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金融庁戦記 の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2022/12/18

行政サイドから見た金融事件について書かれた本だが、山一破綻の裏にいた外資証券など知らなかったことも多かった。

Posted byブクログ

2022/10/13

金融行政の裏側というか、メイキングというか、バブル期以降の金融事件(ライブドアとかオリンパスとか東芝とか)が紹介されていて、面白い。この話の佐々木さんのような役人がもっとでてくれば面白いのね。

Posted byブクログ

2022/08/22

異端児のぶっ飛んだ武勇伝を期待していたが、やはり小説のようにはいかない。それでも金融庁のような組織では目立ったであろうエピソードもあった。ライブドア事件の裏側は興味深かった。

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2022/08/11

【金融庁戦記】 霞が関のジローラモと渾名された、企業監視官 佐々木清隆氏の奮闘記です。 特に平成に多く起こった金融事件にどう対処してきたがよく理解できます。 佐々木氏は持ち場を転々とすることが多い日本型官僚機構の中で、20年以上も企業監視に携わりました。 その中で得たネットワーク...

【金融庁戦記】 霞が関のジローラモと渾名された、企業監視官 佐々木清隆氏の奮闘記です。 特に平成に多く起こった金融事件にどう対処してきたがよく理解できます。 佐々木氏は持ち場を転々とすることが多い日本型官僚機構の中で、20年以上も企業監視に携わりました。 その中で得たネットワークなどを活用する存在はとても珍しく、後継者を育成することは出来なかったようです。 金融行政は1990年代以降は規制緩和の歴史となります。私も一金融マンですのでその辺りはよく分かります。 限られたメンバーだった参加業者が拡大する中で、規制緩和に乗じた不正や犯罪も起こりましたが、その二律背反に悩まされながらも立ち向かってきた姿が描かれています。 佐々木氏は永遠にルパン三世を追いかける銭形警部であったと締め括られていて、読了するとスッキリします。 今は金融コンプライアンスに携わるものとして、様々な気づきを与えてもらえる著書でした。

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2022/08/07

世間を騒がせた事件から、比較的マイナーなものまで、金融庁の一官僚が関わった事件や取り組みの舞台裏の一部を見ることができ、金融庁の一面を垣間見ることができる良書。

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2022/06/04

佐々木清隆という官僚を主人公とした 金融庁発足前の大蔵省1980年代から2020年頃の金融分野の事件簿、ノンフィクション 山一證券破綻の陰にいたクレディスイスなど外資系証券会社の不正行為 カネボウ、オリンパス、東芝の粉飾決算事件 ライブドア、村上ファンド、六本木ヒルズ族の事件 ...

佐々木清隆という官僚を主人公とした 金融庁発足前の大蔵省1980年代から2020年頃の金融分野の事件簿、ノンフィクション 山一證券破綻の陰にいたクレディスイスなど外資系証券会社の不正行為 カネボウ、オリンパス、東芝の粉飾決算事件 ライブドア、村上ファンド、六本木ヒルズ族の事件 仮想通貨 金融庁のミッション 金融機能を育成して国民の富を増大していくこと

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2022/09/03

ニュースで聞いたことがある金融事件を本書の主人公である佐々木氏の視点から取り上げているところが新鮮であり、興味深かった。特に金融庁の発足から、その役割や改革されていく様、事件に対する対応等の動きなどが描かれているのが、面白い。 ここ数十年で金融システムが複雑化し、様々な金融サー...

ニュースで聞いたことがある金融事件を本書の主人公である佐々木氏の視点から取り上げているところが新鮮であり、興味深かった。特に金融庁の発足から、その役割や改革されていく様、事件に対する対応等の動きなどが描かれているのが、面白い。 ここ数十年で金融システムが複雑化し、様々な金融サービスが誕生している。こうした事態に対応していくためにも罰するのみならず、予防するというスタンスに変わっていったのは、なるほどなぁ、と思わされた。金融庁のこれまでの変遷や海外との金融規制等に関する違いなども分かり、金融行政という面でも勉強になった。 本書では、度々、佐々木氏自身は、官僚としては傍流であることが述べられている。しかも、あとがきにおいても、金融庁の内部から佐々木氏に対する批判があることが述べられている。誰もが手放しで称賛しうる人物ではないという事実が、佐々木氏が革新的な存在であったことの証左なのだと思う。

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2022/02/21

よく知っている金融事件の裏側で活躍していた人物は魅力的であり、一気に読めた。当時はニュースを細切れに読んでいたので、まとめられた意義も大きい。 金融に興味なくとも、物語として、自己啓発としても読めると思う。 半沢直樹シリーズが好きな人にも、逆の立場を確立したであろう人を知るこ...

