ゲストリスト の商品レビュー
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アイルランドの孤島で開かれた結婚式で起きる殺人。 花嫁はオンライン雑誌の創設者。 花婿はサバイバル番組に出ている人気者。 招待客はみんななんだか暗い過去がある人たち。 誰が殺されたのか? 誰が殺したのか? 最後の方まで分からないところが面白い。 複数人の視点で物語は進んでいく。 意外と混乱しなかった。 殺された人がこの人やったら納得するなって思いながら、ゆーっくりと明らかになっていく。 ちょっと、もうそろそろ答えを教えてよ、、ってなるけど、それでも面白かった。 ちょっと偶然がすぎるかな?(;´ェ`) いい大人がなにやってるのってイラッとした(笑) 起きて当然のようなことが…やっぱり起きるのか…。 ここまで登場人物たちが過去に接点あるなら逆にもうちょっとカオスになって欲しかった。 複数人は殺されるのかと思っていた。 前半が一番楽しかったな〜! だんだん結末が見えてきた時に、殺された人の正体をまだ明かさずに引き延ばしていたところが読んでいてしんどかったかも。 とはいえ、また2度読みするとまた楽しいかも。 こんな人たちの集まる結婚式に呼ばれたらヤバイ。
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ルーシー・フォーリーの初翻訳。もしかしたらデビュー作かも。かなり評価は迷ったけど、星4寄りの星5で。 アイルランド沖の孤島で行われる有名俳優と若き女社長の結婚式。 嵐が近づく中、いよいよ式も盛り上がってきたところに停電が。そして響き渡る悲鳴。どうやら誰かが殺されたようだが。。。という冒頭に始まり、おおよそ5人の視点で物語は進む。 おそらく一番評価が割れるところだと思うが、誰が殺されたのか、本当に最後の最後まで伏せられた状態で進む(途中ダレるかどうかで評価が分かれそう)。中編だったら、文句なしの作品だったかもしれない。 殺した犯人ではなく、殺されたのは誰なのか、そこに特化したスリラーであり、そこまでの過程が5人の視点と現在の状況とで交互に示される。それぞれに抱える事情があり、後半その事情の矛先が同じ方向を向いた時、悲劇が起こる。 それぞれの視点で明かりが消えた時、一体誰が殺されるのか。ラストのたたみかけが非常に良く、色々と予想はしやすいのだが楽しめた。 そして、明かりが消えた。
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華やかな結婚式が開かれるかと思っていたが……嵐に閉ざされた孤島、そう上手く行くはずはない。何かが起きる。起きないわけがない。 登場人物達の思いにうっすら滲んでいた「秘密」、それがある時から滲みを超え、堰を切ったように溢れ出し、止められなくなる。 終盤、短い感覚で語り手が入れ替わ...
華やかな結婚式が開かれるかと思っていたが……嵐に閉ざされた孤島、そう上手く行くはずはない。何かが起きる。起きないわけがない。 登場人物達の思いにうっすら滲んでいた「秘密」、それがある時から滲みを超え、堰を切ったように溢れ出し、止められなくなる。 終盤、短い感覚で語り手が入れ替わる部分にはゾクゾク、ワクワク(というのも何だけど……)したものを感じた。ドラマを観ているかのよう。 地の文が現在形であるところも、そのゾクゾク感が増すポイントだった様に思う。 読みながら彼らの胸の内の慟哭や憤怒に胃がキリキリした。そして、興奮したりして手がつけられない状態の人々(ディナーの場面だったか、学生時代のノリでバンバンやってるところ、後半である人物が担ぎ出されていくところとか)の不気味さ、怖さも印象に残った。内輪のノリで騒ぎまくって周囲が見えなくなっている、というような? 終わり方が若干ぼやっとしている気がしなくもないけれど、個人的には面白かったと思う。
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アイルランド沖の孤島、そこで有名人カップルの結婚パーティーが行われる。事件を予感させる冒頭の婚礼当日から過去に遡って、婚礼に出席する主要人物が1人称でそれぞれの思いを語る章立てが、交互に重ねられながら当日の出来事へと繋がっていく。それぞれの語りが背景を浮かび上がらせていく中で、縺...
アイルランド沖の孤島、そこで有名人カップルの結婚パーティーが行われる。事件を予感させる冒頭の婚礼当日から過去に遡って、婚礼に出席する主要人物が1人称でそれぞれの思いを語る章立てが、交互に重ねられながら当日の出来事へと繋がっていく。それぞれの語りが背景を浮かび上がらせていく中で、縺れた糸がほどけていき、意外性と偶然性に仕掛けられた殺意が明らかになる。花婿、花嫁、花婿の介添人、花嫁の介添人(妹)、婚礼のプランナーであり運営する女性などが、1人称で語っていく章が連鎖していく。それぞれ過去に忘れがたい出来事があり、秘密を抱えているが、最後まで不安定な心理を引きずるなかで爆発する予感へと焦点が絞られていく。 被害者と加害者の関係から事件の必然性が炙り出され、ようやく探し当てた憤り先が明らかになるとともに、複数の殺意が交錯するなかで真犯人が明らかになる。復讐というテーマが暗く底を流れている。
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ミステリーの伝統を踏襲した、安心の一冊。 絶海の孤島で繰り広げられる、華やかな結婚パーティーのさなか、嵐がやってくる。 次々と、登場人物が自身の隠された秘密を独白することで、次第にこのパーティーの結末がどのようになるのか想像してしまう……。 設定もストーリーも特別なものではな...
