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ミチクサ先生(下) の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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2024/03/16

最後まですごい人で終わった。 やばい人格は皆無。 伊集院静の、漱石への愛の大きさか? でも、本当にすごいのは正岡子規なのかも。 この人がいなかったら、 文豪夏目漱石は現れなかったのではないだろうか。

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2024/02/14

面白かった。 漱石と正岡子規の友情や夏目漱石という人の存外情に熱く、あの有名なポートレートから想像されるようなスカした感じではなかったことなど ほのぼのと読み進めることができた。 なだたる文豪たちの若いころの交友関係も興味深い 伊集院先生もひょっとしてみちくさがお好きだったのかも...

面白かった。 漱石と正岡子規の友情や夏目漱石という人の存外情に熱く、あの有名なポートレートから想像されるようなスカした感じではなかったことなど ほのぼのと読み進めることができた。 なだたる文豪たちの若いころの交友関係も興味深い 伊集院先生もひょっとしてみちくさがお好きだったのかも…

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2024/02/03

夏目漱石の人柄や生い立ち、考え方を知ったうえで代表作を読んでいくと明らかに見え方が違ってくる。 日本に小説という読み物が始まった頃に、漱石なりに表現したかったことが順に代表作として世に現れた。当時の時代背景や漱石の考えを思い浮かべながら再度代表作を読んでいく楽しみができました。

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2024/01/19

夏目漱石を取り巻く名だたる人物たち。 時代考証も丁寧にされている。 私たちは夏目漱石の作家としての顔しか知らないが、彼は49歳の生涯を終えるまでに数多くのミチクサをしている。しかしながら凡人とは違い、どのミチクサも一流だから感心してしまう。 家庭人としては多少変わり者だった衒いも...

夏目漱石を取り巻く名だたる人物たち。 時代考証も丁寧にされている。 私たちは夏目漱石の作家としての顔しか知らないが、彼は49歳の生涯を終えるまでに数多くのミチクサをしている。しかしながら凡人とは違い、どのミチクサも一流だから感心してしまう。 家庭人としては多少変わり者だった衒いもあるが、奥様の人物像も素晴らしく家庭はうまくいっていたと見られる。

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2023/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「そうか、秋風を連れて君はいくか。」 「そうだ。君の体を温める日差しはここにおいて、私はいくよ。」 金之助と子規の関係が集約されているようで、このやり取りが好きです。

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2023/07/29

面白かった!  夏目漱石の本は数冊読んでいるけれど、『吾輩は猫である』は読んでいなかった。 でも、この本を読んで直ぐに購入。 正岡子規との関係がいいなと思った。 この本を読んで、なんとなく好きになれなかった森鴎外や、全く興味の無かった寺田寅彦の本を読んで見たいと思った。 それ...

面白かった!  夏目漱石の本は数冊読んでいるけれど、『吾輩は猫である』は読んでいなかった。 でも、この本を読んで直ぐに購入。 正岡子規との関係がいいなと思った。 この本を読んで、なんとなく好きになれなかった森鴎外や、全く興味の無かった寺田寅彦の本を読んで見たいと思った。 それにしても、夏目漱石の周りには後々著名な作家となる人が集まっていたのに感嘆する。

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2023/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〇こうであったらな、という漱石先生の生涯でした 〇ご家族やお弟子さん、ご友人の漱石先生のスケッチも一緒に読むとよいかなと思う 〇明治という時代 〇作中に出てきた作家さんたちの作品も読んでいきたい 〇“文豪”は漱石先生に捧げられた言葉だった←要確認 ・長女誕生 安安と海鼠の如き子を生めり ←筆子さん誕生のときの俳句。見つかって怒られる ・文部省第一回の給費留学生 ・クレイグ教授 ・自転車の練習  女学生の拍手する中を通り抜け、板塀に激突する先生 ・絵画と漱石先生  ターナー、オフィーリア ・鏡子さんへの手紙 ・子規の死 畏友 ・東大シェイクスピア講義 ・泥棒と夏目家 ・木曜会 ・東京朝日新聞 ・修善寺大患

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2022/12/13

夏目漱石伝かつ明治時代を面白く理解できる名作。 夏目漱石と正岡子規ほか著名人との交流などがリアルかつ映像で見えるように描かれている。 このような本と久しぶりに出会えた気がする。 また、伊集院静の本を読んでみたいと思いました。

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2022/12/22

漱石の夫人、鏡子は悪妻であるという説が一般に流布されているが、この作品では比較的好意的に書かれている。悪妻説の出どころは漱石の周辺にいた弟子たちであるから、うるさい若者たちを多少なりとも鬱陶しく思うのは自然の成り行きであるから、鬱陶しがられた方が描くことが、どこまで本当であるかわ...

漱石の夫人、鏡子は悪妻であるという説が一般に流布されているが、この作品では比較的好意的に書かれている。悪妻説の出どころは漱石の周辺にいた弟子たちであるから、うるさい若者たちを多少なりとも鬱陶しく思うのは自然の成り行きであるから、鬱陶しがられた方が描くことが、どこまで本当であるかわからない。「狂せり」と派遣元の文部省に伝えられた漱石のロンドンでの留学生活も、青春を謳歌しているふうに描かれていて、この作品ももちろん「創作」ではあるにしても、全く別な漱石像を提示されていて、なにかホッとする。

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2022/11/23

夏目漱石を描いた小説の下巻。 漱石の死まで描き切っていただいて感謝です。 物語としては文豪ではなく先生/先達としての漱石がいかに素晴らしい人だったかが描かれていると思いました。 正岡子規の死後の木曜会のうち、特に高浜虚子や寺田寅彦や芥川龍之介の関係が細かく描かれていたのが新鮮で...

夏目漱石を描いた小説の下巻。 漱石の死まで描き切っていただいて感謝です。 物語としては文豪ではなく先生/先達としての漱石がいかに素晴らしい人だったかが描かれていると思いました。 正岡子規の死後の木曜会のうち、特に高浜虚子や寺田寅彦や芥川龍之介の関係が細かく描かれていたのが新鮮でした。 また、漱石の小説のモデルの背景に触れているのもうれしいところです。 度々出てくるミチクサの勧めは、現代の慌ただしい社会に疲れた人への癒しにもなると思いました。 久しぶりに漱石が読みたくなりますね。

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