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となりの脳世界 の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・人の脳の数だけ世界があることを考えると、なんて豊かで、奇妙で、素敵なんだろう、と胸が高鳴ります。誰もが、自分だけの奇妙で愛おしい脳を通して、世界を見ているということが、とても素晴らしいことに感じられるのです。 ・私は歩く時、音楽を聴くのではなく、どちらかというと観ている。音楽から浮かんでくる映像を観るのが好きなのだ。 ・毎日の生活の中で必死に大人を演じ、真面目に、まともに、常識的に、ルールを守って生きなくては、と肩に力が入って、いつの間にか心がガチガチになってしまっているとき。歌いながら、踊りながら、キスしながら、「それじゃもったいないよ。人生を、生きていることを、楽しもうよ」とおどけながら囁いてくれる。私にとって、そういう存在の映画なのだ。 ・「好きなもの」はその人の世界で、そこへ連れていかれるのは楽しい。

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2024/11/25

何度も何度もクスクス笑いながら読み終わった。 村田沙耶香の脳内が垣間見える楽しいエッセイ。 一編の長さがちょうどよくて、飾らない文章と表現のお陰でとても読みやすい。 イラスト付きの空想のデートの章がとても素敵で 単純なタッチなのに細部を丁寧に描かれた絵柄が本当に可愛らしい。そして...

何度も何度もクスクス笑いながら読み終わった。 村田沙耶香の脳内が垣間見える楽しいエッセイ。 一編の長さがちょうどよくて、飾らない文章と表現のお陰でとても読みやすい。 イラスト付きの空想のデートの章がとても素敵で 単純なタッチなのに細部を丁寧に描かれた絵柄が本当に可愛らしい。そして大笑いしてしまう。 解説を書いている矢部太郎の漫画も豪華なオマケだった。 村田沙耶香がますます好きになってしまう。

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2024/11/21

村田さんのこれまでのエッセイや文章をまとめた一冊。最後の解説にもある通り、村田さんの頭の中は常識が抜けているようで、でもそんな自分の脳を隅々まで観察して言葉にしてくださるので、クスッと笑ってしまうエピソードや表現ばかり。 スポーツではいつも右側を応援したり、コンソメをコソソメス...

村田さんのこれまでのエッセイや文章をまとめた一冊。最後の解説にもある通り、村田さんの頭の中は常識が抜けているようで、でもそんな自分の脳を隅々まで観察して言葉にしてくださるので、クスッと笑ってしまうエピソードや表現ばかり。 スポーツではいつも右側を応援したり、コンソメをコソソメスープだと思い込んでいたり、、 1番好きだったのは、ぬいぐるみに山田という名前をつけて可愛がりすぎて、山田依存症になり、しまいには予備の山田たちを買い込もうと考えるエピソード。 「誰かの脳世界を覗くのは、1番身近なトリップだと思います。ちょっと隣の脳まで旅をするような気持ちで、読んでいただけたら、とてもうれしいです」 これを読んで改めて、小説を読むことは、その作家さんの脳世界と繋がろうとしていることなのかもしれないと思いました。

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2024/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村田沙耶香さんのエッセイ。 幼少期から大人になるまでの、村田さんの独特で頭ひとつ抜けた脳世界を覗き見できた気分。 幼少期の頃の出来事や内面世界をここまで鮮明に覚え、書き起こすことができるだなんて…! 幼稚園から小学校低学年時代にあった恋愛感情なんて自分は全く覚えてない。 友達やご両親の発言や会話もリアル…村田さんの記憶力に脱帽。 くう太とわん太のお話が特に好き。 雑に名前を付けられ可愛いとも思えないわん太を不憫に思い、義理でくう太と平等に接しようとする優しさにたまらなくほっこり。

