「日本」ってどんな国? の商品レビュー
幸せってなんだろう。どうなったら幸せと感じるんだろう。この本を読んでから、私は日本に住んでいる限り本当の幸せを得る事はできないのかもと思ってしまった。自分で変えられる事以外に住む国によって決まってしまう環境の影響が大きすぎる。子供達のためにも人の心が豊かで満たされる国へと変わって...
幸せってなんだろう。どうなったら幸せと感じるんだろう。この本を読んでから、私は日本に住んでいる限り本当の幸せを得る事はできないのかもと思ってしまった。自分で変えられる事以外に住む国によって決まってしまう環境の影響が大きすぎる。子供達のためにも人の心が豊かで満たされる国へと変わって行って欲しい。でも、政治家たちには何も伝わらないんだろうな。
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色々な統計データが出てきますが、細かすぎるので詳細に読むことはなく、筆者が要約してくれている文章を読むことで終始しました。データに慣れていないのもありお腹一杯で「結局どういうこと?」って。 総じて日本にネガティブなトーンで、平易な表現で説明してくれるのですが、メディアを通じて認識...
色々な統計データが出てきますが、細かすぎるので詳細に読むことはなく、筆者が要約してくれている文章を読むことで終始しました。データに慣れていないのもありお腹一杯で「結局どういうこと?」って。 総じて日本にネガティブなトーンで、平易な表現で説明してくれるのですが、メディアを通じて認識している内容から大きな解離はなく「だったよね」で、これも終始しました。 逆に、昨今の経済社会情勢についての自分の認識と照らし合わせて、「日本、何かどんどん変わってきてるんじゃない?良い方へ」とも感じる次第で、読むのが遅かったかなというのが感想です。
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日本は終わりだ、と言わないためのデータ分析。 学校、ジェンダー、職場、家族、人間関係など様々な場面の意識調査や統計を国際的に比較して日本の現状を分析しようとする本。著者の政権批判的な態度に反発してしまう読者もいるかもしれない。自分もそのような傾向がある。何を言ってもどうせ変わらない。誰かに任せておけばいい。学校で、職場で、ずっとそのように教えられてきた。それではダメだ、自分から動け、と言われても、ただでさえしんどい毎日で、自分からしんどいことをさらにできるわけがない。 しかし言わなければ変わらないのだ。言っても変わらない、言わなくても変わらない、ならば少しでも行動した方がいい。デモにネガティブなイメージがあるならハッシュタグやクラウドファウンディングで。 これまでの日本社会を動かしてきたモデルは壊れた。新しいやり方を探すしかない。あまりに傷つくことが普通になってしまった自分たちに、さらに変革の痛みを強要するのが民主主義だというのなら拒否する人もいるだろう。最良の独裁者と最低の民主主義の話を思い出す。 この本が若者と呼ばれる人に届くのかわからない。でも書くしかなかったのだと思う。誰かには届くと信じて。行動しないうちに変化はありえない。
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様々な国際データに基づいて日本という国が世界と比べてどういう順位か、日本という国はどうなのかをジェンダー、学校教育、経済、政治の観点から考察している。2021年出版なので少し古いが、世界から見た日本の立場は変わらない。かさらに格差は拡がっているかもしれないと思う。 問題点は明らか...
様々な国際データに基づいて日本という国が世界と比べてどういう順位か、日本という国はどうなのかをジェンダー、学校教育、経済、政治の観点から考察している。2021年出版なので少し古いが、世界から見た日本の立場は変わらない。かさらに格差は拡がっているかもしれないと思う。 問題点は明らかになってきているものの、なかなか改善まではいかない。 最後の文章には nobody's free until everybody's free. すべての人が自由にならない限り、誰も自由にならない。 という、アメリカで1960年代から70年代にかけて、人種差別に立ち向かう公民権運動で活躍したファニー·ルー·ハマーさんの言葉を上げている。 あきらめないで、自分にできることを考えてやっていかなくちゃいけないと感じた。
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中高生向けに我が国を徹底解剖。 家族→ジェンダー→学校→友人(人間関係)→経済・仕事→政治・社会運動→日本と、議題の枠を広げていくことで最初から関心を寄せやすい構成となっている。「本書をきっかけに日本をより高い精度で理解しようとしていただければ…」執筆にはそのような願いが込められ...
