ジュリアン・バトラーの真実の生涯 の商品レビュー
なんだか、スゴイ評価のレビューがたくさん書かれていて、勢い込んで読みましたが、当てが外れました。 アメリカ現代文学(?)が大好きな、いわゆる「オタク」の方の手による、エンターテインメントでした。まあ、読み手が素人なので、そう思う面もあるのかもしれませんが、戦後アメリカ文学に対...
なんだか、スゴイ評価のレビューがたくさん書かれていて、勢い込んで読みましたが、当てが外れました。 アメリカ現代文学(?)が大好きな、いわゆる「オタク」の方の手による、エンターテインメントでした。まあ、読み手が素人なので、そう思う面もあるのかもしれませんが、戦後アメリカ文学に対する影響をうんぬんするような作品だとはとても思えませんでした。 むしろ、こうしたフェイク文学に、「読売文学賞」とかが与えられ、意味ありげに取り上げられる現代に、なんだか意味のわからなさを感じてしまったのですが、まあ、ぼくとは関係ない世界という感想でした。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202207280000/
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ジュリアン・バトラーの作品を読んでみたくなった。 本編、あとがき 全てに魅了された。 1冊がドキュメンタリーになっている。 こんな作風もあるのかと、新たな読書体験とともに膨大な参考文献。 まさに、圧巻なデビュー作! イッキ読みを推奨します。
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怪作。 本編よりも、あとがきで、その怪作ぶりが際立つ。 こんな書き手が存在することが、なんか嬉しい。
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あたかも実在した作家のドキュメンタリーっぽい構成で書いたという着想が面白い。実際の実在した人物や出来事をうまく絡ませながら幻の作家をこの世に作り出した作品としては秀作と言ってよい。いかんせん、長い。無駄に長い。しかも小説内で架空の小説の筋書きの説明とかって要る?アレキサンドロスの...
あたかも実在した作家のドキュメンタリーっぽい構成で書いたという着想が面白い。実際の実在した人物や出来事をうまく絡ませながら幻の作家をこの世に作り出した作品としては秀作と言ってよい。いかんせん、長い。無駄に長い。しかも小説内で架空の小説の筋書きの説明とかって要る?アレキサンドロスの件あたりはほんと苦痛だった。 ゴーストライターとしてバトラーを支えるジョージの献身な生涯は読みごたえがあった。 実在した人物としてなんの先入観も持たずに読むと長ったらしいのを省けばいい作品だと思う。作中に出てくる数々の本のタイトルにかなり興味を持ったので時間があれば読みたいなぁと思う。
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博覧な英米文学史に基づく壮大なホラ話。でも愛と書くことについての物語でもあります。 これがデビュー作なんて!とも思いますが、デビュー作だから詰め込めるものを全て詰め込むことができたのでしょう。(小説家としてはこれから大変なような気もしますが、これを世に出せれば著者は本望なのでは...
博覧な英米文学史に基づく壮大なホラ話。でも愛と書くことについての物語でもあります。 これがデビュー作なんて!とも思いますが、デビュー作だから詰め込めるものを全て詰め込むことができたのでしょう。(小説家としてはこれから大変なような気もしますが、これを世に出せれば著者は本望なのではないかと推察いたします。) ところで主要参考文献にある > 吉田健一『米国の文学の横道』垂水書房、一九六七年 これは『英国の文学の横道』ではないでしょうか。
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よく調べてアメリカの小説の翻訳かのように書かれているので驚きである。実際の小説家も見てきたかのように書いてある。翻訳といわれてもわからないであろう。
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序章を読み続いて本文Iを読み始めたときは買ったことを後悔もしたが読むのをやめるのも腹立たしいので最後まで読んでしまった。ジュリアン-バトラーとジョージ-ジョンソン(アンソニー-アンソン)との関係は離れることの出来ない腐れ縁になっていく話だ。読み終わってみればなかなか重たい話だった...
序章を読み続いて本文Iを読み始めたときは買ったことを後悔もしたが読むのをやめるのも腹立たしいので最後まで読んでしまった。ジュリアン-バトラーとジョージ-ジョンソン(アンソニー-アンソン)との関係は離れることの出来ない腐れ縁になっていく話だ。読み終わってみればなかなか重たい話だった。
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これはやばい、きた、滅茶滅茶面白い。 真実ってある面から見れば、全然意味無いんやねと思わせてくれる。主要参考文献さえもがどこまで事実なのかも分からず、どこまでが本当なのか?と心のどこかで目を凝らそうとするんだけれども、一蹴されることも心地よく感じる。 いやぁ、小説ってこういうもん...
これはやばい、きた、滅茶滅茶面白い。 真実ってある面から見れば、全然意味無いんやねと思わせてくれる。主要参考文献さえもがどこまで事実なのかも分からず、どこまでが本当なのか?と心のどこかで目を凝らそうとするんだけれども、一蹴されることも心地よく感じる。 いやぁ、小説ってこういうもんですよね、こんなに興奮して読んだのは久しぶり。この作家の力量は恐るべしです、次続くんかいな?と余計な心配さえしてしまう。 とにかく震えて読め、と申し上げまする。
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エンパイアステートビルを頂点とした摩天楼は威圧的で、悪党の砦のようだったとの表現がある。超高層ビルが住環境を破壊することは随所で指摘される。芸術家的なセンスも破壊するものである。東京電力管内では2022年3月22日に停電の可能性が生じた。エレベータに依存する超高層マンションの住み...
エンパイアステートビルを頂点とした摩天楼は威圧的で、悪党の砦のようだったとの表現がある。超高層ビルが住環境を破壊することは随所で指摘される。芸術家的なセンスも破壊するものである。東京電力管内では2022年3月22日に停電の可能性が生じた。エレベータに依存する超高層マンションの住みにくさが改めて注目された。
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アメリカ文学が全くわからないために、この本の本当のすごさはわかりませんでしたが、ものすごい質量の本でした。圧巻。知識がなくて、どれが実在の人物なのか不明。その程度の人間が読んでも読ませてしまうのがまた、すごかった。少し前のアメリカでの同性愛者目線で切り取った純愛物語として読みまし...
アメリカ文学が全くわからないために、この本の本当のすごさはわかりませんでしたが、ものすごい質量の本でした。圧巻。知識がなくて、どれが実在の人物なのか不明。その程度の人間が読んでも読ませてしまうのがまた、すごかった。少し前のアメリカでの同性愛者目線で切り取った純愛物語として読みました。 ★4なのは私の教養のせいです。この本自体は★5の価値あり。
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