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線は、僕を描く の商品レビュー

4.2

228件のお客様レビュー

  1. 5つ

    89

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2021/11/10

読み応えがあったので、思ったより時間がかかった。これは、水墨画を見てみたくなるな〜。 キャラクタの話し方が少し独特で、話し言葉というよりかは書き言葉という感じ。話は淡々と進むけど、菊を描くところが間違いなくクライマックスだった。水墨画なんて全く分からないのに、圧倒されるというか...

読み応えがあったので、思ったより時間がかかった。これは、水墨画を見てみたくなるな〜。 キャラクタの話し方が少し独特で、話し言葉というよりかは書き言葉という感じ。話は淡々と進むけど、菊を描くところが間違いなくクライマックスだった。水墨画なんて全く分からないのに、圧倒されるというか。 その後の展示会で一気に張り詰めた感情が解放されるので、読んでてめちゃくちゃほっとした。緩急がすごい。 デビュー作とは思えないなあ。

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2021/11/09

静かで優しい物語。 "線とは生き方そのものであるから" 墨一色で描く水墨画。奥深さがすごく伝わってきました。

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2022/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湖山先生の「水墨というのは森羅万象を描く絵画だ」という言葉が印象的でした。 両親を交通事故で亡くし、心が真っ白になっていた霜介ですが、水墨画と出会い、表現するとは何かと考え、描いていきます。 水墨画の描き方や表現の仕方、描き手の心情が丁寧で繊細に描かれていてすごいなと思いました。 ゆっくりと水墨画を見たことがないので、見る機会があれば、ゆっくりと水墨画の作品を見たいです。

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2021/11/06

家族を失って孤独な青年が 水墨画に出会い成長していく。 ほんと、水墨画に出会えてよかったなと思いながら読み進めた。 そして今後、水墨画を見る目が変わりそう。

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2021/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

じわじわと胸に沁み渡る、優しいお話でした。 両親を亡くして生きる気力をなくしていた主人公が、ふとしたきっかけで水墨画の巨匠に見込まれ、水墨画を描いていく中で気力を取り戻し、成長していく。ある意味分かりやすいシンデレラストーリーです。 悪い人が一人も出てこないですし、そんなにうまくいくわけがないと思う人もいるかもしれませんが、それが良いんですよね。 人生に疲れた時に読みたい一冊です。

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2021/10/23

両親を亡くし、絶望的な状況のなか、水墨画との出会いによって外の世界に目を向けられるようになるお話。面白かった。水墨画のこと…例えば四君子(基本練習で、春蘭→竹→梅→菊を画題に描いていく)や基本になる用語(逆筆や減筆、揮毫会など)が知れた。新しい世界を知れて楽しかった。過去に書道は...

両親を亡くし、絶望的な状況のなか、水墨画との出会いによって外の世界に目を向けられるようになるお話。面白かった。水墨画のこと…例えば四君子(基本練習で、春蘭→竹→梅→菊を画題に描いていく)や基本になる用語(逆筆や減筆、揮毫会など)が知れた。新しい世界を知れて楽しかった。過去に書道は習っていたので、少しイメージしやすかったことも面白いと感じた理由の一つにあるのかもしれない。水墨画は、森羅万象を描く。それは、物理的なものだけではなく、「人の心の中の宇宙」も描く。それが作品に現れる。芸術というか、創作するものって、技術も大切だけど、それ以上に「どんな気持ちでやるか」の方がはるかに大切なんだなと思った。

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2021/10/23

文庫化を待ち望んでいた作品。 凄いのは、文章なのに筆で描かれる線がスルスルと見えるように浮かぶこと。 読んで良かったと思う本だった。 タイトルは黒白の花蕾より、こちらのほうが断然グッと来る! この本に出会わなければ、水墨画のことを知ることもなかったろうな。本はやっぱり出会...

文庫化を待ち望んでいた作品。 凄いのは、文章なのに筆で描かれる線がスルスルと見えるように浮かぶこと。 読んで良かったと思う本だった。 タイトルは黒白の花蕾より、こちらのほうが断然グッと来る! この本に出会わなければ、水墨画のことを知ることもなかったろうな。本はやっぱり出会いだなー。

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2021/10/17

両親を亡くし、喪失感に苛まれる日々を暮らす青年が水墨画に出会い、その世界に魅了され、少しずつ人生を再生していく、青春×芸術ストーリー。 「水墨画かぁ……」と思ったアナタ、とにかく読んでみて下さい!読み終えた時には「っ水墨画‼︎」に変わっているはず‼︎ 実際、私自身がそうで、読後...

両親を亡くし、喪失感に苛まれる日々を暮らす青年が水墨画に出会い、その世界に魅了され、少しずつ人生を再生していく、青春×芸術ストーリー。 「水墨画かぁ……」と思ったアナタ、とにかく読んでみて下さい!読み終えた時には「っ水墨画‼︎」に変わっているはず‼︎ 実際、私自身がそうで、読後、YouTubeでいろんな水墨画の動画を観たり、実際に筆を持ち、蘭を見様見真似で描いてみたりするほどの影響力。 目の前で広がっていく水墨画の世界の線上に、人生に大切なことが豊かに描かれていて、多くの学びを得ることができる作品です。 心に生まれたこの線を多くの人に届けたい。 そうして紡ぎ描かれた生命を、未来へと繋いでいきたい。そんな想いが芽吹き、花開く。 水墨画家である作者が、執筆の筆をも持ち、この作品を生み出して下さったことに心から感謝しています。 人生の学びの言葉が沢山描かれている、 墨の香りがする、絵が見えてくる小説。 この作品に出会えて本当に良かったです。 第59回メフィスト賞受賞作。 2020年本屋大賞 第3位。 ブランチBOOK大賞2019受賞。

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