Disruptor 金融の破壊者 の商品レビュー

江上剛(著者)

2023/02/27

2020年、コロナ真っ盛りの時期の小説。
コロナによって影響を受けた工場や飲食店の不満がマグマのように膨らみ、銀行に飛び火してしまう。しかし日本の政治家が思い切った対応をしない。
小説では安倍元首相と麻生さんと思しき登場人物がDisruptor（破壊）を狙ってあえて大騒動を誘発。そこから新生日本を作り直し自分たちが覇権を握るという思惑が見え隠れする。そこに正義で挑戦する主人公たち…。
少し間違ったら起こりうるかもしれなかったパラレルワールドのような感覚で読めた。

2022/11/14

149よく練られたストーリーだが、権力者と対抗勢力がステレオタイプすぎる。長年経済小説を送り出している作者にしては安易な結末でちょっとがっかりかも。

2021/12/11

内容は凄く重いのにそれを感じさせない。
軽いです。
自分の心に響いてこないです。
内容は悪くないのに残念ですね。

2021/12/15

この作家の作品は、深さが足りない。何か過去の出来事・作品の焼き回しのような感じがする。
だから、もう読むのは辞めようと思うのだが、タイトルに期待して読んでしまい、後で後悔することが多々ある。
今回もTwitterから金融不安、デモというパターンのありきたりの展開。読み終えてからやはり同じような読後感であった。

2021/11/10

コロナ禍の東京を離れ、父方の祖父母宅で暮らしている少年がたまたま目撃した光景。写真付きでツイートしたことがすべての発端となった。経済小説かと思って読んだが、あまりの荒唐無稽さにぐったりしてしまった。いくらなんでも、政治家も役人も経営者もここまで酷くはないだろう（と思いたい）？　実名は避けてもすぐわかるのでは意味がないし。でもまあ、借金だらけなのにマイナカード所持者限定の大盤振る舞いとか、現実も相当酷いか……。

2021/10/27

コロナ禍にあえぐ田舎の地方銀行。支店前の行列を見た中学生がツイッターに「銀行が危ない」とつぶやいたことを発端に取り付け騒ぎや政府デモに発展する…。元都銀で政府系銀行の経験もある作者さん、金融や政治のリアリティは伝わってくるが、今回も危惧したスピリチュアル経済小説になってしまっていた…。

2021/10/24

本屋で見てつい購入。最近ありがちな実在の人物と少し被らせるフィクション。よく考えるとこれもある意味AR(拡張現実)の一部。金融庁から目線というのは面白いが掘り方としては少し浅めな印象。

2021/10/17

田舎の第二地銀に並ぶ多くの人達から、たまたま銀行が危ないと聞いた中学生がツイートして、それがキッカケで地銀の危機が始まる。大臣も自助努力すべきと取り合わず、救済しなかった。グループ会社も支援せず、それが全国規模のデモに繋がり、最後には首相が病気辞退にまで追い込ませる。今やSNSの拡がりは恐ろしいものがある。

2021/09/02

中学生が、銀行に並ぶ人に聞いた「銀行が危ない」。そうひと言ツイートしただけで、取り付け騒ぎにまで発展する。新型ウイルス感染症の蔓延で経済が逼迫する中、政府の無策に対するデモが拡大し、予想できなかった事態に見舞われる――。