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金融庁戦記 の商品レビュー

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2021/11/17

新聞記者が、元金融庁企業監視官・佐々木清隆氏にインタビューした内容を基に、金融庁が関与した事件をまとめたもの。全体的に、新聞や週刊誌の記事を切り貼りしたような内容に、佐々木氏がコメントするといった形になっており、内容が薄い。掘り下げがないので事実の羅列でしかなく(特に、ホリエモン...

新聞記者が、元金融庁企業監視官・佐々木清隆氏にインタビューした内容を基に、金融庁が関与した事件をまとめたもの。全体的に、新聞や週刊誌の記事を切り貼りしたような内容に、佐々木氏がコメントするといった形になっており、内容が薄い。掘り下げがないので事実の羅列でしかなく(特に、ホリエモン事件、村上ファンド事件、東芝事件)、本人の意見や佐々木氏のコメントにも理由が書かれていないので信憑性がない。文章内の修飾語の使い方が全体的に大げさで、不適切と思われる個所が多く違和感があった。得ることの少ない書籍であった。 「日本型受験エリートには、ノーブレス・オブリージュという感覚が乏しい」p14 「(銀行間の競争制限)過度の規制は業界を過保護の状態におき、自由な競争をゆがめるだけでなく、金融機関がその状態に安住することによって、経営の効率化を鈍らせる危険性をはらんでいた」p15 「実力次官だった長岡実が東証理事長に転身しているのを始め、証券界は大蔵OBの有力な天下り先だった。規制する当局と規制される業者はもたれあい、癒着する構造にあった」p40 「カネボウは三井財閥の一角として三井銀行の手厚い庇護を受けてきたが、三井と住友が経営統合すると、それまでのような微温的な関係は成り立たなくなっていた」p100

Posted byブクログ