Posted byブクログ

2024/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ムーミンのマグカップ」…デザインにストーリーを感じるところにとても共感した。 「正座が逆の人へ」…書いてある通りに想像してみたがいまいちピンとこなかったので実際に見てみたい。 「「走らせている人」たち」…並走させている人がいるのに驚き。各々どんなキャラクターを走らせているのか聞いてみたい。 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」…イベントに参加したことはないが、真っ暗な空間にずっといると次第に慣れてきて、暗闇をてくてく歩く妙な大胆さを感じたことを思い出した。 「港区芝公園界隈」…から始まる4つの話が好きだった。日常と非日常の配分が絶妙で、いくら読んでも苦しくならない。挿絵も文字もホッとするしかわいい。このシリーズの本を読みたいくらい。

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2024/09/15

とても読みやすいエッセイ集です。 村田沙耶香先生らしい独特な視点で描かれています。 1番びっくりしたのは、ぬい活をしていることでした! 私もぬいぐるみやドールが大好きなので、大好きな作家先生も同じような嗜好を持っていることが嬉しかったです。 クスッと笑ってしまったエピソードもあり...

とても読みやすいエッセイ集です。 村田沙耶香先生らしい独特な視点で描かれています。 1番びっくりしたのは、ぬい活をしていることでした! 私もぬいぐるみやドールが大好きなので、大好きな作家先生も同じような嗜好を持っていることが嬉しかったです。 クスッと笑ってしまったエピソードもあり、ひとつずつのお話がとても短いので読みやすいです。 スキマ時間に少しずつ読むのにちょうど良かったです。 ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。 小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、 今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。 Twitterで話題の『「走らせている人」たち』も収録!

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2024/10/03

エピソードのひとつひとつが村田さんがつくる作品に紐づいていて、何気ない日常の捉え方でも「こんな角度から考えるんだ」と驚きがたくさんありました。今回村田さんの「脳世界」をのぞいたことで、これまでの面白い作品の数々ができたんだと納得する一冊でした。

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2024/08/19

村田さん作品はコンビニ人間以来かな。 今回は村田さんの素の部分が見られる作品で楽しく読めました。読んでいて思わず吹き出してしまう箇所もありました。 村田さんは飄々とした感じなんですが、素直でお茶目な、周りの人がほっとけない人という印象でした。 どのエピソードも私にはない視点...

村田さん作品はコンビニ人間以来かな。 今回は村田さんの素の部分が見られる作品で楽しく読めました。読んでいて思わず吹き出してしまう箇所もありました。 村田さんは飄々とした感じなんですが、素直でお茶目な、周りの人がほっとけない人という印象でした。 どのエピソードも私にはない視点が多くて楽しめましたが、村田さんがスリランカでアーユルヴェーダを体験し、大切な変化を得たことが印象的でした。いつかアーユルヴェーダを私も体験したいと思いました。

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2024/07/31

村田さんの作品にハマって、小説をいくつか読んだけど、エッセイもすごく面白かった! ひとつひとつのお話が短めで、タイトルも興味を惹かれるものだったので、どんどん読み進められた。 『バス自意識過剰』が特に好き。自分も余計なことを考えすぎるタイプなのですごく共感できる。

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2024/05/05

クレイジー沙耶香こと、作家の村田沙耶香さんが見ている世界を覗くことができるエッセイ集。 楽しく読めたけど、芥川賞受賞直後ぐらいにテレビやラジオで喋っていた時のお話のほうが面白かったかな。(ネットで検索すると出てきます) 改めてちゃんと文章で書くとこうなるのか、どこか周囲の人たちへ...

クレイジー沙耶香こと、作家の村田沙耶香さんが見ている世界を覗くことができるエッセイ集。 楽しく読めたけど、芥川賞受賞直後ぐらいにテレビやラジオで喋っていた時のお話のほうが面白かったかな。(ネットで検索すると出てきます) 改めてちゃんと文章で書くとこうなるのか、どこか周囲の人たちへの遠慮が感じられるんだよね。村田さんは村田さんなんだから、周りがどうあれ無理に合わせたり落ち込んだりする必要は全然なくて、もっともっとはじけちゃっていいと思います。 ちなみに一番好きなお話は電車で居眠りした際のエピソードでした。

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