サマーゴースト の商品レビュー

乙一(著者),loundraw

2024/08/21

優等生のふりをしているのは、自分が弱い人間であることを知っているからだ。 (p.90)

母親の言いなりになって生きる友也、いじめにより引きこもりになったあおい、難病で余命いくばくもない涼。自殺志願者サイトで知り合った３人は、廃墟となった飛行場に夏の間だけ出ると噂される幽霊・"サマーゴースト"を探しに行く。線香花火を灯すと現れた"サマーゴースト"こと佐藤絢音は、とある心残りを残して三年前に死んだ霊だったー。

わりと、ライトな文体でさくさくと読めた。映画や漫画にもなっている物語らしい。息苦しさを感じながら生きる友也やあおい、生きたくても生きられなかった涼や絢音の思いがよく描かれている。エピローグを読んで、涼の立場が変わったことに気づいて驚く。

2024/07/30

本当に感動しました。生きることは辛いこともあるけどだれでも生きやすいと思える世界になるのは中々難しいのかなと思いました。

2024/07/22

心残りを探して。
人生経験が長いのは当たり前のことだが、自分の価値観だけで測られたものを押し付けるのはどうなのだろう。
突然の出来事にパニックになったのだろうが、死んでいるか確認をしていたら未来は変わっていただろうな。

2024/04/29

たまに乙一っぽさが出てたから、ホラーっぽくもあった……。でも、原作（？）があるからか、自分的にもうちょいホラーあったほうがいいかなと思った。

2024/04/22

【サマーゴースト】という幽霊と出会うことで、3人の自殺志願者が「死」と向き合う姿が描かれていた。3人の死にたい理由が全く違うからこそ、様々な死に方や生き方、自身の在り方について考えさせられる作品であった。そして、花火という刹那の象徴から彼らの出会いの切なさを感じさせられた。
個人的には花火と幽霊を描いたもう一作、『一ノ瀬ユウナが浮いている』の方が好みであった。

2023/08/25

自殺志望の高校生と、夏になると会えるゴーストの切ない話。
映画のノベライズらしいので、映画も見てみたいと思った。

2023/03/16

原案loundrawさん。
小説乙一さん。
映画作品のノベライズ。
映画の方は観てません。

自殺願望のある３人の高校生が、サマーゴーストと呼ばれる夏限定の幽霊と出会う物語。

わずか１５１ページ。
いつもの乙一さんの短編のような感じ。
悪くないし、読後感も良い。でも少しサッパリ味で物足りないかも。

姉妹作？の「一ノ瀬ユウナが浮いている」も、そのうちに読んでみようかな。

2023/01/07

最後はホロリと泣けた。
おもしろかった。

当初　乙一の作品と思い予約していたが違っていて、ノベライズ化されたものだった。
内容がかなりあっさりしていたので少し拍子抜けした感じあり。
短編の読了感。

３人の高校生、そのうちの主人公目線で物語が進むけれど、残りの2人目線の物語が欲しく感じた。

2022/09/14

乙一と思って読んだので物足りなさを感じてしまったけど
映画のノベライズなら、こういうあっさりした話でも良いのかな

2022/07/23

何もせずに死んでいくのなら、どうして生まれてきたんだろうな。
俺の人生には何の意味があったんだろう。