闇より来たる使者 の商品レビュー
購入済み 読了 卑劣な犯人と忌まわしき記憶に ロークは打ち勝てるのか? ロークが殺人現場の 野次馬の中に見つけたのは 自らの過去を知る男だった―― 公園で女性の死体が発見された。イヴが現場の捜査を指揮する間、ロークはふと目をやった野次馬の中に、自らの少年時代を知る男の姿を...
購入済み 読了 卑劣な犯人と忌まわしき記憶に ロークは打ち勝てるのか? ロークが殺人現場の 野次馬の中に見つけたのは 自らの過去を知る男だった―― 公園で女性の死体が発見された。イヴが現場の捜査を指揮する間、ロークはふと目をやった野次馬の中に、自らの少年時代を知る男の姿を見つけ身を固くする。いまや恐るべき殺し屋となり、世界中の警察が血眼になって追うこの男が事件の犯人なのか? ロークに意図的に姿を見せた男の狙いとは? 忌まわしい過去に立ち向かうロークとともにイヴは殺人犯を追うが……(BOOKデーターベースより) 最初から犯人も手口も?わかっていて追い詰めていく感じの本作。犯人もイヴもロークもメンバー全員で分かっていて足並みをそろえて事件を解決していくのは読んでいて爽快感あり。 ロークが狙われることにより、イヴもサマーセットもギャラハットもいかにロークに大事にされているかが浮き彫りになる。 イヴが取り調べ先で猫を抱いてきたあとのギャラハットとのシーンがいいなぁ。イヴがギャラハットに「連れて帰ってきたのはあなただけ」って言う辺り、本当に好き。 スピンオフが続けて出ているので次はそっちを読もうと思います。 Shadows in death by J.D.Robb
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ロークの過去にかかわる話でした。この頃の作品はどちらかというとイヴのトラウマを呼び起こすような事件が多かったので、久しぶりに新鮮な気持ちで読むことが出来たと思います。 ロークが自らを形作るためにどれだけの努力をしてきたのか、また今(イヴと出会ったことで新たに増えた親類をふくめて...
ロークの過去にかかわる話でした。この頃の作品はどちらかというとイヴのトラウマを呼び起こすような事件が多かったので、久しぶりに新鮮な気持ちで読むことが出来たと思います。 ロークが自らを形作るためにどれだけの努力をしてきたのか、また今(イヴと出会ったことで新たに増えた親類をふくめて)大切に思っている人を守るためにはどんなことでもするという強い決意を改めて見せつけられました。 ロークのために(あるいはともに旧敵に狙われることになったイヴのために)ニューヨーク市警が総力を挙げて国際的な暗殺者を追い詰めようとする姿は、仲間意識の尊さを今までの作品異常に感じさせてくれます。特に、フィーニー警部とホイットニー部長がともに現場に出てきて犯人逮捕や尋問にかかわるところや、殺人課のスタッフ全員がロークのことを「仲間だ」と宣言して協力を惜しまないこと、そしてインターポールの警部がイヴたちの捜査能力を正直に評価し、縄張り意識などを見せずに協力体制をとってくれること(基本的には所轄の警察署から操作の指揮権を奪い取ろうとすることが多いので、こういったタイプは珍しい)など、読んでいて気持ちのいい場面が多くありました。 唯一気になった所は、訳者の訳し方。特に、サマーセットとロークの会話がこれまでのシリーズ作品の印象と少しずれてしまっていた(サマーセットはいかなるときでも「主人」と「使用人」の立場を踏まえた話し方をしている(という訳し方がされている)のに、今作では「年長者」と「その庇護にあった若者」というような立場の逆転を感じさせる言葉遣いになっており、初めて見たときに大きな違和感を覚えました。 他にも、「ちょっとこれまでと話し方が違うぞ」と思う登場人物が見られ、せっかくのシリーズ作品ですから、少なくとも近刊の数冊とは印象を合わせてほしかったと思います。
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