中高生向けに我が国を徹底解剖。 家族→ジェンダー→学校→友人(人間関係)→経済・仕事→政治・社会運動→日本と、議題の枠を広げていくことで最初から関心を寄せやすい構成となっている。「本書をきっかけに日本をより高い精度で理解しようとしていただければ…」執筆にはそのような願いが込められている。 解剖と書いたが、ズバズバ斬り込んでいる印象に近い。 まえがきで早速「日本は(悪い意味で)ヤバい国」とタイトル回収し、第一章では福山雅治の「家族になろうよ」で歌われる家族観が「古臭くて苦手だ」と明言している。以降も全体に渡って彼女のストロング・スタイルが睨みを利かせている感じだ。(特に自民党の不適切発言を列挙したページでは、凄まじい怨恨が伝わってきた) 福山さんの件は「2020年の紅白でわざわざ歌う内容なのかな」と確かに思うことはあったけど、ジュニア向けだからといって自分の意見を勢いよく晒さなくても良いんじゃないか…?とたじろいでしまった汗 しかし、というか無論、彼女の意見は決して偏見ではない。 データから浮き彫りになった日本の問題点を中高生にも分かりやすく解説しているから、日本がちゃんと「ヤバい国」であることが立証されているし、単刀直入な意見も寧ろ的を得ている。 データもOECDといった国際機関や内閣府の調査を引用しており、非常に信憑性が高い。2000年代の調査結果が時折紛れていたが、結果的に違和感なしだった。(それはつまり問題解決がされていないということになるが…) 各章においても「何となく肌では感じていたが、いざグラフ化してみると愕然…」という事象が多かった。 教育費における生徒一人当たりの政府支出はOECD加盟国平均を下回り、家計負担を強いられている。男性の無償労働(収入にならない労働。多くは家事・育児・介護が占める)時間はデータのある30ヶ国の中で最低。入社時には何一つ交渉せず、キャリアの決定権を企業側に委ねている率が一番高い。 最後のキャリアについては、「メンバーシップ雇用」が元凶だと著者は語っている。「入社する=メンバーになる」という認識で、職務・労働時間・勤務場所は会社に従ってもらう我が国特有(特異?)の形態なんだとか。 他にも色々あるけど、(上記を含む)全体を通して言えるのは、国民が「そういうものだ」と開き直っているところにある。それは主観だろうと信じたいけど、残念ながらそれをよく表したグラフが存在する。 妻の平均家事分担率とそれに対する不公平感を数値化した図だが、分担率が34ヶ国中最高値であるのに対し不公平感が恐ろしい程低いのだ。 2000年代のデータから改善が見られないのも、こうした開き直りが蝕んでいるからでは? 本書はジュニア向けらしく、今一度周囲の環境を見つめ直し行動する勇気を持って欲しいといったメッセージで締め括られている。自分は自ずと今までの生き方を見つめ直していた。彼女のストロング・スタイルは効果覿面だったようだ。
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とっても面白かった。統計データの国際比較をもとに、日本がいったいどんな国なのか分析している。統計分析って面白いな。そういう勉強すればよかったな。 ほぼ同時進行で読んでいた「学校がウソくさい」に書いてあった通り、国際比較データから見ても、日本の学校は異常に1クラスの人数が多い。なんとかしてくれ文科省。そして中学校の先生は世界一忙しい。(そんな現場で頑張ってきた自分をほめてあげたい笑)。 ジェンダーの問題も日本は異常に遅れている。これは国際比較ではないが、自民党の政治家の過去の女性やセクシャルマイノリティに対する問題発言の一覧も超興味深かった。日本を腐らせ続けている古臭い考えに凝り固まった政治家たち、早く消えてくれ。 じゃあそういう政治家を、有権者がちゃんと監視しなきゃいけないんだけど、日本の若者は投票率も低く、保守的らしい。保守的と言えるのかどうかを、さまざまな角度からのデータ分析で検証している。これも非常に興味深かった。 日本の若者は保守的というよりは政治に非常に無関心。そして、かなり政治をあきらめている。自分も社会の役に立ちたいとは思っているが、政治を通してではなく、働いてきちんと税金を納める、などかなり消極的な方法だ。デモなどの政治活動は「過激」「迷惑」という印象をもっており、一部の極端な人がやっていること、と考えているのだ。 学校で教員が政治的中立を保たなければならないことも、政治への無関心へとつながっている。身近な大人である教員が政治活動をしていたり、そこまでしなくても政治的な持論を披露したりすれば、賛成意見も反対意見も生まれやすくなるだろう。 最後まで読んで、正解のない、複雑化したこの社会ではあるが、やはり民主主義を求めていくことは大事なのだと納得できた。民主主義が確立された現代(正解)に到達しているのだと考えるから矛盾が生じ、疑問が生まれてくるが、民主主義とは有権者が不断の努力をして、求め、守り続けるものなのだ。 いろいろと納得でき、とても面白かった!
