神曲 の商品レビュー
小鳥と事件が上手く重なりすぎててまだ観てもいないのに映像が浮かんだ。切なくて苦しくて、信じて救われるのかもしれないけれどどうしようもないほどに虚しくなった
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息子を殺害された母親が、新興宗教に洗脳される。 人は弱くて純粋な部分があり、大切なものを失った時など、その穴を埋めるように信仰などにのめり込んでいってしまうものなのかもしれない。もちろん信仰を持つことは悪いことではありませんが、他の神も尊重していかないと極端な方向に向かっていくの...
息子を殺害された母親が、新興宗教に洗脳される。 人は弱くて純粋な部分があり、大切なものを失った時など、その穴を埋めるように信仰などにのめり込んでいってしまうものなのかもしれない。もちろん信仰を持つことは悪いことではありませんが、他の神も尊重していかないと極端な方向に向かっていくのだと思う。洗脳されていく過程が生々しく堪え難かった。 結局、天国も地獄も生きている世界にある。
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「神とは何か?」という万人に共通の答えが出るはずもないことをテーマにしているので、ある程度は仕方がないのかなとは思うが、何かがありそうな雰囲気だけで、特に何もなかったように思う。 全てが綺麗めに格好つけて表現されていて、時々白けてしまった。この作家さんは初だったのでわからないけ...
「神とは何か?」という万人に共通の答えが出るはずもないことをテーマにしているので、ある程度は仕方がないのかなとは思うが、何かがありそうな雰囲気だけで、特に何もなかったように思う。 全てが綺麗めに格好つけて表現されていて、時々白けてしまった。この作家さんは初だったのでわからないけれど、いつもこうナルシスティックなのだろうか? 答えのないことでも、何かしらのその人なりの答えを探し求め熟考すること自体には惹かれる。作家さんが本を出してまでその考察を表現するのだから、そこはその作家さんの肝を見せることになるのだろう。その、挑む姿勢はすごいと思った。 この作家さんの初めての1冊がこの本でなかった方が良かったかもしれないと少し後悔した。
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川村元気さん、ということで手にとった本。 息子が殺され、そこから宗教へとのめり込んでいく家族の話。 なんとなく最近この手のストーリーの本が多い気がする…。 ストーリーとしては単調で特に驚くべきフィナーレはなかった。
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「君がおかあさんを信じる気持ちと、おかあさんが信じている神様を信じられない気持ちは両立すると思う。 人は時に、複雑な信仰を持ちうるんじゃないかな」 本書では、当たり前だが神とは何であるか明言していないし、できない。 それぞれの登場人物が信じる者は何か、縋りたいものは何か...
「君がおかあさんを信じる気持ちと、おかあさんが信じている神様を信じられない気持ちは両立すると思う。 人は時に、複雑な信仰を持ちうるんじゃないかな」 本書では、当たり前だが神とは何であるか明言していないし、できない。 それぞれの登場人物が信じる者は何か、縋りたいものは何かがバラバラだ。 そのため、小説としてはテーマが雲散霧消しているように見えるが、結局のところは”複雑”なのだ。 正面切って宗教を主題にするのはリスクがある。 そのリスクに挑む覚悟を持って、作者が取り組んだことが感じられる一冊だった。 いつもの通学路は惨劇に変わった。 通り魔が通学中の小学生を襲い、そして犯人は凶行と同時に車に轢かれて死んだ。 突然に息子を奪われた家族。 毎日臥せっていた母親は、ある日、神の声を聞く。 新興宗教に嵌まる妻を案じる夫、 夫の無理解に幻滅する妻、 壊れる家族の関係に悩む娘。 神の正体とは。 とある被害者家族の話。
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震えるほどの感動、は特に無く… 衝撃のラスト、も無く… 完全に帯と作家に踊らされました(笑) 前4作が好きだったので期待しすぎてしまった。 そして宗教云々はわたしには合わない。 神頼みをしたことがない人間なので…
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帯文買いだったけど「震えるほどの感動」は待ってなかった。次々と「明かされる家族の秘密」やら「怒涛の終焉」やら、総じて帯文が煽りすぎ盛りすぎ溺れすぎ。 ラストの展開が強引で納得度が低い。籠から出た小鳥たちの行く末は、相当厳しいと思う。でも、花音の未来に希望が持てる終わり方でよかった。信仰の怖さと脆さ、 強かさを感じた一冊。
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川村元気さんの作品は4月になれば彼女はから二作目 。 初めて、信仰宗教系の小説を読んでみたけど自分には合わなかった。『神様を信じておいて損することはない』とあった。私はそんな考え方をしたことがなかったので非常に新鮮だった。全体的に気味悪く、少しでも信仰を怠ったら本気で信じている人の宗教の人に危害を加えられたりと信仰によって精神もおかしくなったりするのだと恐ろしく感じた。
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人は判断するよりむしろ信じたいという言葉があるように何かに縋りながら生きていきた方が楽なのだろう。そのもっともな例が妻である。確かに縋れる対象があれば精神的にも楽だが、それは虚しいようにも思える。なぜならそれは他人の基準、今回で言えば神様を基準に判断しており、自分では何一つ判断し...
人は判断するよりむしろ信じたいという言葉があるように何かに縋りながら生きていきた方が楽なのだろう。そのもっともな例が妻である。確かに縋れる対象があれば精神的にも楽だが、それは虚しいようにも思える。なぜならそれは他人の基準、今回で言えば神様を基準に判断しており、自分では何一つ判断していないからである。 どんな事も自分で判断し続けていくうちに基準が作られるのだろう。 物語は面白かったが、この作品が物語を通して何を言いたかったのか上手く汲み取れなかった。 「好きという気持ちは信じることに近いから怖い」 というセリフは印象に残りました。
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川村元気さんの作品は 優しくて引き込まれ、かつストーリーとして面白い そんなイメージがあったので 今年の一冊目に取っておいた、、、 が、少し期待しすぎたか 衝撃というほどの衝撃はなかったかな、、
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