よく知っている金融事件の裏側で活躍していた人物は魅力的であり、一気に読めた。当時はニュースを細切れに読んでいたので、まとめられた意義も大きい。 金融に興味なくとも、物語として、自己啓発としても読めると思う。 半沢直樹シリーズが好きな人にも、逆の立場を確立したであろう人を知ることができて興味深いかもしれない。

Posted byブクログ

2022/01/03

「ちょいワルおやじ」的な風貌で知られ、大蔵官僚の「傍流」として、金融庁を中心に検査や調査、審査の部署ばかりを渡り歩いた異色の官僚である佐々木清隆氏が関わった様々な経済事件を取り上げ、その半生を振り返るドキュメンタリー。著者は、経験豊富な朝日新聞の経済部記者である。本書は、佐々木氏...

「ちょいワルおやじ」的な風貌で知られ、大蔵官僚の「傍流」として、金融庁を中心に検査や調査、審査の部署ばかりを渡り歩いた異色の官僚である佐々木清隆氏が関わった様々な経済事件を取り上げ、その半生を振り返るドキュメンタリー。著者は、経験豊富な朝日新聞の経済部記者である。本書は、佐々木氏へのインタビューだけでなく、著者の関係者の取材や裁判資料の調査等によりまとめられたものであり、単に佐々木氏の言い分の垂れ流しではなく、佐々木氏や金融庁のやり方への批判的な指摘も盛り込まれている。 現場重視、高い情報収集意欲、鋭い勘、根本原因追及の姿勢など、エリート官僚らしからぬ佐々木氏のキャラクターは、公務員の在り方としてなかなか興味深いものだと感じた。 カネボウの粉飾決算事件、ライブドア事件、村上ファンド事件、AIJ投資顧問事件、オリンパス事件、東芝の粉飾決算事件、レセプト債事件、仮想通貨の資金流出問題など、(関わりの深さに差はあるが)佐々木氏の関わった事件を並べると、まさに平成の経済事件史のような感じである。いずれも、そういう事件があったということくらいしか認識していなかったが、本書により、それぞれどういう構造の事件だったかということの理解が深まった。 佐々木氏は、確かに異色の金融庁官僚で、各事件の解決や日本の金融業界の適正化に一定の貢献をされたのだとは思うが、これまでに例のないことばかりで試行錯誤の中だったとはいえ、もっとうまくできたのではないかと思う部分も少なからずあった。事件の摘発重視による事前予防的な観点の乏しさ、得た情報の不活用、縦割り行政による組織内外での情報共有の不全など、今後の金融行政、ひいては行政全般において教訓とすべきことも本書から読み取れた。

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2021/11/17

新聞記者が、元金融庁企業監視官・佐々木清隆氏にインタビューした内容を基に、金融庁が関与した事件をまとめたもの。全体的に、新聞や週刊誌の記事を切り貼りしたような内容に、佐々木氏がコメントするといった形になっており、内容が薄い。掘り下げがないので事実の羅列でしかなく(特に、ホリエモン...

新聞記者が、元金融庁企業監視官・佐々木清隆氏にインタビューした内容を基に、金融庁が関与した事件をまとめたもの。全体的に、新聞や週刊誌の記事を切り貼りしたような内容に、佐々木氏がコメントするといった形になっており、内容が薄い。掘り下げがないので事実の羅列でしかなく(特に、ホリエモン事件、村上ファンド事件、東芝事件)、本人の意見や佐々木氏のコメントにも理由が書かれていないので信憑性がない。文章内の修飾語の使い方が全体的に大げさで、不適切と思われる個所が多く違和感があった。得ることの少ない書籍であった。 「日本型受験エリートには、ノーブレス・オブリージュという感覚が乏しい」p14 「(銀行間の競争制限)過度の規制は業界を過保護の状態におき、自由な競争をゆがめるだけでなく、金融機関がその状態に安住することによって、経営の効率化を鈍らせる危険性をはらんでいた」p15 「実力次官だった長岡実が東証理事長に転身しているのを始め、証券界は大蔵OBの有力な天下り先だった。規制する当局と規制される業者はもたれあい、癒着する構造にあった」p40 「カネボウは三井財閥の一角として三井銀行の手厚い庇護を受けてきたが、三井と住友が経営統合すると、それまでのような微温的な関係は成り立たなくなっていた」p100

Posted byブクログ