中野のお父さんの快刀乱麻 の商品レビュー
文芸の謎解き小説かな? 短編連作で6篇。 北村さんの疑問点を小説に借りて研究発表したような作品ですね。 中野お父さんは北村さんの分身で、野球や将棋、落語、映画、近代文学を話題にして日頃の謎を解明していく物語です。 正直、羨ましい本だと思います。大学の講義まではいかなくとも、こんな...
文芸の謎解き小説かな? 短編連作で6篇。 北村さんの疑問点を小説に借りて研究発表したような作品ですね。 中野お父さんは北村さんの分身で、野球や将棋、落語、映画、近代文学を話題にして日頃の謎を解明していく物語です。 正直、羨ましい本だと思います。大学の講義まではいかなくとも、こんなマイナーな疑問で小説が出せるのは北村さんならではかも。 ちょっと誰も読まないと思う本を駆使して謎を解明していくのは好事家ここに極まれりの感がありますね。 好奇心が大勢な為に嬉しく読み進めました。 このシリーズは円紫シリーズの延長だと思って読んでいます。円紫さんから逸脱した感はありますが!
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北村薫さんってこんなひとりよがりな小説書く人だったっけ…とちょっと思ってしまった。。 過去の文壇のあれこれの知識の披露、という感じでシリーズを追うごとによくわからなくなってる。もちろん説明はあるし何の話をしてるかは理解できるけど、歴史に埋もれた宝探し、謎探しのような感じで読めばい...
北村薫さんってこんなひとりよがりな小説書く人だったっけ…とちょっと思ってしまった。。 過去の文壇のあれこれの知識の披露、という感じでシリーズを追うごとによくわからなくなってる。もちろん説明はあるし何の話をしてるかは理解できるけど、歴史に埋もれた宝探し、謎探しのような感じで読めばいいのかな。 例えば文字の成り立ちで語源をちまちま調べて悦にいる、その喜び。そういう楽しさや、人とのつながりや歴史を知る喜びはわかるんだけど、、それもなんというか飽きてくる。本の中の人々と、ファンや編集者だけが楽しんでる内輪受けのように感じた。 門外漢の私からすれば「ほ?」だわ。
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たぶん その謎が本当に面白いのかというところの選別が読み手を選ぶのだと思う。読むのは嫌いではないが、なかなかナルホド感がないんだよなぁ。このシリーズは。自分にとって。
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今回もまた、中野のお父さんに文学の諸々ネタ教えていただきありがたい思いでいっぱい。 北村先生の他のシリーズも大好きなのでこの本もまた再読候補として私の書庫へ。 まさしく快刀乱麻の如き様々な謎をバッサリと心地好く解決して下さって、ただの読者のひとりとしての私もいっぱしの文学通になった心持ち。登場人物の皆様にははるか及ばないながらも、仕入れさせていただいたネタで周りを驚かせております。例えば「アノ作家さんとカノ作家さんは同い年なんですって!」もちろんこの本から~との紹介は忘れずに。 まだまだ続いてゆきそうなシリーズなので、楽しみにしてます。
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謎というか話題に馴染みがなく頭に入ってこないのに読んでしまうシリーズ。この感じは吉野朔実さんの「本の雑誌」連載を思い出す。
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あいかわらず博識な中野のお父さん。 博識で、その知識にスムーズにアクセスできるって素晴らしい。頭の中の引き出しにしっかりしたインデックスがついてるんだなぁ。それに、いろんな知識が有機的に結びついているというか。 美希が担当する作家の先生も魅力的。 うんちくは苦手な私だけど、こうい...
あいかわらず博識な中野のお父さん。 博識で、その知識にスムーズにアクセスできるって素晴らしい。頭の中の引き出しにしっかりしたインデックスがついてるんだなぁ。それに、いろんな知識が有機的に結びついているというか。 美希が担当する作家の先生も魅力的。 うんちくは苦手な私だけど、こういう雰囲気なら楽しんで読むことができる。 4作目、あるかな。 あったらいいな。
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小説内で時が追いついてコロナ禍での話となりました。文学、落語と広がりがさらに出て、分からないながらも読めてしまう、というのはやはり魅力的なんでしょうね。
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中野のお父さん、3作目。本だけでなく、落語や映画も名探偵だった。「オール讀物」連載のものなので、後半の作品はコロナの中の日常も反映している。 やっぱりすごいお父さんだ。
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最後の話の終わり方がとても好き。単に個人的に。雑誌連載だからちゃんとコロナもやってくる。井戸から出てくるのは貞子とか。これもうちの娘は最近知ったって。昭和は遠くになりにけるが江戸も向こうに見える。
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国語教師の娘で、文芸誌の編集者が佐藤春夫の名前すら知らないってどうなのかな。よく出版社受かったね。 小説と言うより北村薫の趣味を詰め込めるだけ詰め込んだって感じ。文芸エッセイの延長かな。ー
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