狩りの思考法 の商品レビュー
目標に向かって、先を見据えて、目指すところから逆算して考えるのが当たり前な世の中に対して一石投じるような内容。目標を定めたらそこに向かうまではただの過程になってしまうという考えはなかなか鋭いなと。目の前のことに没入する大切さも知れた。非常に刺さる箇所も多かったのだが、回りくどい表...
目標に向かって、先を見据えて、目指すところから逆算して考えるのが当たり前な世の中に対して一石投じるような内容。目標を定めたらそこに向かうまではただの過程になってしまうという考えはなかなか鋭いなと。目の前のことに没入する大切さも知れた。非常に刺さる箇所も多かったのだが、回りくどい表現があまりにも多く、説明が助長な部分もあったのでそこは気になった。
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"ナルホイヤ"なる言葉から狩猟民族であるイヌイットの社会と思想を紐解いていく。 今を生きるにはどうするか。 筆者の偏った思想や屁理屈に近い(?)文章にどんどん惹かれていき、妙な説得力を感じられます。 それが心地よく、面白い。 そしていつも思いますが、ひとつの本...
"ナルホイヤ"なる言葉から狩猟民族であるイヌイットの社会と思想を紐解いていく。 今を生きるにはどうするか。 筆者の偏った思想や屁理屈に近い(?)文章にどんどん惹かれていき、妙な説得力を感じられます。 それが心地よく、面白い。 そしていつも思いますが、ひとつの本がひとつの本で終わらず、ずっと続いてる印象があるのでこの本から始めるというのは少し厳しいかもしれません。 私も何冊か読ませて頂いてますが、筆者に完全にはまってます。
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偶然と必然。そして現地人の多分の言葉。数も分からない、ほんとんど原始に近い暮らし。 自殺者も多く命の概念も違う。何もない場所で狩りをして単調な毎日を送る。極寒の地での暮らしを書いているがそこに住む人たちは何を楽しみに生きているのか。難しい哲学みたいな問答よりもそこを書いて欲しか...
偶然と必然。そして現地人の多分の言葉。数も分からない、ほんとんど原始に近い暮らし。 自殺者も多く命の概念も違う。何もない場所で狩りをして単調な毎日を送る。極寒の地での暮らしを書いているがそこに住む人たちは何を楽しみに生きているのか。難しい哲学みたいな問答よりもそこを書いて欲しかった。 分からない、考えろ、多分。それらの言葉が絶対についてくるらしい。明日の天気は?の答えは天気予報はあくまで予報。なのでわからないと答える。ネットでは何と言っていた?と言うと晴れと言っていたが分からない。 明日の計画も天気次第で計画すること自体が頭がおかしいと考えている。 私みたいな計画に縛られている人は暮らすことはできないが育った環境で性格は形作られていくのだろうなぁ この本は冒険ではなく筆者の考えをまとめた本。
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現在、僕的に最もしっくりくる冒険論を書いているのが、本書の著者、角幡唯介さんだ。計画と漂泊に対する考察、冒険行を思い立つその経緯、すべて拍手したくなるほどだ。 本多勝一さんが著書で紹介していた『アーマイ』(本多さんは音符表記で発音・アクセントも伝えようとした)と同義語の『ナ...
現在、僕的に最もしっくりくる冒険論を書いているのが、本書の著者、角幡唯介さんだ。計画と漂泊に対する考察、冒険行を思い立つその経緯、すべて拍手したくなるほどだ。 本多勝一さんが著書で紹介していた『アーマイ』(本多さんは音符表記で発音・アクセントも伝えようとした)と同義語の『ナルホイヤ』を通してイヌイットの思考を理解する下りは、著者の肌感覚と併せ、面白い考察だと思う。 ただ、文中にも書かれているが、原稿量が決まっているためか、一つ一つの論旨を説明するにあたり、冗長になるきらいがある。もう少し比喩を削り、文章に締まりを持たせたほうがダイレクトに著者の主張が伝わると思う。
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グリーンランドから海峡を渡ってカナダ側へ行く計画を立てていたが、新型コロナのせいで行けなくなった。その顛末がグタグタ、スマホ論まで絡めて言い訳じみていたし、暗い。 この部分を冒頭で読まされる。 狩り、というから雄々しい思考パターンをするのか、と想像していたが、違うようだ。 読...
グリーンランドから海峡を渡ってカナダ側へ行く計画を立てていたが、新型コロナのせいで行けなくなった。その顛末がグタグタ、スマホ論まで絡めて言い訳じみていたし、暗い。 この部分を冒頭で読まされる。 狩り、というから雄々しい思考パターンをするのか、と想像していたが、違うようだ。 読了45分
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著者の「目標と過程」の考察と行動が興味深いです。目標達成に重きを置き過ぎると、日々は単なる過程、短いほど効率的となってしまいます。旅行で、目的地に達する事だけが目標だと全然楽しめないように、「今、ここに生きる」とは全く正反対で、決して幸せにはなりません。 著者は「地図なし登山」な...