ミステリーの伝統を踏襲した、安心の一冊。 絶海の孤島で繰り広げられる、華やかな結婚パーティーのさなか、嵐がやってくる。 次々と、登場人物が自身の隠された秘密を独白することで、次第にこのパーティーの結末がどのようになるのか想像してしまう……。 設定もストーリーも特別なものではなく、結末も目新しいものではない。 帯に書かれた「誰が殺し、誰が殺されるのか?」の少なくとも殺される人物は早くに想像できる。 それでも次々と明らかにされる過去の出来事と、島での登場人物の不思議な行動が、テンポよく繰りだされ、読み飽きない。 茶の間で2時間ドラマを見るような感覚でいただきました。
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アイルランド沖の孤島、人気オンライン雑誌の編集長ジュールと、人気サバイバルTV番組主演ウィルとのプチセレブ挙式が開かれる。 冒頭、嵐に見舞われた野外大テントでの挙式も何のその、浮かれ騒ぐ出席者一同を襲う停電からの、外から戻ってきたウエイトレスの一人が死体を目にしたと告げる場面か...
アイルランド沖の孤島、人気オンライン雑誌の編集長ジュールと、人気サバイバルTV番組主演ウィルとのプチセレブ挙式が開かれる。 冒頭、嵐に見舞われた野外大テントでの挙式も何のその、浮かれ騒ぐ出席者一同を襲う停電からの、外から戻ってきたウエイトレスの一人が死体を目にしたと告げる場面から始まる。 英国近郊の絶海の孤島、死体といえば、、、。 ねぇ。 あとがきでもさもオマージュ作品かのように触れているのだが、冒頭のつかみ以降は時を遡り、挙式参加者達の目線で描かれるいわくありげな群像劇となり、一向に死体が出てこない。 どちらかというと、誰もが怪しい過去を秘めていて、最初の死体がどこに終着するのかの不穏な空気を楽しむサスペンス。 サスペンスとしての緊迫感は良く、途中まではいい感じだったのだが、いかんせん引っ張りすぎなのと、解きほぐした糸のつながりがあまりにも一点集中過ぎて、もう一ひねり欲しかったところ。
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孤島で行われた結婚式。それぞれの思惑が交差する時事件は起こる。殺されたのは誰?誰が殺した?被害者が最後までわからないドロドロ愛憎ミステリー。男性キャラが軒並みクソやけど、最後のまとめ方は圧巻。スッキリ! 正直半分ぐらいまで登場人物が嫌過ぎて読み進めるのに体力いるけど、後半の展開...
孤島で行われた結婚式。それぞれの思惑が交差する時事件は起こる。殺されたのは誰?誰が殺した?被害者が最後までわからないドロドロ愛憎ミステリー。男性キャラが軒並みクソやけど、最後のまとめ方は圧巻。スッキリ! 正直半分ぐらいまで登場人物が嫌過ぎて読み進めるのに体力いるけど、後半の展開はすごい。ラストのまとめ方が最高に気持ちいいから、男性キャラに理想を求めない方にオススメ(笑)
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胸くそ悪い登場人物ばっかり。羽目を外した男たちはタチが悪くて、読んでいて憂うつになりそうだったが、やがて様々な過去の事件の真相が見えてくる。このまま復讐劇に繋がっていくのかと思ったが、殺人は最初から計画されていたわけでなく、1人の男があっけなく刺されて、犯人誤認のまま終わってしまった。もうちょっとその後の展開が欲しかった。
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殺されるの誰ですかと一気読み。 あのノリの悪ふざけグループが厭すぎて厭すぎて。 面白かったでござる。
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表紙に惹かれて読んだ。 なるほど…誰が殺されたのかわからないまま、現在と過去を行き来するストーリー。視点の人物が代わりながら少しずつ明かされていく秘密。どいつもこいつも殺されてもおかしくない奴らで、全員に何かしらの思惑や確執があるという、嫌な雰囲気のミステリ。 嵐の孤島の舞台設定と相まって、とにかく終始不穏でハラハラする。 花嫁は嫌な女だし、花婿は怪しすぎるし、友人達のノリは心底腹が立つが、後半の伏線回収が綺麗でスッキリした。 結婚式てほんと大変なのね。
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