マイブラザー の商品レビュー
子どもが親の生き様から受ける影響の大きさを思い出した。 負け組と思われないように、言い訳を考えたり、逃げ出す口実を作ったり、周りの目を気にして、誰かのせいにして、本当のことは言えなくって。そんな中学生が自分の人生を歩み始める物語。 中学生の頃の懐かしい感覚が、自分の中から引っ張り...
子どもが親の生き様から受ける影響の大きさを思い出した。 負け組と思われないように、言い訳を考えたり、逃げ出す口実を作ったり、周りの目を気にして、誰かのせいにして、本当のことは言えなくって。そんな中学生が自分の人生を歩み始める物語。 中学生の頃の懐かしい感覚が、自分の中から引っ張り出されるような本だった。
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保育園で一緒だった5人。 中学生になって自分の今・将来に迷う日々。 自由奔放に生きる5歳児が羨ましい! 頑張れ!若者たち!と思いながら読みました。
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図書館本。高学年向け推薦図書。面白いから読んでみて、につられてそりゃ、読まないわけにはいかない!中2の学生の視野からを軸に家族関係、友人関係と広がっていきます。大人なようで子供な、そして、それは大人も同じ。大人も大人なようで子供だったり。そんな人間模様を軽快に書いています。
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父親の転職を受け入れることができない中学生の海斗。 その怒りを忘れるために保育園児の弟の世話を引き受ける。 中学生では父親が何故転職することになったのかを理解できなくても仕方ないかな、と思わぬでもないが、エリートの地位を捨てた父親に怒りを感じているというのは正直ちょっと引いてしま...
父親の転職を受け入れることができない中学生の海斗。 その怒りを忘れるために保育園児の弟の世話を引き受ける。 中学生では父親が何故転職することになったのかを理解できなくても仕方ないかな、と思わぬでもないが、エリートの地位を捨てた父親に怒りを感じているというのは正直ちょっと引いてしまう。 有名私立中学へ入っていてエリートへのコースを進むことが最善の道だなんてどうなんだろう。 そういう環境に問題ありかな。 結果として有名私立中学へ進学することだけが最善ではないと周りも含め気がつくのだがどこか学歴社会にこだわっている背景にちょっと疑問を持ってしまった。 またわがまま放題の弟を肯定するのもどうだろう。 その姿に中学生がもっと自由でいいと思うのもどうなんだろう。 5人がそれぞれの道へ一歩踏み出したことはよかったけど、 ちょっと無理がある筋だった。
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きれいに悩み解決‼️で終わるのではなく、「しょうがないよな…。」から、次のステップに進む決意をして行く登場人物達が、頼もしくてよかったです。 軽さと重さのバランスが絶妙。さすが草野たきさんの作品です。
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エリート研究職の父が、突然パン職人になりたいと言い出す。 中学受験を諦め、ある理由でやんちゃな弟の世話を自らする海斗。 14歳という中2病真っ只中の悩み、葛藤が描かれている。 大人になってからでも、自分のやりたい事に挑戦したっていい。 でも、子どものうちにしっかり自分自身と向き合...
エリート研究職の父が、突然パン職人になりたいと言い出す。 中学受験を諦め、ある理由でやんちゃな弟の世話を自らする海斗。 14歳という中2病真っ只中の悩み、葛藤が描かれている。 大人になってからでも、自分のやりたい事に挑戦したっていい。 でも、子どものうちにしっかり自分自身と向き合い、夢に向かって努力、挑戦する。 そして、時には失敗するという経験が必要なんだろうなと改めて思った。
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14歳の海斗は、5歳の弟・総也の保育園の送り迎えからお風呂や寝る前の絵本の読み聞かせまでをしている。 日々、わんぱくで暴れん坊の弟の世話をしているのだが、これはヤングケアラーではなくて自ら望んでやっていることだった。 それまでは、中学受験を目指し塾も入って頑張っていたのだが、父...
14歳の海斗は、5歳の弟・総也の保育園の送り迎えからお風呂や寝る前の絵本の読み聞かせまでをしている。 日々、わんぱくで暴れん坊の弟の世話をしているのだが、これはヤングケアラーではなくて自ら望んでやっていることだった。 それまでは、中学受験を目指し塾も入って頑張っていたのだが、父が一流企業を辞めてパン職人になるため単身で修業に出てからすべてを諦めてしまった。 優秀でカッコいい父を目指していたのに… 目標を見失い、公立中学へ進んでも友だちづくりも部活もやる気なく、弟の世話することを理由に何もかもに逃げていた。 保育園時代の幼なじみと再会してからそれぞれの悩みを知ることになり、自分も逃げずに父と話しをする。 これは、自由気ままに思いどうりに感情をぶつける弟の総也を見て、友だちも何かを感じ、そしてそれぞれが、人からどう見られるとか、変なプライドばかり持っていたことに気づく。 大いに悩み、迷える中学生の笑って泣ける成長小説である。 しかし、このやんちゃな5歳児には手を焼くよ。 お兄ちゃんは、たいへんだよ。
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中2の海斗は、5歳の弟・総也を保育園に送り迎えしている。風呂に入れ、寝る前には絵本の読み聞かせをする。と書くと、ヤングケアラーの話かと思ってしまうが、海斗は自分から申し出てやっているのだ。天衣無縫な総也に振り回される海斗だが、なぜそんな生活を自分で選んだのか。海斗の保育園の同窓生...
