だんまり、つぶやき、語らい の商品レビュー
鷲田清一さん、高校生のとき国語の教科書で出会い、文章にびびっとくる感覚を教えてくれた人。 やっぱり鷲田さんの言葉は心にスっと入ってきて、自分の話だと思える感覚がある。 だんまり、つぶやき、語らい だまって相手の言葉を待つこと、綺麗な文章になっていない言葉の大切さを知った。今まで...
鷲田清一さん、高校生のとき国語の教科書で出会い、文章にびびっとくる感覚を教えてくれた人。 やっぱり鷲田さんの言葉は心にスっと入ってきて、自分の話だと思える感覚がある。 だんまり、つぶやき、語らい だまって相手の言葉を待つこと、綺麗な文章になっていない言葉の大切さを知った。今までそれらをコミュニケーションが途絶えていること、自分の語彙不足だと思っていたが、相手と語ること、自己をつくり直すうえで大切だと知ったので、これからはその時間も大切に思えそう。 自分は人の話を遮って疑問をぶつけてしまうことが多いなと反省した。それは相手の大事な思考の整理の時間を奪ってしまうこと、相手の考えを自分の型にはめてしまうことだと気づけた、気をつけたい。
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講談、講義の内容を本にしているため鷲田清一の本にしては非常に読みやすく進めることができる。 しかし内容の厚みはしっかりとあり、講義を聞いていた生徒との掛け合いの中から色々と語らい、言葉について考えさせられる。
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学校の先生を「さん」付けかあ。中々、勇気がいるなあ。それに、学校の先輩を「さん」付けなんて、無理だろうなあ。
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学長などを経験した哲学者による高校での講演会録 コロナ禍で、言葉やコミュニケーションについて、高校生向けに優しく温かい語り口が印象的。 質問時間や懇親会の様子も良い雰囲気そう。
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メモ。 自分の言いたいこと(言葉の意味)ではなく、言いたいというその気持ち(言葉の肌理)を受け止めてほしいもの。存在の肯定が語らいにおいては大切。
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めっちゃ面白かった。 ことば=気持ちを100%表すものではない。 自分を再構成するための語らいを私ももっとやりたい。 一宮高校の生徒いい質問するなあ。
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語らう中で、これまで気付いていなかった自分にチューニングしていくという表現がすとんとおちた。とても読みやすい。
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言葉は、難しい。自分のその時のたまたまの状況によって発せられるものが異なり、受け取られ方も違う。そしてそれは、取返しがつかないような状況になる。黙ってたほうが良かったのか、と悩むこともある。この本を読み、違いを違いとして受け止められず、間違いとして受け止める自分がいることを気づか...
言葉は、難しい。自分のその時のたまたまの状況によって発せられるものが異なり、受け取られ方も違う。そしてそれは、取返しがつかないような状況になる。黙ってたほうが良かったのか、と悩むこともある。この本を読み、違いを違いとして受け止められず、間違いとして受け止める自分がいることを気づかせてもらった。
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講演を活字化したものなので、ちょっと読みにくい。 自分の発言や言葉に迷いがある中高生は、一読して損はないと思う。 以下、心に残った箇所。 どうして、そういう聴き流す、聴いたフリをする、聴いてないフリをする、聴かなかったことにする、あるいは芝居でもいいから「ほう、ほお、ほーう」...
講演を活字化したものなので、ちょっと読みにくい。 自分の発言や言葉に迷いがある中高生は、一読して損はないと思う。 以下、心に残った箇所。 どうして、そういう聴き流す、聴いたフリをする、聴いてないフリをする、聴かなかったことにする、あるいは芝居でもいいから「ほう、ほお、ほーう」などと、一見ふまじめそうに見える聴きかたをするのが重要なのか⋯⋯。それは、しゃべるほうが、かなり危うい状態にいるからなんです。 じぶんを語りなおす、これまでとちがったふうに、ひとの前でじぶんを話せば、じぶんが壊れていくプロセスを見せることになる。うまく語りなおせたらいいけれど、語りなおしに失敗してしまうプロセスを相手にさらしてしまうかもしれない。こんな恐いことはないです。
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ことばの生成について、「だんまり」「つぶやき」「語りあい」という3つの段階からのお話で、とても興味深く読みました。 いま必要なのは、「話しあい」ではなく「黙りあい」なのではないか、という問いかけにも納得でした。 慌ただしく、先を急ぐ会話ばかりだとへとへとに疲れてしまい、そして...
ことばの生成について、「だんまり」「つぶやき」「語りあい」という3つの段階からのお話で、とても興味深く読みました。 いま必要なのは、「話しあい」ではなく「黙りあい」なのではないか、という問いかけにも納得でした。 慌ただしく、先を急ぐ会話ばかりだとへとへとに疲れてしまい、そして虚しさばかりが残るのは、こういうところからなのかな、と思いました。 ことばが、じんわりしみ込んでくる講演録+後日談でした。
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