CFOのためのサブスクリプション・ビジネスの実務 の商品レビュー

吉村壮司(著者),畑中孝介(著者)

2023/10/14

とある会話で「サブスクリプション」を始めたいという企業の方。何を何のために？いや、流行りだからと。確かに流行りっぽいが、そもそもサブスクと言っても私のイメージは、○○放題の言い換え。少し揶揄して見ている所もあった。

そう考えると、本著で紹介されるようなフルーツ定期便はサブスクじゃないような気もする。頼み放題ならサブスクで、定期配送は違う。それなら新聞購読もサブスク？で調べてみると、間違いは私の方。サブスクリプションとは、一定期間、サービスや商品を利用できるビジネスモデル。定期購買契約を意味する。

サブスクリプション自体は100年以上前、会員制サービスなどで存在した。それが再び注目されるようになったのは、音楽配信や映画など、通信環境が進化し、エンタメコンテンツのネット配信が普及したからだろう。アナログでは、飲食店でも。風俗店も取り入れたりしている話もあるが、欲望の契約手続きの簡略化。要は、選択の努力を放棄し、売り手と買い手双方が、成果物を獲得する最後の決済手続きを何度もしなくて良いようなシステムだ。

その詳しい内容、税務面など、実務に関しても詳し過ぎてやや過剰感はあるが勉強になる本。Adobeの話が紹介されるが、確かに、象徴的な成功事例だろう。サブスクのギターのフェンダーは、Fender Playという、初心者が数分間でPlayできるようにを教えるガイド付きのオンライン学習プログラムをコロナ禍に無償で提供。これも一気に注目を浴びたし、良いサービスだ。古いシステムも現代のテクノロジーで進化する。

2022/07/11

サブスクの難しいところ
・請求金額計算が難しい
・請求書を繰り返し発行する頻度が高い
・回収と入金消し込みが複雑

課金タイプ×モデル×タイミングで競争力

休止のタイミングなどを顧客ニーズに合わせる
DAZNはオフシーズンの休止をして解約率を下げた
離脱前プランなども拡充していく必要がある

zoomみたくプライシングパスを作っておく。

2021/12/27

サブスクリプションモデルの基本的な構造をおさらい。チャーン低減へのコストがかからない前提で、利益が積み上がる構造。ARRを生み出す原価コストだけで一度利益評価し、ACVの獲得のための投資は分けて評価すること。あと、継続のための複数のプランニングなど、構造としての理解が深まった。