中2の海斗は、5歳の弟・総也を保育園に送り迎えしている。風呂に入れ、寝る前には絵本の読み聞かせをする。と書くと、ヤングケアラーの話かと思ってしまうが、海斗は自分から申し出てやっているのだ。天衣無縫な総也に振り回される海斗だが、なぜそんな生活を自分で選んだのか。海斗の保育園の同窓生たちも含めて、進路を考える中学生たちを描く。 小・中学生にとって親の生き方は、自分たちの環境や将来像に大きく影響する。そんな親たちだって、悩み迷っているのだ。結果は明るく、過程も(ちょっと極端だけど)納得できた。
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ちょっと今の自分にはドタバタすぎて疲れた。 中学生のモヤモヤはよいとして、保育園児の弟の自由奔放さが度を過ぎていて受け付けず(^◇^;)
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中学2年の海斗は、5歳の弟の保育園の送り迎えを始めとして、お風呂や公園での遊び、絵本の読み聞かせもするイクメンだった。海斗の父は、大手企業の研究職をいきなり退職し、遠方の地でパン屋の修行中で、母はひとりで生活を支えていた。海斗はそんな父に反発してがんばっていた中学受験もやめ、弟の...
中学2年の海斗は、5歳の弟の保育園の送り迎えを始めとして、お風呂や公園での遊び、絵本の読み聞かせもするイクメンだった。海斗の父は、大手企業の研究職をいきなり退職し、遠方の地でパン屋の修行中で、母はひとりで生活を支えていた。海斗はそんな父に反発してがんばっていた中学受験もやめ、弟の世話をすることで、面倒な友人関係や頑張らないといけないことから逃げていたのだ。ある日一緒に中学受験を頑張っていた幼なじみの彩音と出会い、彼女の通う女子校の文化祭に招かれた。渋々行っては見たものの、そこで偶然同じく中学受験仲間で、当時海斗が目指していた学校に通う倫太郎と出会う。中学自慢をする倫太郎に悔しい思いをする海斗だったが、今度はこれらのメンバーで同窓会をしようと誘われてしまう。これ以上劣等感を刺激されたくない海斗は、わがままな弟を同伴して世話をすることでその場を濁そうと考える。しかしその場で、それまでひた隠しにしてきた「父はパン屋」を弟に暴露されてしまい、海斗は弟を叱りつけ泣き叫ばせたところで逃げるように去った。その後偶然会った倫太郎に、彩音はダンサーを七菜はシンガーソングライターを目指していること、自分は進学校で何の目標もないまま苦労していることを聞かされる。さらに、父親のわがままを支える母の気持ち、将来を嘱望されていた友人がサッカーを止めた理由などを聞くうちに、海斗は父からもきちんと話を聞くべきでないかと思い始める。 父親の脱サラやイクメンを言い訳に自分の心に蓋をしてきた少年が、友人たちの刺激と周囲を理解することで内観し、一歩を踏み出す勇気を持っていく物語。 *******ここからはネタバレ 表紙のマンガチックな絵や、「マイブラザー」というタイトル、初っ端の、5才児を抱っこ紐で背負って中学に登校するというあり得ないエピソードから「ハズレ」を予想して読み始めました。 でも「ハズレ」たのは私の予想の方で、この本は良かったです。 中学受験に向かって塾に通い頑張っていた海斗は、突然エリート研究員から脱サラしてパン屋になるという父親への落胆から、自分も中学受験をやめてしまいます。 そして、その隙間を埋めるべく弟の世話をするイクメンになるのです。 同じクラスの友人は、サッカーのスター選手だったのに突然「飽きた」と言って止め、太り始め、家庭も崩壊気味の健吾。 受験に成功した彩音や倫太郎が眩しく、劣等感を感じますが、これも道を外れた父親のせいだと責めることで自分ごととして取り組むことから逃げているのです。 そんな海斗は、 学業的な成功を投げうってダンサーになりたいという夢を語る彩音や、 不登校しながらシンガーソングライターになりたい七菜、 勝ち組のはずだったのに空っぽで辛いという倫太郎、 ケガでサッカーを止めざるを得なくなったらそれを支えていた家庭まで崩壊してしまったという健吾たちの事情を知るに連れて、自分のことを人任せにしてはいけなかったと気づくのです。 思春期の自立と責任について気づかせてくれる一冊だと思います。 まあ、偶然が多すぎたり、受験の成功で幸せになっている人が1人もいなかったりと作られ感は否めませんが、直球のメッセージは伝わります。 難易度も高くないので、読むのが苦手な子にも読みやすいと思います。 読める子なら中学年からイケますが、読んでおもしろいのは、やっぱり自分の気持ちに気づく高学年以上からだと思います。
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