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古代中国の24時間 の商品レビュー

4.1

41件のお客様レビュー

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2023/02/19

面白かった。 ワイワイガヤガヤした雰囲気で 人間味にあふれた考察だった。 冠婚葬祭とかも見たかった。 妻と離婚できる7条件にほぼ当てはまっていた笑

Posted byブクログ

2023/01/29

2022/1/29 読了 めちゃ面白かった。盗みが横行しているのに、お酒をたらふく飲んでいたり、やることは色々やっていたり、古代中国の世界を直に見てみたくなった

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2022/12/08

秦漢期を想定した古代中国の一日を体験する形式をとり、衣食住から性愛にいたるまで当時の日常生活を再現する内容。読むことで間違いなく古代中国についての解像度が上がる。典拠も巻末注にまとめられているので非常に有用な一冊。

Posted byブクログ

2022/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まずは出典の書物の多さに脱帽。さすが10年分。確かに庶民の生活をつぶさに書き記した歴史書などあまりなかったかもしれない。 呉と越が敵対しているときに献上されたという西施という美女の話からでてくるフェイスパウダーの話に驚く。戦国時代あたりからフェイスパウダーあったのか。 カイコの触角のような眉が理想とされた話。ちょっと怖い… 劉邦の酒飲みの話が多かったのもびっくり。 大酒飲みが16リットルも酒を飲んだって…急性アルコール中毒にならないのか。しかし一気飲みで亡くなった人もいた、ということなので急性アルコール中毒自体はあったのだろう。 口臭をきにしていて、皇帝から苦い薬を賜った、何の失策をしたのか?と思ったらブレスケア的なもので、皇帝から「口が臭い」と思われていた、という話が面白かった。 兵馬俑が型取りをしていたことから、マニュファクチュア的なものが古代中国では出来ていたことになり、興味深いと感じた。

Posted byブクログ

2022/09/26

官吏はルックス採用が多く美男子の要素の一つは髭であり、髭を剃っているものは宦官や犯罪者とみなされた。 髭を剃る刑罰があった 庶民の多くが氏を持つようになったのは紀元前前後 気軽に名字を変えた 家族などの親密でない他人を名で呼んではいけなかった、特に皇帝の場合は公文書にも使っては...

官吏はルックス採用が多く美男子の要素の一つは髭であり、髭を剃っているものは宦官や犯罪者とみなされた。 髭を剃る刑罰があった 庶民の多くが氏を持つようになったのは紀元前前後 気軽に名字を変えた 家族などの親密でない他人を名で呼んではいけなかった、特に皇帝の場合は公文書にも使ってはいけなかった 姓+官職・役職名 地図は北が下、南が上 郡>県>郷>里 中国北部は人口密集地帯、南部は過疎 普通語や共通語の概念がなかった 長江流域は鬱蒼とした森林に覆われて今とは生態系が異なっており、象が生息していた。また在任や民がそこに逃げ込めば捕まえるのは難しかった 毛先から魂が抜けてゆくと信じて毛先を隠していた 髷を結い身分に合った冠をかぶっていた

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2022/09/16

古代中国で、人々がどう暮らしていたのか。 膨大な資料から生活習慣に絞って集大成した十年がかりの労作。 古代にタイムスリップして一日を過ごしてみたら? といった体裁でまとめられていて、ユーモアもあり、読みやすいです。 秦や漢という大国がすでにあった頃、何百年にも及びますが、ほぼ紀...

