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の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

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2022/07/20

ジャケットとタイトルが綺麗だったので惹かれて購入しました! 付属の縁結びのしおりも綺麗です。 4つの章に分かれていてそのタイトルがそれぞれ霧・塵・針・縁となっていてそれぞれの章の最後の一文にその漢字を使った気持ちが比喩的に表現されていたのでその部分が特に印象に残りました。 4人の...

ジャケットとタイトルが綺麗だったので惹かれて購入しました! 付属の縁結びのしおりも綺麗です。 4つの章に分かれていてそのタイトルがそれぞれ霧・塵・針・縁となっていてそれぞれの章の最後の一文にその漢字を使った気持ちが比喩的に表現されていたのでその部分が特に印象に残りました。 4人の視点で物語が書かれていて途中まで(塵の序盤位)はどんな展開で話が進むのか分かりにくかったのですが読み進んでいくと徐々にその4人には直接的か間接的な繋がりがある事が分かってきて他に登場する人物達も含めた関係性を理解した時はこういう繋がりがあったのかとすっきりした気持ちになりました。 最終的に人との縁が良い方向に向かったのでもやもやした気持ちが無くなり晴れた気持ちで読み終える事ができる一冊です。

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2022/07/12

短編集にも思えるけれど 実は登場人物達が繋がっている 片側から見る出来事と両側で見る出来事は違っていて 何かのきっかけで人は前にすすめる シンプルに見えて よく考えられた小説 登場人物が人間らしい弱い面をもっていて危なっかしいけれど道を外さない

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2022/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4人の登場人物が意外なところで関わっている。しかもその4人たち自身は自覚しておらず読者だけにしかその見えない鎖が分からない、というのがおもしろく、久しぶりに前の章の○○さんがでてきたら、あっ○○さん‼︎とまるで知人のように思わず心の中でつぶやいてしまった。 4人全員、ちょっと人生でうまくいかなかった部分があって人生の勝ち組みたいな人たちではないけれど、さまざまな場面での人との出会いがそれを上書きするように物語の結末はハッピーエンドで終わる。 少し苦手な人でも、その人と出会ったのには必ず何かの縁があるんだ!と思いながらいろいろな縁を大事にして過ごしていたら、ちょっとでも気が晴れるようなこともあるかもしれないと思った。 それにしても、最後の友恵さんが100万円を盗むところで結末はどうなってしまうのかとハラハラドキドキした〜…

Posted byブクログ

2022/03/02

人はどこかでつながっている。そのつながりが、ふみとどまらせる。 人がつながって、書かれているので、同じことがもう1人の場面で書かれ、「あれ、また同じとこ読んでる?」と勘違いしてしまう。ちょっと残念。

Posted byブクログ

2022/02/23

小野寺史宜さんを読むのは2作目。 『ひと』に引き続き、こちらもすごく良かったです。 少年サッカーのコーチをしていた室屋は、保護者の間で嫌な噂が立ったおかげで、仕事を理由にサッカーのコーチを辞めてしまいます。(ー霧KIRIー) 話は、ー塵TIRIー ー針HARIー ー縁HERI...

小野寺史宜さんを読むのは2作目。 『ひと』に引き続き、こちらもすごく良かったです。 少年サッカーのコーチをしていた室屋は、保護者の間で嫌な噂が立ったおかげで、仕事を理由にサッカーのコーチを辞めてしまいます。(ー霧KIRIー) 話は、ー塵TIRIー ー針HARIー ー縁HERIー と続いていくのですが、これらすべてが見事に繋がっていました。 連作短編のようですが、話の流れがよく、長編のようにも思えます。 縁(えん)という文字を円にも置き換えられるような人との繋がり方は、その人間関係をまるで上から眺めているような感じがしました。 室屋が勤めているリペアショップには様々なお客が訪れます。 嫌な思いをしても、巡り巡ってそれぞれの人たちにもまた良いことが起こります。 予期せぬ縁が人の心を救います。 終わり方が本当に素敵で、読み終わって、心が晴れやかになりました。

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2022/01/31

霧 -KIRI- 塵 -CHIRI- 針 -HARI- 縁 -YUKARI- 終 -OWARI- RI(り)攻めである。 しりとりの高等戦術。 だれもが一度は試みるラ行の言葉シリーズ。 ではなく、5つのお話のタイトル。 目次にも漢字と並べて英字表示がある。 無理やりしりくりに...

