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ノースライト の商品レビュー

3.9

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2023/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めから、不思議な謎に魅せられ、想像力が掻き立てられ、引き込まれた。 そして、ギアチェンジの瞬間からは、ノンストップで読んでしまった。張り巡らせた伏線がガンガン回収されるのは、気持ちよく、細かい仕掛けも関心させられ、とても面白かった。 ひとつだけ、そこはどうにかならなかっただろうか…という展開があったが。

Posted byブクログ

2023/03/18

横山秀夫作品は自分の知る限り刑事物、記者物が多くて、テーマが 建築となるとどうなるんだろう…?と思いながら読み始めたけど、やっぱりとんでもなくよかった! 建築は美術史学の中でも重要な一角を占めるほどの芸術性もありつつ、実用にも耐えなければいけないということや、バブルという強烈な...

横山秀夫作品は自分の知る限り刑事物、記者物が多くて、テーマが 建築となるとどうなるんだろう…?と思いながら読み始めたけど、やっぱりとんでもなくよかった! 建築は美術史学の中でも重要な一角を占めるほどの芸術性もありつつ、実用にも耐えなければいけないということや、バブルという強烈な波、そしてブルーノタウトという巨匠からの刺激、などなどが相まった、青瀬をはじめとする建築家たちの複雑な内面が見事に描写されていた。 また、こういった心理描写の緻密さと深さは横山作品共通の魅力だと思うが、今回はそれだけではなく、度々登場する建築物の描写も非常に美しかった。 信濃追分の広大な窓に面した部屋にポツンと置かれた、シンプルながらも存在感があり心地よさそうな椅子。 タウトが3つの部屋にそれぞれことなる趣向を凝らし、独特の存在感を放つ旧日向邸別邸。 1人の画家の、その生涯を通じて見てきた世界と、内面に秘め続けたであろう純粋な想いを具現化した藤宮春子メモワール構想。 これらの建築物が作り上げられたその過程に、一体どれだけ多くの人の憧憬や原体験、ナルシズムと挫折、そして愛が重なり合っているのだろう。 そしてそんな目に見えない感情をカタチに表すために、どれだけの苦しみと、何にも替え難い生みの興奮があっただろう。 そんなことまで思いを馳せてしまうような、まさに圧巻の筆力を感じた。

Posted byブクログ

2023/03/10

実在するものとしないもの 検索しながら読み進めていった。 個人的に藤宮春子の作品が見たかった。 そしてY邸も。 腑に落ちない点があったけれど、未来のある終わり方は好きなのでよかった。 建築関係に詳しい人なら、もっと楽しんで読めたのだろうと思う。

Posted byブクログ

2023/03/09

導入からがっつりミステリーかと思ったが、進むにつれて人間ドラマ色が濃くなっていく。専門用語も問題なく受け入れられるし楽しい時間を過ごせた。 自分の中では「クライマーズ・ハイ」「ルパンの消息」と共に『3大横山秀夫』に入る一作。

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2023/03/04

読み終わった時は全ての謎が解けてスッキリしたが、そこまでがかなり長い。 『タウト』の話の部分で何回か読むことを放棄しようと考えた。 だが、300ページ以降は話の進みがスムーズで一気に読み終わった。

Posted byブクログ

2023/03/03

建築家のお仕事ものであり、本格的なミステリー。施主の失踪という謎を芯に据えながらも建築に関する数々の要素を取り込み読んでいて興味が尽きない。建築家ブルーノタウトや画家の記念館設計における暗雲等、バランスよく配合されています。時折胸を熱くさせる要素も盛り込まれ読み応えがあります。真...

建築家のお仕事ものであり、本格的なミステリー。施主の失踪という謎を芯に据えながらも建築に関する数々の要素を取り込み読んでいて興味が尽きない。建築家ブルーノタウトや画家の記念館設計における暗雲等、バランスよく配合されています。時折胸を熱くさせる要素も盛り込まれ読み応えがあります。真相については、吉野の行動に若干強引さはありますが、受け入れられます。 作者の言葉遣い、多彩な語彙が好みで実生活で使いたくなります。 過去の横山作品を漁りたくなりました。

Posted byブクログ

2023/02/24

中盤のブルーノタウトのくだりは読むのに手こずりました。建築、芸術系統は無知なので頭に入ってこづらかったです。 吉野夫妻の謎、その子供たちの謎、Y邸の謎、色々な謎が最後に回収されていて、中盤から終盤にかけて一気読みでした。 青瀬が想像する一家蒸発とは、全然違った着地の仕方でまんま...

中盤のブルーノタウトのくだりは読むのに手こずりました。建築、芸術系統は無知なので頭に入ってこづらかったです。 吉野夫妻の謎、その子供たちの謎、Y邸の謎、色々な謎が最後に回収されていて、中盤から終盤にかけて一気読みでした。 青瀬が想像する一家蒸発とは、全然違った着地の仕方でまんまと引っかかりました。 中盤の描写の仕方が読み進めにくかったので⭐︎3に留めておきます。

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2023/02/23

建築家が主人公 個人的には建築にまつわる話がピンとこなくて、読むのに苦労した作品 好みの問題だと思う 家族の絆を考えさせられる作品

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2023/02/18

ミステリーと思っていたけど、思わぬ人間ドラマだった。 バブル崩壊後の建設業界の話しや建設、設計など知らなかった世界も知れて面白かった。

Posted byブクログ

2023/02/10

幾人もの人生がギュッと凝縮されたような一冊に感じた。主人公だけでなく、過去から関わってきた何人もの人たちの。 過去にどんな事があっても、長い年月を経ると、最後は受け止める人の『気持ち』の問題になるのだろうか。 大きなヒントに気付けなかった自分が悔しい!

Posted byブクログ