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ブレインテックの衝撃 の商品レビュー

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2023/04/23

脳を科学的に測定し、感情や思考を読み取る。そんな技術が今、現実のものになりつつある。IT企業などが開発を加速させる「ブレインテック(脳の技術)」の最前線に迫る書籍。 コンピュータなどの機械を脳と接続し、双方の間で直接情報をやり取りする技術を「BMI(ブレイン・マシン・インタフェ...

脳を科学的に測定し、感情や思考を読み取る。そんな技術が今、現実のものになりつつある。IT企業などが開発を加速させる「ブレインテック(脳の技術)」の最前線に迫る書籍。 コンピュータなどの機械を脳と接続し、双方の間で直接情報をやり取りする技術を「BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)」と呼ぶ。BMIは医療への応用を想定して基礎研究が進められてきたが、近年、半導体技術の発達を受け、IT産業が新たなビジネスチャンスとして取り組みを始めている。 テスラのCEOイーロン・マスクは、ニューラリンク社を創立しBMI分野に参入した。同社は、人間の脳に電極などを埋め込み、コンピュータなどを自在に操作する技術の実現を目指している。BMI技術の中でも、こうした「人体(脳)に外科手術を施す」ものを「侵襲型の技術」と呼ぶ。 侵襲型技術への生理的な抵抗感から、手術を要しない「非侵襲型」のBMI開発に乗り出す企業も少なくない。例えばフェイスブックは、「脳の思念でコンピュータなどを操作できる特殊な眼鏡やヘルメット」などの実現可能性を探っている。 IT企業のBMI分野への参入に対しては、個人データやプライバシー保護の観点から懸念の声も聞かれる。また、BMIには次のような問題が生じる恐れがある。 ・企業が従業員にウエアラブル端末の装着を推奨し、これを介して忠誠心や意欲の有無などを測ろうとする。 ・ハッカーや犯罪集団などが、脳に埋め込まれた半導体チップを介して人々の心身を自由に操る。 アメリカでは、四肢の一部を失った人が自在に操作できる「革新的な義肢」の開発が進む。最先端の義手は、モノを掴つかんだ時の感触などの情報を脳にフィードバックするという。

Posted byブクログ