった意識 富裕屑の子どもの特徴 女子に多い不登校タイプと新しい進路の形―インターン経験を活用した総合型選抜入試: 女子の不登校の原因は友達関係 女社会の中でうまく生きる力をつける 女子の外見へのこだわりは、受容されていない不安の表れ 柔軟さに優れた女子に多い、総合型選抜(AO入試) 自ら指定校推薦を獲得した例 受験ありきではないが高卒の資格は取るべき
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「子供たちが自律して勤労納税の義務を全うしそれぞれの能力を社会で発揮できれば国の発展につながる」 僕なんかは仕事がらとてもよくわかるのですが支援者の方々からこのように言っていただけると心強いです。 行政が後押しするためにはエビデンスが必要なんです。 例えば2020年度の小中学生の...
「子供たちが自律して勤労納税の義務を全うしそれぞれの能力を社会で発揮できれば国の発展につながる」 僕なんかは仕事がらとてもよくわかるのですが支援者の方々からこのように言っていただけると心強いです。 行政が後押しするためにはエビデンスが必要なんです。 例えば2020年度の小中学生の不登校が19万人を超えている状況やそうです。 彼ら彼女らが生活保護のその他世帯になるのか自律した納税者として生活が送れるのかでどれだけ損失が出るのか計算できます。 まちづくりの中でも福祉と並んで取り組むべき課題やと痛感します。 「アウトリーチ支援」 こちらから子供たちが閉じこもっている部屋に出向いていく ステップ①規則正しい生活をする ステップ②自律して自信をつける ステップ③社会貢献をする 本書ではアウトリーチ支援の難しさが描かれています。 根気強くアプローチしないと上手くつながらないことがよくわかります。 「ゲームの有効性」 僕は1ゲーマーやったんでゲームの面白さも中毒性もよく分かってます。 つまりゲームは毒にも薬にもなるということです。 その中でeスポーツとしてゲームの地位が認められてきたのは誇らしく思います。 本書にもあるようにeスポーツを引きこもり脱却のツールとして可能性が大いにあるというのがよくわかりました。 私案として具体的に 公立中学校にeスポーツクラブを作れないか パソコン部があるクラブなら比較的容易かもしれません。 またひきこもりの子供を規則正しく学校に通わせるツールにならないか。 保健室登校ならぬ部室登校みたいな。 必ずスクールカウンセラーとの面談をセットにすれば理屈は立つのかなと思います。 クラブという以上は勝ちに行かないといけないので近隣の家電量販店やeスポーツに力を入れている企業に社会貢献として協力要請できないか。 コーチや場所の提供があれば大人と接する機会も増えます。 この辺りをまとめていきたいと思います。
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