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日本の問題点がデータによって浮き彫りにされている本。 最初から半分位は、ずっとフェミニズム的な内容で、日本の問題点をデータに表してるだけ。「日本ってどんな国?」じゃなくて「日本の女性問題」とか「日本の男尊女卑思想について」のタイトルほうが適当だな。当たり前のように自民党批判もし...
日本の問題点がデータによって浮き彫りにされている本。 最初から半分位は、ずっとフェミニズム的な内容で、日本の問題点をデータに表してるだけ。「日本ってどんな国?」じゃなくて「日本の女性問題」とか「日本の男尊女卑思想について」のタイトルほうが適当だな。当たり前のように自民党批判もしていて、子供向けに作ってる本なのに、内容は結構偏ってるなーと思って読んでた。 ただ後半は、データを示しながら日本人の性格や教育などが具体的に書いてあり良かった。 最近の若者の右傾化問題について、権威主義、ことなかれ主義、新自由主義的な面からアプローチしているのは面白かった。 読みやすいし、1度読んでみる価値はあると思う。
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統計はとても良いのに、そこから出る著者の思想が強すぎて苦手。 特にジェンダーのところが顕著で、「毎日さまざまなメディアで男性が主・女性が従ということが伝えられています。知らないうちにあなたたちは考えが刷り込まれています」みたいな文章が続く。うーん。 更には自民党だけの失言をまとめ...
統計はとても良いのに、そこから出る著者の思想が強すぎて苦手。 特にジェンダーのところが顕著で、「毎日さまざまなメディアで男性が主・女性が従ということが伝えられています。知らないうちにあなたたちは考えが刷り込まれています」みたいな文章が続く。うーん。 更には自民党だけの失言をまとめたリストがついてる。うーん......
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日本のヤバさを数字で理解できる良書。 毎日国の不祥事・人権無視のニュースばかりで気が遠くなり諦めたくもなるけれど、まずは現状を知るところから。
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ビデオニュースで本田由紀氏がでていて、前のめりで語っていたので久々に彼女の本を読むことにした。 以前は教育分野の本を読んだ気がするのだけど、そこにも教育に軸足を置きながらも社会を見つめていた著書だった気がする。 ちくまプリマー新書からですところがいい。私も迷わず手にとった、こ...
ビデオニュースで本田由紀氏がでていて、前のめりで語っていたので久々に彼女の本を読むことにした。 以前は教育分野の本を読んだ気がするのだけど、そこにも教育に軸足を置きながらも社会を見つめていた著書だった気がする。 ちくまプリマー新書からですところがいい。私も迷わず手にとった、これなら私にもすらすら読めるだろうと思ったから。果たして予想どおり、予想どおり読みやすいのだけど、表やグラフが多く、その読み込みが少し複雑なものがあったり、指摘されている部分が日本への苦言にとどまらず、自分にもグサグサと突き刺さってくるのでその辺りではすらすらとはいかず、読み淀んでしまった。 兎に角、“日本”を知りたければ世界の中にいったん映し出して眺めないとその歪みも、微かな輝きも見えてこないことがわかった。自分を知るときも他者に交えなければならないし、地球を外から見ると人生が変わるというのと同じ原理だ。 しかしてその処方箋の部分は少ないボリュームで物足りなかったので、紹介されていた他の著書で読むことにする。
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