ドードーをめぐる堂々めぐり の商品レビュー
17世紀頃に絶滅してしまったとされるドードー鳥が、鎖国時代出島に来ていたという史実を追いかけるノンフィクション。 内容は学術的だけど、著者自身の粘り強い調査の行方がコミカルに記されていて読みやすく、好奇心をそそられる。 ドードー鳥メモ ■ドードー鳥はモーリシャス島やレユニオン島...
17世紀頃に絶滅してしまったとされるドードー鳥が、鎖国時代出島に来ていたという史実を追いかけるノンフィクション。 内容は学術的だけど、著者自身の粘り強い調査の行方がコミカルに記されていて読みやすく、好奇心をそそられる。 ドードー鳥メモ ■ドードー鳥はモーリシャス島やレユニオン島に生息していた固有種の鳥 ■頭が大きく飛べない鳥。ハト科の分類とされる。物語や絵画などでは太ったコミカルな鳥として描かれている。 ■人間がモーリシャス諸島に上陸したことをきっかけに絶滅してしまった。人間が持ち込んだネズミやサルなどがドードーの卵を食べ荒らしてしまったようだ。
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ドラえもんによって日本人には特に馴染みが深いかもしれない絶滅種の代表格ドードーが日本に来ていた?というところから始まる著者の旅。 学術調査に近い紀行のような本なので、読み手は選ぶと思う。ドードーという言葉に特別な感慨を覚えるなら読んでみたら面白いと思う。
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17世紀には絶滅していたドードーという鳥を巡る話である。絶滅した生物を求めて世界の各地を取材するドキュメンタリーの要素もある。 この鳥は江戸時代の始めに長崎に連れてこられていたらしい。その記録を探るが決定的な資料がないのは残念だ。 原産地のモーリシャスがオランダ、フランス、...
17世紀には絶滅していたドードーという鳥を巡る話である。絶滅した生物を求めて世界の各地を取材するドキュメンタリーの要素もある。 この鳥は江戸時代の始めに長崎に連れてこられていたらしい。その記録を探るが決定的な資料がないのは残念だ。 原産地のモーリシャスがオランダ、フランス、イギリスの支配を受ける中で、絶滅種の研究が影響を受けたことや、いま他種の移植によってもとの形に似た生態系を復元しようとする試みがあることなども紹介されていた。 人間によって自然がどれほど影響を受け、どこまで手を入れることが許されるのかを考えさせられた。
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魅力的なタイトルに魅かれて手に取った。 日本にドードーが来ていたなんてなんてワクワクするのかと。決定的となるものはなくとも読後もワクワクの気持ちは消えることなく、モーリシャスの絶滅動物と世界の歴史との関連について知ることができた満足感に浸れた。
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すごい… 大作。大力作。 何がすごいって、愛がすごい。 最近見た映画や本の中でもとりわけ愛が深い。 すっかりドードーのファンになって、終盤出てくるドードーら絶滅種が生きていた頃の再現図見たときには涙が出そうになったくらい。 好きなものに対して、ここまで一心不乱に身を捧げられるの...
すごい… 大作。大力作。 何がすごいって、愛がすごい。 最近見た映画や本の中でもとりわけ愛が深い。 すっかりドードーのファンになって、終盤出てくるドードーら絶滅種が生きていた頃の再現図見たときには涙が出そうになったくらい。 好きなものに対して、ここまで一心不乱に身を捧げられるのが本当に素敵だしかっこいい。 あと、著者の川端さんの、いい人なんだろうなと思わせる人となりも良い。ところどころお茶目というかかわいい。 ニワトリが目の前駆けていって、思わずソリテア?!となっちゃうところとか、 ゴールデンバット(黄金バット!)←ここかわいい ブロンズ像のゾウガメを一瞬本物と見間違えてテンション爆上がりなのもかわいい笑 これを読んだ貴方は確実にドードロジストの仲間入り。
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ものすごく気になっていたテーマが 魅力的なタイトルで出版されたので購入。 絶滅してしまったドードーが実は日本に上陸していたなんて 想像しただけでワクワクしながら読みました。 わかっていること、わかりそうなこと、まだわかっていないこと それぞれ現時点での状況を知ることで 研究は...
ものすごく気になっていたテーマが 魅力的なタイトルで出版されたので購入。 絶滅してしまったドードーが実は日本に上陸していたなんて 想像しただけでワクワクしながら読みました。 わかっていること、わかりそうなこと、まだわかっていないこと それぞれ現時点での状況を知ることで 研究は今もこれからも続くのだなと実感しました。
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ドードー鳥をフックにインテリジェンスミステリーな感じで、その軌跡を追うという形。それにしても文献とか残ってそうで残っていなかったり、またドードー自身の不確定さから靄がかかった軌跡で、非常に面白く仕上がってます。江戸時代に日本にドードー鳥がいた。これだけで話として面白いのですが、そ...
ドードー鳥をフックにインテリジェンスミステリーな感じで、その軌跡を追うという形。それにしても文献とか残ってそうで残っていなかったり、またドードー自身の不確定さから靄がかかった軌跡で、非常に面白く仕上がってます。江戸時代に日本にドードー鳥がいた。これだけで話として面白いのですが、その追っかける中での判明する歴史と事実と推察は非常に興味深く読めます。
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正保4年(1647年)約375年前に絶滅した鳥(ドード)を めぐって、世界のあちらこちらに堂々めぐりしたお話。 地理的にはインド洋のモーリシャス島の固有種でありながら、ヨーロッパ、インド、日本が関わる世界規模のスケールで移動した鳥、ドードー話が面白い。
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江戸時代の日本の出島に生きたドードーがやってきていた。そんな事実を確認した著者がドードーの実態に迫る。絶滅した動物について知るために過去の文献を具に調べる必要があるが、そのためにはドードーについて先人が記録を残していなければそもそも情報を得られない。著者が丁寧に文献にあたり、知見...
江戸時代の日本の出島に生きたドードーがやってきていた。そんな事実を確認した著者がドードーの実態に迫る。絶滅した動物について知るために過去の文献を具に調べる必要があるが、そのためにはドードーについて先人が記録を残していなければそもそも情報を得られない。著者が丁寧に文献にあたり、知見を持っている人を取材し、モーリシャスで発掘作業にも携わる。そして本書が次のドードー研究へとつながっていく。書名の“堂々めぐり”はもちろん“ドードー”からきているが、調査は堂々巡りにはなっておらず、どちらかというと調査の螺旋階段を上るイメージである。本書はドードーについて生物学的な知見を得るものではない。調査とはこのように実施し、次の世代に何を残すのかを語ったものである。そこを楽しむべきである。
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江戸時代初期、長崎の出島に絶滅鳥ドードーが来ていたらしい❗400年の時を超えた堂々めぐり、カラー図版も多く、興味深く読んだ。
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