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21 Lessons の商品レビュー

4.3

35件のお客様レビュー

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2025/02/11

歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリによる 21 Lessons(21世紀の人類のための21の思考) テクノロジーの難題、政治的難題をどう乗り越えるのか?21の考察は単純な答えで終わりはしない。その目的はさらなる思考を促し、現代の主要な議論のいくつかに読者が参加するのを助けることに...

歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリによる 21 Lessons(21世紀の人類のための21の思考) テクノロジーの難題、政治的難題をどう乗り越えるのか?21の考察は単純な答えで終わりはしない。その目的はさらなる思考を促し、現代の主要な議論のいくつかに読者が参加するのを助けることにある。 第一次トランプ政権誕生、イギリスのEU離脱があったのちに書かれた本書を第二次トランプ政権誕生のタイミングで読み進める。 一つ一つのトピックに深く考えさせられた。AIとバイオテクノロジー革命が社会はもとより私個人に難題を突きつけるそのときに、自由主義は信用を失いつつある。雇用は?自由は?平等は? 終盤の3トピック教育、意味、瞑想でレジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)を示してくれている。 世の中の虚構の物語と現実を見分ける方法について、「もしこの世界や人生の意味や自分自身のアイデンティティについての真実を知りたければ、まずは苦しみに注意を向け、それが何かを調べるにかぎる。その答えは物語ではない。」 まさに、あなたが逃げている部分に目を向けなさい。そうしないと自分なんてわからないから。と言われている気がした。良書。

Posted byブクログ

2025/02/11

難しく、一度では理解出来ない部分もあったが、認識を改めたり、自分の中でより強く確信できたものもあった。 瞑想は自己流で毎日してるけど、ちゃんと師事してヴィパッサナー瞑想やってみたいな。

Posted byブクログ

2024/11/28

読んだ後に評価が分かれる本。人間の人生にというものに絶望するか、今の人生が奇跡の上に成り立っていると感じありがたく感じるか。少なくとも今後、今の社会の当たり前が否定され変化 なお、作者がなぜこのような絶望の中でいられるか

Posted byブクログ

2024/10/20

ユヴァルノアハラリ氏の作品は3作目。第1作『サピエンス全史』では人類の過去の歴史を振り返り、ヒトという取るに足りない霊長類が地球という惑星の支配者となる過程を詳しく考察した。第2作『ホモ・デウス』では、生命の遠い将来を探求し、人間がいずれ神となる可能性や、知能と意識が最終的にどの...

ユヴァルノアハラリ氏の作品は3作目。第1作『サピエンス全史』では人類の過去の歴史を振り返り、ヒトという取るに足りない霊長類が地球という惑星の支配者となる過程を詳しく考察した。第2作『ホモ・デウス』では、生命の遠い将来を探求し、人間がいずれ神となる可能性や、知能と意識が最終的にどのような運命をたどるかについて、入念に考察した。本書では「いま、ここ」にズームインし、人類の「現在」を問う作品となっている。全部で21章からなるが前半は人工知能(AI)技術がもたらす利益と弊害(AIに職を奪われる等)についての考察が面白い。最もこれは技術的に近未来についての話も含まれるが。情報テクノロジーとバイオテクノロジーの融合は職や伝統、制度、機関などの破壊や喪失、及び、混乱や無秩序を招く急速な変化という技術的破壊をもたらす。これらにどう対処すべきか?どのようなものであろうとグローバルな協力が欠かせない。だが、ナショナリズムや宗教や文化のせいで人類は敵対する陣営に分かれてしまい、グローバルな協力が難しくなる。また中盤、移民問題にも言及しており、興味深く読んだ。移民賛成派と反対派のふたつの立場から論じている。移民の不寛容性についての意見の相違とヨーロッパのアイデンティティについての意見の相違の溝は深い。だが「グローバリズムと愛国心との間には、何の矛盾もない。なぜなら愛国心とは、外国人を憎む事ではないからだ。愛国心は同国人の面倒を見る事を意味する。そして二十一世紀には、同国人の安全と繁栄を守るためには、外国人と協力しなければならない。だから、良きナショナリストは今や、グローバリストであるべきなのだ。」という著者の意見にはわずかながら光明のようなものも見てとれる。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou27703.html

Posted byブクログ

2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分を価値ある何かに帰属させ、その中で役割と意味を与える物語。人はこれを信じてしまいがちらしい。 物語を疑うのが恐ろしいのは、その物語を前提に個人のアイデンティティや社会制度が築かれているから、とのこと。物語を否定すれば、今ある個人や社会も否定することになる。 たしかに、人権も物語に根拠をもつ、と言われると、物語を否定する恐ろしさがわかる。ここまでは同感。だけど著者のようにそれを受け入れ、瞑想によって心の真実を探ろうとは思えなかった。 僕なんかは、嘘でも人生に意味が欲しい、と思ってしまう。我ながら典型的なホモ・サピエンスなんだと思った。(笑)

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2024/07/17

非常に内容が濃いこともあり、理解しきれない、読みきれない、読み飛ばしてうことがあった。 そのような中で印象に残った話題を記す。 ・ITとバイオテクノロジー  両者が今後世界を大きく変えうることは他の本等で知ってはいた。本書ではこのフレーズが多く用いられていたこと、無用化の時代が...

