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家族不適応殺 の商品レビュー

4.2

16件のお客様レビュー

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2023/08/08

こんなに屈折した身勝手な理屈で、大切な家族を失った被害者家族の無念を思い、怒りに震えながら読み通した。

Posted byブクログ

2023/08/04

ただただ不快。犯人の主張は徹頭徹尾理解出来ず、読んでて辛くなる。こんな人間によくぞここまで時間を割いて取材できたものだと感心した。 様々な書籍を差し入れてもらっているが、本当に内容を理解して読んでいるのだろうか。単純に文字を追いかけ記憶しているだけのように感じる。人間性が奥深い...

ただただ不快。犯人の主張は徹頭徹尾理解出来ず、読んでて辛くなる。こんな人間によくぞここまで時間を割いて取材できたものだと感心した。 様々な書籍を差し入れてもらっているが、本当に内容を理解して読んでいるのだろうか。単純に文字を追いかけ記憶しているだけのように感じる。人間性が奥深いようで中身は伽藍堂。虚無。 そしてその結果、この男は自分の要求通りの判決を勝ち取り万歳三唱までしている。もうなんだかやるせない。 虚無感しかない。読んでて正直疲れた。

Posted byブクログ

2024/07/22

犯人、頭はいいんだろうが手紙のいちいち気取った文章が鬱陶しかった。それを読んだ他者がどう思うか、みたいな想像力がなくて自分しかない。だからこその「刑務所に入ってそこで暮らしたい」との願望を叶えるための無差別殺傷事件なんだろうが。快楽殺人者ではないのに殺人を平然と行える、後から冷静...

犯人、頭はいいんだろうが手紙のいちいち気取った文章が鬱陶しかった。それを読んだ他者がどう思うか、みたいな想像力がなくて自分しかない。だからこその「刑務所に入ってそこで暮らしたい」との願望を叶えるための無差別殺傷事件なんだろうが。快楽殺人者ではないのに殺人を平然と行える、後から冷静に回想できるというのもそう。裁判で頓珍漢な発言をするのもそう。著者に血まみれの証拠物件を送ってくるのもそう。あるのは自分だけ。その自分がこうしたら他者からこう見られる、という想像力はない。配慮もない。 彼が襲った女性を庇って亡くなった男性は犯人とは対照的なエリートで運命の皮肉を感じる。 両親から捨てられて祖母に育てられた犯人。母親は子供を捨てて社会福祉活動なんてやってる場合じゃないだろうに本人はそう思ってないらしい。不思議な人だ。山上被告と統一教会信者の母親がオーバーラップした。母親への執着が歪んだ形で表れたような節もある。 「一人殺して無期懲役になりたい」とか「死刑になりたいから殺人する」とか言う人間から身を守る術なんてない。運だけがすべてだ。

Posted byブクログ

2023/07/15

家族の愛情を得られずに育った小島は、 その代わりを刑務所を運営する 「国家」に求めている。 無期懲役になって死ぬまで 三食きちんと食べさせてもらい、 仕事も与えてもらい、 風呂にも入らせてもらい、 粗相をしても始末してもらい、 とことん面倒を見てもらうつもりだ。

Posted byブクログ

2023/05/02

小島と向き合うことの、大変な苦痛に挫けそうになりながらも、よくも続けて来れたものだと感心した。 読みながらもほとんどが私には理解不能で、なんとか読み続けた時、最後に近い章でようやく、そうだったのかもしれないと腑に落ちた。 ヒトの心の不可思議はなんともならず、きっと家族ですらこ...

小島と向き合うことの、大変な苦痛に挫けそうになりながらも、よくも続けて来れたものだと感心した。 読みながらもほとんどが私には理解不能で、なんとか読み続けた時、最後に近い章でようやく、そうだったのかもしれないと腑に落ちた。 ヒトの心の不可思議はなんともならず、きっと家族ですらこうしておけばよかったとの思いすらないかもしれない。なぜなら、家族ですら、当たり前ながら個々のヒトであり、感情があるから。誰一人小島本人のためだけに生きているのではないから。 被害者とその家族の無念とこの先の人生の苦悩に思いを馳せると、果てしない己の無力に愕然とする。

Posted byブクログ

2023/01/24

正義感の底知れぬ恐怖を感じる。ありのままのわけの分からない膨大な量の文章は痛々しい。対しての家族のテンションは怖すぎる。とにかく余韻があるノンフィクション。

Posted byブクログ

2023/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうしてこういう異常な事が起こってしまったのか。 どうしてこういう異常な事になってしまったのか。 被告は電気工事士の資格も取得しています。本来なら知力的な力もかなり身につけられて、大げさではなくても、他の生き方がいくらでもできたはず。 被告は精神不安定で、発言は自己正当化です。

Posted byブクログ

2022/10/31

読み物として、興味深く面白く読了しました。が、著者も語っているように、被害者遺族が読んだら、怒り、虚無、とにかく許せない中身ではあろうと思いました。そういう意味で、面白いと言い切ってしまうことには、躊躇いを感じます。家族の有り様と、本人の所謂、適応障害のような資質が、このような事...

読み物として、興味深く面白く読了しました。が、著者も語っているように、被害者遺族が読んだら、怒り、虚無、とにかく許せない中身ではあろうと思いました。そういう意味で、面白いと言い切ってしまうことには、躊躇いを感じます。家族の有り様と、本人の所謂、適応障害のような資質が、このような事件を引き起こしたのでしょうか?解きほぐすには、まだまだ、情報が足りない気もします。裁判では何も明らかにならなかった、と、被害者が嘆くように、動機が不可解すぎるし、罪の意識が無さすぎる犯人ですが、著者は取材を通して、家族不適応と分析したようです。改めて、被害に遭われた方々の、ご冥福と、回復を祈ります。

Posted byブクログ

2022/05/06

遺族が「事件の本当のところを知りたい」と言っていたが、裁判のとおりなのだろう。「刑務所に入りたいから殺人をした」 たとえ遺族が納得できなくても、それは被告人にとってまったくの真実だ。 ではなぜ被告人が刑務所に入りたかったというと、壮大な「試し行為」であったと解釈した。他人を巻き込...

遺族が「事件の本当のところを知りたい」と言っていたが、裁判のとおりなのだろう。「刑務所に入りたいから殺人をした」 たとえ遺族が納得できなくても、それは被告人にとってまったくの真実だ。 ではなぜ被告人が刑務所に入りたかったというと、壮大な「試し行為」であったと解釈した。他人を巻き込んでまでのはた迷惑な試し行為ではあるが、当人にとってはそれほどまでに愛情に飢えていたということだ。被告人は読む本を間違えている。心理系の本まで手を伸ばせば、その結論にはいずれ到達していただろう。ただ、それを本人は頑なに認めないだろうけれども。 ここまで被告人と信頼関係を築いて多くのことを引き出せたルポ本は珍しい。称賛に値する。

Posted byブクログ

2022/02/12

ゔーん、難しい。 全然わからなかった。 誰の言っていることが真実なのかが。 どうしてこんな考えに至ったのか。 根本的には、欲しい時に彼が 思ったような形ではもらえなかった 母からの愛情がどんどん彼を拗らせたのかな。

Posted byブクログ