古代中国で、人々がどう暮らしていたのか。 膨大な資料から生活習慣に絞って集大成した十年がかりの労作。 古代にタイムスリップして一日を過ごしてみたら? といった体裁でまとめられていて、ユーモアもあり、読みやすいです。 秦や漢という大国がすでにあった頃、何百年にも及びますが、ほぼ紀元前という。 ドラマでは現代感覚も加味してあるので、いや、ここまで豪勢じゃないでしょ、精巧じゃないでしょ?と思う面もあるけれど、既に多くの書物があり、法律があり、文化があったことも事実。 で、日々の暮らしの実態は? 皇帝は早朝に起き、えんえんと案件を審査する。 朝起きたら口は漱ぐが、歯を磨くというところまではない。 近年特定されたばかりの曹操の墓でわかったことでは、曹操はかなり歯が悪かったとか。 ただ意外と虫歯がない人もいたようで、それは食事が現代と違い、虫歯ができにくい内容だったからだそうです。 イケメンは採用されやすく、それというのも容姿は能力の内と考えられていたから。 毛先を見せては生命力が吸い取られるという考えがあり、髪はまとめて小さなお団子にして留め、冠をかぶせるのが正装だった。 名前を呼ぶのは君主か親ぐらいで、親しくない人が呼ぶのは非常に失礼に当たる。 役職名か、字(あざな)で呼ぶのが普通だった、など。 意外と現代に通じることも多く、生きる喜びは似たようなもの、同じ人間なのね~!と思いつつ、全く違う感覚もある。 とても面白かったです☆

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2022/09/13

秦や漢の時代を中心に、当時の官吏や庶民がどのような1日を過ごしていたのか、イメージが湧いて当時にタイムスリップしたようで楽しめた。膨大な資料にある断片的な情報をつなぎ合わせて普段の生活を再現しようとする取り組みのすごさをとても感じた。当時の人はどんなふうに食事し寝ていたのか、歯は...

秦や漢の時代を中心に、当時の官吏や庶民がどのような1日を過ごしていたのか、イメージが湧いて当時にタイムスリップしたようで楽しめた。膨大な資料にある断片的な情報をつなぎ合わせて普段の生活を再現しようとする取り組みのすごさをとても感じた。当時の人はどんなふうに食事し寝ていたのか、歯は磨いていたのか、口臭を気にしていたのか、どんな風に買い物したのか、などなど、とても面白い。「古代ローマ人の24時間」という本を読んでこの本にたどり着いたが、いずれも面白い。次は、「古代日本人の24時間」を読んでみたい(そんな本はないかもしれないが)。

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2022/08/18

タイムスリップ形式で読みやすかった。 一日の生活を通して、政治・経済・文化…いろんな側面が見えるんだなって実感できた。 文化史導入として「一日」を知ることから始めるの、なかなかいいかもしれない

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2022/07/11

2022/7/10 ローマの24時間と同じコンセプトを目指したとのことだが、筆者が学者のためか事実の羅列となり、現代人が秦漢の1日にとけこんで生活を体験する臨場感のある再構成ができていない。精神世界については絶対的な上下関係とそれ肯定する儒教の影響を色濃く感じる 衣食住の生産と消...

