狩りの思考法 の商品レビュー
安全への希求とは、死から隔った今の状態がこのまま未来も続くことへの願望 安全とは未来に対しての期待。
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もともとは、表紙のイラストが気に入って購入した本。筆者は冒険家、ではなく漂泊家と言うべきか。到達点の目標を持ち、準備し、計画通り事が進むことを目指す冒険ではなく、食糧も狩りで調達し、その日の結果や運で行き先もその後の展開も変わるのが漂泊。予期できぬ未来を当てにせず、今現在の自分の...
もともとは、表紙のイラストが気に入って購入した本。筆者は冒険家、ではなく漂泊家と言うべきか。到達点の目標を持ち、準備し、計画通り事が進むことを目指す冒険ではなく、食糧も狩りで調達し、その日の結果や運で行き先もその後の展開も変わるのが漂泊。予期できぬ未来を当てにせず、今現在の自分の力、目の前の現実に生きるイヌイットの人々の生き方に触発され、所謂文明人の、正確な未来予期に基づいて営まれている文明生活に、本当の生の実感があると言えるかと疑問を呈する。私たちが視界に入れまいとする「死」も、イヌイットの人々の日常に当たり前にある。狩りの描写など、生々しい場面もあるが、全体に非常に哲学的な思考に満ちた本。予定通りの人生を、一生懸命外れないように生きようとしたのに、外れてしまった私らは、漂泊もできず、呆然とする。何の力が必要なのだろう。
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NHK「あの人の本棚」に著者が出演していたので、気になってKindle Unlimitedで読んでみた。 極北の地にも冒険家にも今まで興味を持ったことはなかったけど、面白く読めた。 「ナルホイヤ」「アンマカ」という言葉に表されるイヌイットたちの考え方や人生観。未知の世界に身を委...
NHK「あの人の本棚」に著者が出演していたので、気になってKindle Unlimitedで読んでみた。 極北の地にも冒険家にも今まで興味を持ったことはなかったけど、面白く読めた。 「ナルホイヤ」「アンマカ」という言葉に表されるイヌイットたちの考え方や人生観。未知の世界に身を委ねながらも自分の頭で試行錯誤すること。 「キビヤ」という料理(?)や昼寝をしているアザラシを指す言葉(「ウーット」)があるのも面白い。
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狩りを通じて考察した人間に対する哲学的探求。 ただの冒険譚と思いきや、色々と示唆に富んだ内容で想像以上に面白かった。ただ若干繰り返しが多く冗長かなとも思う。 過酷な環境下なので真似をしたいとは思わないが、実に羨ましい暮らしぶり。本当に優雅な暮らしとは著者のような人生を言うのかもし...
狩りを通じて考察した人間に対する哲学的探求。 ただの冒険譚と思いきや、色々と示唆に富んだ内容で想像以上に面白かった。ただ若干繰り返しが多く冗長かなとも思う。 過酷な環境下なので真似をしたいとは思わないが、実に羨ましい暮らしぶり。本当に優雅な暮らしとは著者のような人生を言うのかもしれない。
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目標に向かって、先を見据えて、目指すところから逆算して考えるのが当たり前な世の中に対して一石投じるような内容。目標を定めたらそこに向かうまではただの過程になってしまうという考えはなかなか鋭いなと。目の前のことに没入する大切さも知れた。非常に刺さる箇所も多かったのだが、回りくどい表...
目標に向かって、先を見据えて、目指すところから逆算して考えるのが当たり前な世の中に対して一石投じるような内容。目標を定めたらそこに向かうまではただの過程になってしまうという考えはなかなか鋭いなと。目の前のことに没入する大切さも知れた。非常に刺さる箇所も多かったのだが、回りくどい表現があまりにも多く、説明が助長な部分もあったのでそこは気になった。
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"ナルホイヤ"なる言葉から狩猟民族であるイヌイットの社会と思想を紐解いていく。 今を生きるにはどうするか。 筆者の偏った思想や屁理屈に近い(?)文章にどんどん惹かれていき、妙な説得力を感じられます。 それが心地よく、面白い。 そしていつも思いますが、ひとつの本...
