野生のアイリス の商品レビュー
シンポジウム「戦争・コロナの先 文学で世界をよむ」 鴻巣友季子氏のおすすめ本 2022/10/28日経新聞
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※このレビューにはネタバレを含みます
語り手は詩人と草花と神。最初は春の初まり、 そして夏から9月。植物が目覚めそして目を閉じるまで。 植物は力強く、神は時に傲慢で、人間は問いかけ、そして祈る。 神の視点が難しかったですね。私は神様にはなれそう にもないです(;'∀') やはり日本人の感性とは違ったものがあるなぁと再確認。 読みこなせるようになるといいのですが。 2020年ノーベル文学賞受賞。 本書は左ページに日本語訳、右ページに原詩。 とりあえず日本語訳を少しずつ読みました。
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アメリカの有名な詩人であり、日本では初めて翻訳された詩ということである。 日本の俳優か誰かが朗読してくれればいいのだが、そうでないとなかなか皆が知るようになることはむずかしいのかもしれない。
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今頃の球根のように己と向き合っている人にとって寄り添ってくれるような詩集。 孤独ではあるけど、孤立してはいない。 shine 光 という語が多くの詩で使われており、とても静かで救いもあると感じた。 今年出会えて本当に良かった。
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ノーベル文学賞受賞作家であるルイーズ・グリュックの初邦訳の詩集。読んでいて溢れんばかりの花の芳香、光、瑞々しい風を感じました。登場するのは庭作りをする詩人や創造主の神、数々の草花たちで、それぞれ独立している作品でありながら、全体でひとつの作品のようにも読めます。光があり、水が流れ...
ノーベル文学賞受賞作家であるルイーズ・グリュックの初邦訳の詩集。読んでいて溢れんばかりの花の芳香、光、瑞々しい風を感じました。登場するのは庭作りをする詩人や創造主の神、数々の草花たちで、それぞれ独立している作品でありながら、全体でひとつの作品のようにも読めます。光があり、水が流れ、風が吹き、そして湿地や暗がり、夜や闇がある。自然と共に生き、祈りを捧げ、神と対話する。作品そのものがある人の一生涯にも思えます。どの詩も素敵ですが、中でも『銀のユリ』がお気に入りです。装丁も素敵で繰り返し読みたい詩集です。
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ぎりぎりの淵で、世界(つまり自分)との内的な対話を繰り返して紡がれた言葉たち。傷口をえぐるような営みだったのではないかと想像します。それだけに、どの詩にも光が差しているような美しさがある。明るい陽光というよりは、一条の月明かりや、夜明けの薄墨色の光や、暮れ方の残照のような光のほう...
ぎりぎりの淵で、世界(つまり自分)との内的な対話を繰り返して紡がれた言葉たち。傷口をえぐるような営みだったのではないかと想像します。それだけに、どの詩にも光が差しているような美しさがある。明るい陽光というよりは、一条の月明かりや、夜明けの薄墨色の光や、暮れ方の残照のような光のほうが多いかもしれない。慈愛を感じられる詩集。
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2020年にノーベル文学賞を受賞した、ルイーズ・グリュックの第六詩集。初の日本語訳本。 植物と、人間、神と対話を通して、生きるものの孤独や喜びなどが綴られる。静かな文体、世界観の中に、ある種の力強さや信念のようなものを感じました。何度も繰り返し読みたい詩集です。
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うつくしく、そしてときにするどく、静謐な舞台設定の詩に心を奪われた。 沢山の花や樹々、庭園と創造主。それらを主題とした今作は傑作だと思う。 己自身か、或いは、創造主からのメッセージなのか「おまえ」呼ばわりしながらも作品全体に漂う、温かな印象があり、作品の静謐な印象を崩さない。 2...
うつくしく、そしてときにするどく、静謐な舞台設定の詩に心を奪われた。 沢山の花や樹々、庭園と創造主。それらを主題とした今作は傑作だと思う。 己自身か、或いは、創造主からのメッセージなのか「おまえ」呼ばわりしながらも作品全体に漂う、温かな印象があり、作品の静謐な印象を崩さない。 2020年にノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックは色んな方に読んで欲しいと個人的に思い、そして今作を翻訳した、野中美峰さんにも注目したい。
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