2022/7/10 ローマの24時間と同じコンセプトを目指したとのことだが、筆者が学者のためか事実の羅列となり、現代人が秦漢の1日にとけこんで生活を体験する臨場感のある再構成ができていない。精神世界については絶対的な上下関係とそれ肯定する儒教の影響を色濃く感じる 衣食住の生産と消費、トイレと風呂、衛生、輸送と交易、エネルギー、情報と娯楽、死生観と宗教を知れば生活の動画が見えてくる ・富貴な人は絹を着て、一般人は麻を着た ・食物の保存に氷室が使われた。火は火打ち石か鏡が使われ、庶民の家にもかまどがあった。野菜と穀物が中心で、肉や魚は特権階級のものだった。肉は干し肉が多い。宴は日没前に終わらせることが多かったが、月夜のもとでの宴会の例もある ・水は井戸から使用人が汲むことが多かった。首都の一部には下水道があったが豪邸の特殊な施設であり、インフラではなかった ・多くの都市は城壁に囲われており、城壁の外にある家は貧民のものだったが城壁のすぐ外にある田畑は貴重だった。四合院は防犯のため門は1つで中庭があった。室内では裸足だった。採光のための窓はあるがせいぜい木枠に木扉がはまったものだった。犬や鶏を飼っていた ・君主のそばには大将軍などの侍中がおり、痰壷やおまるで主人の用をたすのを助けた。トイレは豚小屋と併設されることが多く、糞尿を豚が食べた。使い終わった木簡をトイレットペーパーとすることが多かったが、隣に洗い場が併設されているケースもあり着替えることもあった。逆に言うと風呂はトイレの近くであることが多く、リラックスできる環境でなかった。またトイレは遠く、主君や客と話している際の離席は失礼だったため失禁の記録が多く残っている ・歯磨きは歯木も含めてなく、口をすすぐのみだった。そのため老人は歯がないものが多く、雨や乳母を雇った。口臭ケアのための香料が存在した ・市専用の壁に囲まれたゾーンがあり店構えのある常設店と行商人がいた。同じものを扱う店は隣に並べられ、最低限買いたいものが選びやすいようになっていた。金銭以外に織物も通貨として使えた、奴隷など高額なもののやり取りには地域の顔役が手数料をとってブローカーとなった。 ・農業のほか、養蚕とカイコが食べる桑の栽培、織物が主要産業だった。農閑期には役所での有期雇用もあった ・文書には木簡や竹簡が使われ、早馬によって情報は伝達された。早馬が掲げる木柱のようなものが檄であり、往来する際に沿道のものが見られるようにするというパフォーマンスだった。機密文書は紐で縛られ、その上から泥に判を押した封泥が使われた ・社は盛土があり、近くに気が植えられており野ざらしだった。これは天に通じることが重要視されたためで、敗戦国の社に屋根をつけることすらあった ・髪の毛先を見せると生気が吸い取られると信じられており、髪を結って冠を被った。冠は垂らす紐の数によって位を示し、上下の階級や秩序を守ることで社会を安定させようとした儒教では重視された ・セミは脱皮をする上、何も食べずに泣き続けるので清貧高潔の象徴として敬われた ・宮殿の中では常に小走りでなければならなかった。帯剣して歩くのは重臣の特権だった。腕を組むことで挨拶をして、高位者にはそれにプラスしてお辞儀をした ・君主は絶対的な存在で、話しかける際には最後に頓首死罪というきまり文句をつけた ・死後の世界に持っていけるよう副葬品として生活に必要なあらゆるもののミニチュアが埋葬された ・昔からの族名が姓だが徐々に集団が大きくなり新たに氏が作られた。名前は君主または親が呼ぶのはよいがそれ以外は失礼なため、役職名か字でよんだ ・古代中国の照葉樹林帯は昼も日がささない異世界であり、当時はまだ象が住んでおり、照葉樹林帯にすむ人々は平地の民とは区別された。罪人や反体制派も逃げ込み、その神秘性から仙人や桃源郷の伝説が生まれた ・水時計を使って時間を図り、太鼓によって時間を知らせた

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2022/06/17

気鋭の東洋史学者による古代中国の日常生活再現。再現とはいえ、バシッと「この時代のこの地域では」というようなまとまった史料が有るわけではないので、断片的な史料を組み合わせて24時間を再現したことになる。そのため、時代・地域を超えてさまざまな要素が詰め込まれており、ぼんやりと昔の中国...

気鋭の東洋史学者による古代中国の日常生活再現。再現とはいえ、バシッと「この時代のこの地域では」というようなまとまった史料が有るわけではないので、断片的な史料を組み合わせて24時間を再現したことになる。そのため、時代・地域を超えてさまざまな要素が詰め込まれており、ぼんやりと昔の中国ではではだいたいこんな感じの生活が営まれていた、というイメージを受け取れたら一読の価値があったと思って良さそう。 なお、筆者はやたらとRPGらしさに拘っていたが、その要素はわざわざ入れる必要があったかどうか不明である。

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