逃げる女 の商品レビュー
女の逃走の先に待つ事件の真相
刑事ものの社会派サスペンス&ミステリー。事件現場が北海道内で、道警の刑事コンビが主人公、そして容疑者の女の逃走経路にも道内の実在の地名が次々と登場してくるため、道民であれば一層リアリティと臨場感をもってストーリーに入り込める。間一髪の息詰まる逃走・追跡劇が目まぐるしく展開されるが...
刑事ものの社会派サスペンス&ミステリー。事件現場が北海道内で、道警の刑事コンビが主人公、そして容疑者の女の逃走経路にも道内の実在の地名が次々と登場してくるため、道民であれば一層リアリティと臨場感をもってストーリーに入り込める。間一髪の息詰まる逃走・追跡劇が目まぐるしく展開されるが、女が逃げれば逃げるほど、事件の真相、核心に迫っていく仕掛けになっている。女に逃げおおさせるためにやや強引とも言える場面設定もあるが、読み進めるうちに、いつしか女の逃走に手を貸したくなる。
fugyogyo
逃走劇の先にある衝撃の真実とは――。 人を殺しても、逮捕できないヤツがいる――。 2023年、秋。北海道・札幌の葬儀場で、道警捜査一課の生方吾郎は、久野麻美という女を張っていた。 8日前に起きた殺人事件の被疑者である彼女は、葬儀場を出た後、警察の追尾を受けながらもその姿を消して...
逃走劇の先にある衝撃の真実とは――。 人を殺しても、逮捕できないヤツがいる――。 2023年、秋。北海道・札幌の葬儀場で、道警捜査一課の生方吾郎は、久野麻美という女を張っていた。 8日前に起きた殺人事件の被疑者である彼女は、葬儀場を出た後、警察の追尾を受けながらもその姿を消してしまう。 札幌、旭川、釧路……張り巡らされた捜査の網をかわして、北海道を脱出しようとする麻美。生方は所轄の駆け出し刑事である溝口直子とコンビを組み、彼女をどこまでも追う。 手に汗握る逃走劇、その先に隠された思いもよらぬ真実とは――。 冤罪事件を迫真のリアリティが描き話題を攫った『潔白』の著者、4年ぶり待望の長編小説! 逃げる女と追う道警――白熱のノンストップミステリー!!
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逃亡者をあつかうサスペンスは、通常なら「逃げる側」か「追う側」のどちら側かに立つことでハラハラ感を味わうものだが、本作はどちらの側の視点からもそれを描いていて、あと一歩というところで逃げられ地団駄を踏む悔しさと薄氷の思いで間一髪窮地を脱出する、そのどちら側の立場からでも手に汗を握...
逃亡者をあつかうサスペンスは、通常なら「逃げる側」か「追う側」のどちら側かに立つことでハラハラ感を味わうものだが、本作はどちらの側の視点からもそれを描いていて、あと一歩というところで逃げられ地団駄を踏む悔しさと薄氷の思いで間一髪窮地を脱出する、そのどちら側の立場からでも手に汗を握らせることに成功している稀有な作品と思う。なぜなら読者が強く感情移入するためには、主人公が「なんとか逃げ伸びたい」人なのか「なんとしても捕まえたい」人なのか、そのどちらか一方に肩入れするからであって、その双方のどちらの立場からも肩入れさせるということは、野球の試合の満塁の場面で「打って欲しい」と「抑えて欲しい」の両方の立場を、純粋に野球というスポーツを楽しむというような中立的な立場ではなく、あくまで贔屓チームの側にたって楽しませるのと同等に難しいと思えるからだ。そして、逃げる側と追う側双方の立場を立体的に描くことで逃亡劇そのものの全体的な構図を見せることこそが実は作品の「逃げる者は実は●●だ」というテーマそのものになっている。札幌、釧路、水戸、小山、横須賀、横浜、品川という街のロケーション、道路、鉄道、空港、港湾という移動手段、飲み屋街、駐車場、巨大病院、という舞台描写もどれも魅力的で楽しい。
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殺人事件の被疑者久野麻美を取り逃がした北海道警察。前半の麻美の逃亡劇は、どう北海道警察の目をかいくぐるのかとてもスリリングで面白かった。麻美を応援してしまった。過去に起きた轢殺事件とその裏に隠された真実。「逮捕できない犯人」というものがこの世に存在し、日本を覆う大きな影に行き着く...
