ひねもすなむなむ の商品レビュー
『ひねもすなむなむ』 名取佐和子 『ペンギン鉄道』シリーズや『金曜日の本屋さん』シリーズ、『シェアハウスかざみどり』などの著書のある名取佐和子さん、令和3年の作品になります。 ひらがなのタイトルと表紙のイラストから、ほっこりとしたお話を想像しましたが、ちょっと違っていました。...
『ひねもすなむなむ』 名取佐和子 『ペンギン鉄道』シリーズや『金曜日の本屋さん』シリーズ、『シェアハウスかざみどり』などの著書のある名取佐和子さん、令和3年の作品になります。 ひらがなのタイトルと表紙のイラストから、ほっこりとしたお話を想像しましたが、ちょっと違っていました。最近お寺が題材となったコミカルな要素のラノベから日常の謎解きと愉しんできましたが、名取さんの本はまた一味違った人間味の深い小説でした。 25歳の独り身の僧侶仁心は、自身の居場所を求めるように、高知のお寺から岩手のお寺へ移ります。約1年を通して、僧侶として学びながら人としても成長していく中で、周囲の人々や仁心のそれぞれ抱える悩みが描かれています。 “後悔のない人生なんてない。「今」を生きるための力をくれる物語。“ 読みながら、大人はもちろん、高校生くらいの方にもおすすめしたい本だなぁと感じました。 仁心が移ったのは岩手県のお寺、鐘丈寺(しょうじょうじ)。募集要項には住職候補、住み込み、仕事内容には法要(法事・葬儀・納骨)の実務、事務、檀家・参拝者への対応等があります。(檀家さんに支えられている、お墓のある小さなお寺さんですね。)住職についているのは田貫恵快(たぬきけいかい)さん。38歳の年齢よりは若く見える青年のような僧侶です。早い時点で余命が一年であることが明かされます。そんな住職を側で支えているのは、見た目のイカツイ雰囲気の檀家総代の桜庭虎太郎さん。一切を手伝いながら取り仕切ってくれています。 仁心に対して最初のうちは当たりがキツイところもありましたが…。 高校生の孫娘千蓮ちゃんと二人で暮らす桜庭さん、住職の田貫さん、周囲の人々にも、それぞれに”過去”があり、物語が進むにつれ少しずつ”過去”が解かれていきます。そしてまた、過去にとらわれ固執していた仁心の心も。 東北の震災にも触れているところがあります。その他にも、仁心も15歳で自分の居場所を求めて仏門に入るという選択をした家族背景であったり、深く感じ入るところがありました。(「そうぞ、お達者で」で涙が溢れだしました、) ネタバレにならないようにこの辺りで、、、 最終章「彼岸まで」。 前住職(田貫さん)が、住職となった仁心に伝え遺したことばより。 「”死者を弔うことで、生者を救えるときがある。僕らはそういう仕事をしてるんだ”」 ー未来を見れば、不安になる。過去を見れば、後悔する。今だけをみるといいよ。ー 温もりの感じられる本でした。(合掌) (鐘丈寺には狸のような猫も登場しています。(=^ェ^=)「名無し君」と呼んでいた田貫さん、切ないです、、)
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自分に自信のない僧侶が、四国から東北の地へやってくる。 住職が余命宣告を受け、その後継として。 自信のない僧侶が、だんだんと成長していくストーリーかと思っていた。 が、半ばからガラリと雰囲気は変わる。 何度も何度も驚いた。 自信のない僧侶の過去。 その僧侶の師となる余命宣告を...
自分に自信のない僧侶が、四国から東北の地へやってくる。 住職が余命宣告を受け、その後継として。 自信のない僧侶が、だんだんと成長していくストーリーかと思っていた。 が、半ばからガラリと雰囲気は変わる。 何度も何度も驚いた。 自信のない僧侶の過去。 その僧侶の師となる余命宣告を受けた僧侶。 まさかあんな展開があるとは。。 人はいくつになっても変われる。 そんなメッセージをこの本から受け取った。
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主人公の成長と周りの人の変化が魅力的。 後半は少し謎解きもあってなるほどなと心から。 ラストシーンは涙が流れてしまった。 亡くなった人に 人生が幸福だったかを聞くことはできないし 自分がこの世をさった時,幸せだったと思えるのかわからないから 自分も相手も幸せな時を過ごせるよう ...