非常に内容が濃いこともあり、理解しきれない、読みきれない、読み飛ばしてうことがあった。 そのような中で印象に残った話題を記す。 ・ITとバイオテクノロジー  両者が今後世界を大きく変えうることは他の本等で知ってはいた。本書ではこのフレーズが多く用いられていたこと、無用化の時代が来る可能性があると言及していたことが印象的だった。改めて、ITに関する知識を身につける必要性があると感じた。 ・移民 移民に対し、賛成派と反対派に分かれて議論が起きていることはめよく目にしており、どちらの意見も正しいように思えるため、着地点はどこになるのかという疑問を私は持っていた。 本書では、受け入れる地元住民が移民に反対している場合、移民受け入れを政府が判断することは間違いであるという原則を示しており、参考になった。また、文化差別という概念が提示されており、非常に新鮮な者に思えた。 ・瞑想 瞑想は良いと様々な媒体で言及されており、本書でも瞑想による効用の説明があった。今後、瞑想関係の本を読んだうえで、私の趣味のサウナで瞑想でもしてみようかな・・・

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2024/07/10

今の捉え方について、納得感のある理論をもとに語られていた。問いかけの力がすごい。 虚構のおかげで進化したが、今は虚構のせいで狭苦しい世の中だと。自己•感情というものは、確固とした実態があるのではなく生化学アルゴリズムにすぎない。そんな中でどう生きるのか。

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2024/02/26

村上龍の「半島を出よ」を読んで、政治や経済や国際情勢や歴史に、興味と知識を持たないことは弱点だと気づいた。 とにかくなんでもいいから読みたくて、有名な本書を読んだ。 現代社会が抱える諸問題についてわかりやすく、面白く書いてある。 世界と未来に関して自分も何かしなくてはと思った。...

村上龍の「半島を出よ」を読んで、政治や経済や国際情勢や歴史に、興味と知識を持たないことは弱点だと気づいた。 とにかくなんでもいいから読みたくて、有名な本書を読んだ。 現代社会が抱える諸問題についてわかりやすく、面白く書いてある。 世界と未来に関して自分も何かしなくてはと思った。 もう一度読み直したい。

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2024/02/06

テクノロジー、宗教、戦争などの様々な切り口で、我々が無意識に(だが冷静に考えてみれば根拠なしに)抱いてしまっている思い込みや偏見を明らかにしてくれる。 世の中で起きている事柄について、多少なりとも見方が変わるような気付きをいくつか得られた。

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2024/01/31

 単行本が出版された時に読んだのだが、途中で放り出したままになっていたのだが、サピエンス全史が文庫本化されたのを契機に、サピエンス全史、ホモデウス、21Lessonsと全て文庫で読み直しました。 21Lessonsはあまりにも取り扱う分野が広くてどれだけ理解したのかわからないので...

 単行本が出版された時に読んだのだが、途中で放り出したままになっていたのだが、サピエンス全史が文庫本化されたのを契機に、サピエンス全史、ホモデウス、21Lessonsと全て文庫で読み直しました。 21Lessonsはあまりにも取り扱う分野が広くてどれだけ理解したのかわからないのですが、サピエンス全史から通読したのでやっと征服した感を得ることができました。この21Lessonsの中で最後のLessonは「瞑想」なのですが、ユヴァル・ノア・ハラリは2000年にヴィパッサナー瞑想のレッスンを受けて、それ以降まいにち2時間の瞑想と毎年1か月から2か月の瞑想修行を続けているそうです。この瞑想の実践が提供してくれる集中力と明晰さがなければ「サピエンス全史」も「ホモ・デウス」も書けなかっただろうと振り返っています。 確かに情報をいくら与えられても、自分が考えていると思っていることの多くが虚構でありそれと現実を区別することがますます困難となっている現在、自分の集中力を研ぎ澄ます訓練なしには何事も明確な発言はできない。ハラリの主張はまさに明確であるのは、ユダヤ人だからではなく、瞑想の訓練をしているからなのだというのは驚きました。  いずれにしてもバイオテクノロジーと情報テクノロジーが進歩するにつれ、私たちの周りに様々なアルゴリズムが私たちをじっと見ているようになり、アルゴリズムが私たち以上に私たちを知るようになるのは時間の問題だと言えます。そのアルゴリズムに支配されずに自分自身を知るためには、努力が必要だということがわかりました。

Posted byブクログ