著者の「目標と過程」の考察と行動が興味深いです。目標達成に重きを置き過ぎると、日々は単なる過程、短いほど効率的となってしまいます。旅行で、目的地に達する事だけが目標だと全然楽しめないように、「今、ここに生きる」とは全く正反対で、決して幸せにはなりません。 著者は「地図なし登山」など行動してそれを試したりしています。「〇〇を手に入れたら」というように幸せを遠くの目標に置かないで生きることを、僕たちもそれぞれが自分の頭で考えて行動に移したいですね
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自分の行為を見つめて、その内面深くを考察する。 計画を立てて行動する、現代人の在り方と、ナルホイヤの思想という、今現在を生きる狩猟民族の生き方の対比がとても印象的だった。 本を書いて発表するために冒険していたが、シオラパルクに通うようになってから、本では伝わらない、それでもいいと...
自分の行為を見つめて、その内面深くを考察する。 計画を立てて行動する、現代人の在り方と、ナルホイヤの思想という、今現在を生きる狩猟民族の生き方の対比がとても印象的だった。 本を書いて発表するために冒険していたが、シオラパルクに通うようになってから、本では伝わらない、それでもいいと思うようになったとの著者の心境の変化も印象的。 こんな生き方もあるのか。
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安全志向 現代日本社会では自由や人権よりも価値の高い概念 明日生きている自分 過去の実績からの「未来予測」 シオラパルク 世界最北の村 イヌイット 自殺率が高い民族 人口10万人あたり575人 日本20人前後 アザラシやセイウチ、鯨やシロクマ 狩られ解体される食にまつわ...
安全志向 現代日本社会では自由や人権よりも価値の高い概念 明日生きている自分 過去の実績からの「未来予測」 シオラパルク 世界最北の村 イヌイット 自殺率が高い民族 人口10万人あたり575人 日本20人前後 アザラシやセイウチ、鯨やシロクマ 狩られ解体される食にまつわる死 生がなだらかに続いたその先にあるものが死 現代社会は死を不浄なものとして隠蔽 生を除去された肉類 死を通して生を語ることができない ナルホイヤ=わからない アンマカ=たぶん ・・・生きるためのモラル 時間と風景の単調さ 時間概念が希薄 数の概念の欠如 今目の前の場当たり的 偶発的からの可能性 =生きていることを感じさせるダイナミズム 狩猟者 冒険・探検 システムの外側のカオスへ飛び込み、試行錯誤して生命を維持させる 空間的不安は時間的不安に直結 自分自身の身体や他者 =先の読めない無秩序 狩猟=漂泊 今起きる偶然に身をさらし、それに組み込まれることで自己変容する旅 自分以外の誰かのひな型の「知識」ではなく、その場で考える「知恵」
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至高の目的を設定すると、その目的に向かうがために、今現在はただの通過点になりさがる。 目の前でおこっているあるがままの事象を受け止め、向き合うことが生きる上で大切なのだ。 これは探検だけでなく、生々しい生活の中でも陥っている状況であり、とても大切な教訓だとハッとさせたれた。 も...
至高の目的を設定すると、その目的に向かうがために、今現在はただの通過点になりさがる。 目の前でおこっているあるがままの事象を受け止め、向き合うことが生きる上で大切なのだ。 これは探検だけでなく、生々しい生活の中でも陥っている状況であり、とても大切な教訓だとハッとさせたれた。 もう一つ。 我々は合理性の名の下に何事にも知識を身につけてそれを落とし込むことで効率良く物事を進める傾向がある。だから、今目の前で起こっている現実を受け止めてそれに向き合うエスキモーの人々は、一見我々からみたらすごく非効率的にうつると思われる。ともすれば愚鈍に感じてしまう可能性すらある。 知識にたのまず、知恵で解決するという、思想及び姿勢の違いを理解できていない、その可能性すら考えることのできない、自分の視野の狭さに恥いるばかりである。 世界には色々な人々がいるのだなあ。 知識にたのまず知恵を絞る姿勢が根付く民族性に強く惹かれる。 我が子たちにはぜひ、語学留学もいいが、エスキモーの村に精神?留学してもらいたいくらい
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今現在あてを決めずに旅をしているが、観光地や飲食というものに飽きてしまっている。 どこに行っても同じような現代人間の生活の中で、唯一楽しいと思ったのが漁を始めとする“生の生活”だ。 日が昇れば起きて、天気が良ければ漁をして、気分次第でおやすみする。そんな暮らしがまだ残っている地...
今現在あてを決めずに旅をしているが、観光地や飲食というものに飽きてしまっている。 どこに行っても同じような現代人間の生活の中で、唯一楽しいと思ったのが漁を始めとする“生の生活”だ。 日が昇れば起きて、天気が良ければ漁をして、気分次第でおやすみする。そんな暮らしがまだ残っている地域がある。 それは本当に“生活”そのもので、旅行や観光といったものには決してない素の姿だった。 自分がしたいのはそういう生の生活を見ることだなと思うようになってきた。 旅の仕方と目的を、今一度確かめたいと思う。 そんな今にピッタリの本であった。 ちょっと後半3割ほどが冗長であったが、読みやすくまとまっており良い読後感です。 まだまだわしも考えることがたくさんある。がんばろう。
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