主人公の成長と周りの人の変化が魅力的。 後半は少し謎解きもあってなるほどなと心から。 ラストシーンは涙が流れてしまった。 亡くなった人に 人生が幸福だったかを聞くことはできないし 自分がこの世をさった時,幸せだったと思えるのかわからないから 自分も相手も幸せな時を過ごせるよう 今から生きていきたいな
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住職は僧侶でなかった…衝撃の事実を彼の死後に虎太郎に告げられ、仁心は動揺する。…住職は「父」ではないかとは想像出来たけど。僧侶として、人として成長した仁心の物語。
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自分に自信のない若手僧侶が成長していくだけの話しかと思いきや、それと同時にある秘密が明かされつつも、ちゃんと地域の人達の住職として成長していく様が見れました。 所々に胸に残しておきたい言葉もあり、説明通り、今を生きるための力をくれた本になりました。
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東日本大震災から10年 その被災地で、若手僧侶仁心が先輩住職恵快から僧侶としての在り方を学んでいく単純なストーリーかと思ったら、もっと複雑でした。さすが名取先生。相当な伏線が張り巡らされて、この物語にも没入してしまった 名取作品の構成力には毎回感心させられてしまいます
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明らかに僧や仏教が題材で抹香臭い小説なんかな?そのわりに表紙がポップだな。とかがキッカケで手に取ったと思う。 基本的には近しい人への愛の向け方とか言うとまた肩苦しいけど、広く心温まる「日常の謎」系なのかな。 ひたすらに読みやすい。題材も馴染みやすいのもあるし、文章とストーリー運...
明らかに僧や仏教が題材で抹香臭い小説なんかな?そのわりに表紙がポップだな。とかがキッカケで手に取ったと思う。 基本的には近しい人への愛の向け方とか言うとまた肩苦しいけど、広く心温まる「日常の謎」系なのかな。 ひたすらに読みやすい。題材も馴染みやすいのもあるし、文章とストーリー運びが良い。 最後は続編のつもりで伏線拡げたのか、読者の想像を掻き立てる為の余白なのかわからないけど、それも良かったな。 他のも読みたい!
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いい意味で予想外だったので星4つです 東北というエリアにおいても ただ時間がゆっくり流れているわけでもなく 人の感情や思いはさまざま まして東日本大震災の遺族となると 想像し難い そんな中でお寺を舞台に 登場人物の思いが交差しながら でも常に清々しい気分に 今を生きる、楽し...
いい意味で予想外だったので星4つです 東北というエリアにおいても ただ時間がゆっくり流れているわけでもなく 人の感情や思いはさまざま まして東日本大震災の遺族となると 想像し難い そんな中でお寺を舞台に 登場人物の思いが交差しながら でも常に清々しい気分に 今を生きる、楽しむ という教訓を得ました
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タイトルと表紙を見て、衝動買い。 内容もわからないものであったが、読み進めていくと 良い意味でどんどん予想を裏切られて一気に読了。 テンポも良く、読みやすかった。 キャラクターも背景がしっかりしていて魅力的な人が多かった。 どうしても坊さんには、あまり良いイメージがないのでこん...
タイトルと表紙を見て、衝動買い。 内容もわからないものであったが、読み進めていくと 良い意味でどんどん予想を裏切られて一気に読了。 テンポも良く、読みやすかった。 キャラクターも背景がしっかりしていて魅力的な人が多かった。 どうしても坊さんには、あまり良いイメージがないのでこんな坊さんが身近にて欲しい。 まだまだ、年齢的に「死」を身近に感じないが親や子供への向き合い方も少し考えさせてくれる良書でした。 映像化されていたらぜひ、そちらも見てみたい。 途中少し悲しくなった。
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余命幾許かの住職・恵快の後継として岩手に来た若手僧侶・仁心を中心に話が進みますが、一回読んだ後もう一度振り返るとまた違った感想になるなと思いました。 後悔があったり、人を許せなかったり、誰もがあることをそれでも大丈夫って思わせてくれる物語でした。 あとご飯が美味しそうでした。生き...
余命幾許かの住職・恵快の後継として岩手に来た若手僧侶・仁心を中心に話が進みますが、一回読んだ後もう一度振り返るとまた違った感想になるなと思いました。 後悔があったり、人を許せなかったり、誰もがあることをそれでも大丈夫って思わせてくれる物語でした。 あとご飯が美味しそうでした。生きること死ぬことが書かれているから一層食べることが際立っているのかなと。 お寺のことや仏教の教えも少し教えてもらえました。
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