メディコ・ペンナ の商品レビュー
とても読みやすくて一気に読めました! ただ読み進めるだけでなく、登場する万年筆が存在する品物なので、名前が出てくる度にネットで検索して楽しめました。 文房具にしては高級だけど、読んでて万年筆が欲しくなるし、実際にお店に足を運びたくなります。
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神戸にひっそりとある万年筆専門の店。そこは、白髪混じりの若い店主が一人で経営していて、販売だけでなく、補修も行われている。 「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」 宣伝文句に惹かれて、入店した就職活動中の女性。なぜ内定をもらえないのか。文字を書く癖やその人の雰囲気や佇まい...
神戸にひっそりとある万年筆専門の店。そこは、白髪混じりの若い店主が一人で経営していて、販売だけでなく、補修も行われている。 「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」 宣伝文句に惹かれて、入店した就職活動中の女性。なぜ内定をもらえないのか。文字を書く癖やその人の雰囲気や佇まいから、店主は答えを導いていく。 題名の「メディコ・ペンナ」。イタリア語で日本語に直訳すると、「ペンのお医者さん」です。 万年筆というと、紳士的や高級品といったイメージがあって、なかなか触れる機会がないのですが、この作品を読んでみて、ちょっとどんな万年筆なのか直に見てみたいなと思いました。 所々、実際にある万年筆の商品を紹介しているので、ネットで検索しやすいのですが、やはり直で見てみたくなるような魅力的な描写があって、心を躍らせてくれました。 作品の舞台である神戸の三宮。お店だけでなく、三宮の描写も描かれているので、ちょっと行きたくなってしまいました。レトロな建物が、ゆっくり時間を楽しませるかのような雰囲気があって、色々楽しめました。 また、万年筆の紹介だけでなく、その奥深さや魅力も楽しめました。長く書くことで、より自分の手に馴染んでいく万年筆。自分だけのものと考えると、決して高い買い物というわけではないですが、その域に達していないなと思ってしまう自分もいます。 しかしながら、万年筆の書き心地や万年筆の魅惑など作品を読んでいると、「ちょっと見てみたくなる」「買ってみようかな」モードに発動してしまう自分もいたので、興味が湧きました。 内容ですが、全5話でそれぞれ入店してきた登場人物にスポットを当てています。それぞれの登場人物の「万年筆と人生」での各エピソードが素敵であり、カッコ良く映りました。 その人達は、特に高級な人というわけではなく、身近な人たちばかりです。 話としては独立していますが、大きな輪として繋がっています。「出会い」が紡ぐ物語にじんわりと心に沁みました。 ただ、作品の要となる店主の過去が気になりました。匂わすような表現はあるものの、はっきりと描かれているわけではないので、もしも続編があるならば、知りたいところです。 店を含めて、三宮や店主に会ってみたくなりました。そして診断も受けてみたいです。
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万年筆を最近使っていない事に気が付きました。 リモートワークだと、全く字を書かなくても仕事が出來ちゃう。ベーバーレスでサインすら必要なくなったし。 もはや、万年筆もお守りか?
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これは良かった。とても良かった。 ネタバレしちゃいそうなので感想は控えますが、内容と文章のバランスも良い感じというか、とても自然に読み進められました。 先日仕事で2泊した三宮だし、ふじさき記念館で興味津々の万年筆だしと読んだタイミングにも恵まれたかな。 初読みの作家さんでしたが...
これは良かった。とても良かった。 ネタバレしちゃいそうなので感想は控えますが、内容と文章のバランスも良い感じというか、とても自然に読み進められました。 先日仕事で2泊した三宮だし、ふじさき記念館で興味津々の万年筆だしと読んだタイミングにも恵まれたかな。 初読みの作家さんでしたが、本作の続編が出るなら絶対読むし、他作品も俄然読みたくなってます。 また三宮にも行きたいな。
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万年筆には詳しくないけど楽しめた 不思議な店主が悩みを解決!というよくあるパターンではなく、店に訪れる人との出会いでゆっくりと成長していく砂羽の物語に好感が持てた。 続編あったら読みたい!
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人生の岐路に関わる人達と万年筆の物語。 エピソードの宿る道具はステキだということに気付かせてもらった。 自分の持っている万年筆に足りないもの。それはエピソードだ。
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