殺人事件の被疑者久野麻美を取り逃がした北海道警察。前半の麻美の逃亡劇は、どう北海道警察の目をかいくぐるのかとてもスリリングで面白かった。麻美を応援してしまった。過去に起きた轢殺事件とその裏に隠された真実。「逮捕できない犯人」というものがこの世に存在し、日本を覆う大きな影に行き着く。すべては深い闇に葬られてしまう。なんとも無力だ。
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序章 轢き逃げ事件が起こる 幼児は50メートルも飛ばされ肉塊となり、女は道路に転がり死んでいた、っが、ただの轢き逃げではなかった。女は2度も轢かれていたのだ。 序章からインパクトが凄すぎる 第1章 殺人容疑の女の逃走が始まる、警察の組織力や防犯カメラを使った顔認証システムでの追...
序章 轢き逃げ事件が起こる 幼児は50メートルも飛ばされ肉塊となり、女は道路に転がり死んでいた、っが、ただの轢き逃げではなかった。女は2度も轢かれていたのだ。 序章からインパクトが凄すぎる 第1章 殺人容疑の女の逃走が始まる、警察の組織力や防犯カメラを使った顔認証システムでの追跡劇は臨場感と疾走感がある。 第1章はあっという間に読み終わってしまった。 第2章からは殺人容疑の女と轢き逃げ事件が絡み合いながら物語は深い闇へと進んで行く。 読みやすい文章なのに読み応えがあり、大満足な社会派ミステリー小説だった
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面白かった。ぐいぐい来るので一気に読んでしまいたくなる。突拍子もない真相だったら嫌だなと思いつつ読み進めたけど全然そんなことはなく,タイトル回収もお見事。
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3ヶ月ぶりくらいに本を読んだ。 やはり読書はいい。 だけど最近、何が読みたいのか 何を読んだらいいのか迷走してる。 そんなことは置いといて... だいぶ前に予約していた本が順番回ってきた。 それがこの「逃げる女」 最初は素人の若い女を逮捕できないおマヌケな警察に苛立って読み進...
3ヶ月ぶりくらいに本を読んだ。 やはり読書はいい。 だけど最近、何が読みたいのか 何を読んだらいいのか迷走してる。 そんなことは置いといて... だいぶ前に予約していた本が順番回ってきた。 それがこの「逃げる女」 最初は素人の若い女を逮捕できないおマヌケな警察に苛立って読み進めたが どんどん 「逃げろ」「よし!」と応援してた。 が、話は面白くラストも良かったが なんとなくどの登場人物に感情移入できなかった。 たぶんどの人もみんな強い人(精神的に)ばかりだったからだと思う。
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いや〜おもろかった。逃げる逃げる、容疑者の女が逃げたおす。途中から背景が次第に明らかにされていくねんけど、テンポが良く一気に読んでしまった。最後にいまの日本が抱える闇にもっていくとこなんかは、さすが!次は統一教会と政治の問題を絡めた作品をこの作家さんに是非書いて頂きたいと勝手に思...
いや〜おもろかった。逃げる逃げる、容疑者の女が逃げたおす。途中から背景が次第に明らかにされていくねんけど、テンポが良く一気に読んでしまった。最後にいまの日本が抱える闇にもっていくとこなんかは、さすが!次は統一教会と政治の問題を絡めた作品をこの作家さんに是非書いて頂きたいと勝手に思う次第であります。
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逃走劇の先にある衝撃の真実とは――。 人を殺しても、逮捕できないヤツがいる――。 2023年、秋。 北海道・札幌の葬儀場で、道警捜査一課の生方吾郎は、久野麻美という女を張っていた。 8日前に起きた殺人事件の被疑者である彼女は、葬儀場を出た後、警察の追尾を受けながらもその姿を消してしまう。 札幌、旭川、釧路……張り巡らされた捜査の網をかわして、北海道を脱出しようとする麻美。 生方は所轄の駆け出し刑事である溝口直子とコンビを組み、彼女をどこまでも追う。 手に汗握る逃走劇、その先に隠された思いもよらぬ真実とは――。 (アマゾンより引用) 警察の手柄制度、ホント嫌い
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