"ナルホイヤ"なる言葉から狩猟民族であるイヌイットの社会と思想を紐解いていく。 今を生きるにはどうするか。 筆者の偏った思想や屁理屈に近い(?)文章にどんどん惹かれていき、妙な説得力を感じられます。 それが心地よく、面白い。 そしていつも思いますが、ひとつの本がひとつの本で終わらず、ずっと続いてる印象があるのでこの本から始めるというのは少し厳しいかもしれません。 私も何冊か読ませて頂いてますが、筆者に完全にはまってます。
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偶然と必然。そして現地人の多分の言葉。数も分からない、ほんとんど原始に近い暮らし。 自殺者も多く命の概念も違う。何もない場所で狩りをして単調な毎日を送る。極寒の地での暮らしを書いているがそこに住む人たちは何を楽しみに生きているのか。難しい哲学みたいな問答よりもそこを書いて欲しか...
偶然と必然。そして現地人の多分の言葉。数も分からない、ほんとんど原始に近い暮らし。 自殺者も多く命の概念も違う。何もない場所で狩りをして単調な毎日を送る。極寒の地での暮らしを書いているがそこに住む人たちは何を楽しみに生きているのか。難しい哲学みたいな問答よりもそこを書いて欲しかった。 分からない、考えろ、多分。それらの言葉が絶対についてくるらしい。明日の天気は?の答えは天気予報はあくまで予報。なのでわからないと答える。ネットでは何と言っていた?と言うと晴れと言っていたが分からない。 明日の計画も天気次第で計画すること自体が頭がおかしいと考えている。 私みたいな計画に縛られている人は暮らすことはできないが育った環境で性格は形作られていくのだろうなぁ この本は冒険ではなく筆者の考えをまとめた本。
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現在、僕的に最もしっくりくる冒険論を書いているのが、本書の著者、角幡唯介さんだ。計画と漂泊に対する考察、冒険行を思い立つその経緯、すべて拍手したくなるほどだ。 本多勝一さんが著書で紹介していた『アーマイ』(本多さんは音符表記で発音・アクセントも伝えようとした)と同義語の『ナ...
現在、僕的に最もしっくりくる冒険論を書いているのが、本書の著者、角幡唯介さんだ。計画と漂泊に対する考察、冒険行を思い立つその経緯、すべて拍手したくなるほどだ。 本多勝一さんが著書で紹介していた『アーマイ』(本多さんは音符表記で発音・アクセントも伝えようとした)と同義語の『ナルホイヤ』を通してイヌイットの思考を理解する下りは、著者の肌感覚と併せ、面白い考察だと思う。 ただ、文中にも書かれているが、原稿量が決まっているためか、一つ一つの論旨を説明するにあたり、冗長になるきらいがある。もう少し比喩を削り、文章に締まりを持たせたほうがダイレクトに著者の主張が伝わると思う。
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グリーンランドから海峡を渡ってカナダ側へ行く計画を立てていたが、新型コロナのせいで行けなくなった。その顛末がグタグタ、スマホ論まで絡めて言い訳じみていたし、暗い。 この部分を冒頭で読まされる。 狩り、というから雄々しい思考パターンをするのか、と想像していたが、違うようだ。 読...
グリーンランドから海峡を渡ってカナダ側へ行く計画を立てていたが、新型コロナのせいで行けなくなった。その顛末がグタグタ、スマホ論まで絡めて言い訳じみていたし、暗い。 この部分を冒頭で読まされる。 狩り、というから雄々しい思考パターンをするのか、と想像していたが、違うようだ。 読了45分
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著者の「目標と過程」の考察と行動が興味深いです。目標達成に重きを置き過ぎると、日々は単なる過程、短いほど効率的となってしまいます。旅行で、目的地に達する事だけが目標だと全然楽しめないように、「今、ここに生きる」とは全く正反対で、決して幸せにはなりません。 著者は「地図なし登山」な...
著者の「目標と過程」の考察と行動が興味深いです。目標達成に重きを置き過ぎると、日々は単なる過程、短いほど効率的となってしまいます。旅行で、目的地に達する事だけが目標だと全然楽しめないように、「今、ここに生きる」とは全く正反対で、決して幸せにはなりません。 著者は「地図なし登山」など行動してそれを試したりしています。「〇〇を手に入れたら」というように幸せを遠くの目標に置かないで生きることを、僕たちもそれぞれが自分の頭で考えて行動に移したいですね
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