霧 -KIRI- 塵 -CHIRI- 針 -HARI- 縁 -YUKARI- 終 -OWARI- RI(り)攻めである。 しりとりの高等戦術。 だれもが一度は試みるラ行の言葉シリーズ。 ではなく、5つのお話のタイトル。 目次にも漢字と並べて英字表示がある。 無理やりしりくりに乗っかると、 それぞれの話は短編でありながら 登場人物でつながっている。 直接的につながったり、 知らぬところで交差していたりと 微妙に密接に重なり合う。 人生うまくいっている登場人物はいない。 みな何かしら躓いている。 課題や心配、問題点を抱えている。 どうにかして打開したいと考えるけれど、 即効的な打ち手は見当たらない。 すべてを解決してくれる妙案は出てこない。 悶々と日々を過ごす。 少しでもいいことないかと足掻く。 そんなところに誘惑が手を差し伸べる。 魔が差してその手を握りしめたくなる。 指先が触れる。さあ、もう少し・・・ 悪い方向に進みながら、何とか踏みとどまる。 すんでのところで考え直し、思い直して引き返す。 タイトルに倣えば、GIRIGIRIといったところか。

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2021/12/26

 少年サッカーチームのコーチのお話から始まり、次々と繋がっていく人と人との縁。 短編になっているけれど、前のお話に出てきた人と何らかの関係がある人の話が続く。 最初のサッカーチームのコーチの話は特に面白かった。…というか心に残った。私も、子供の少年野球チームで体験した嫌なこと...

 少年サッカーチームのコーチのお話から始まり、次々と繋がっていく人と人との縁。 短編になっているけれど、前のお話に出てきた人と何らかの関係がある人の話が続く。 最初のサッカーチームのコーチの話は特に面白かった。…というか心に残った。私も、子供の少年野球チームで体験した嫌なことが、読んでいるとフラッシュバックして、動悸が止まらなくなるくらいに。 それくらい、小野寺さんの本はいつも、普通の世界と小説の世界の差が少なく、スッと心に入ってくる。 そして、何だか心があたたかくなって、清々しい気持ちで読み終えることができる。 きっと、とても性格が良い作家さんなんだろうなぁと、読んでいつも思う。 人のダメなところもちゃんと描くけれど、全否定するのではなく、色々な状況や考え方があるのだから仕方ないよね、でも出来るだけ間違った事はしないでいたいよね、というように、優しく諭してくれるようでもある。 大好きな作家さん。まだまだ他の作品も読んでいきたいです。香りがよい温かいコーヒーをゆっくり飲んでいるようなひと時をくれました。

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2021/11/15

人との縁はどこで結ばれるかわからない いろんな人と出会ってきたけど お互い影響しあってるんだなとおもう

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2021/10/19

日々を生きる、大人たちの群像劇。 この本を一言で言うならばこうなるだろう。 登場人物達は聖人君子ではないし、漫画みたいな使命や過去を持っているわけでもない、普通の大人たち。なんならちょっと"よくない"行動をとる事もある人達。 だからなのか、普通に生きる人々が持...

日々を生きる、大人たちの群像劇。 この本を一言で言うならばこうなるだろう。 登場人物達は聖人君子ではないし、漫画みたいな使命や過去を持っているわけでもない、普通の大人たち。なんならちょっと"よくない"行動をとる事もある人達。 だからなのか、普通に生きる人々が持つ価値観、過去、そういったものが際立って見えてくる。 人の行動、言動の基にはどんな理由があるのか?何を考えながら生きているのか?と考えさせられる一冊。 普通の人達の群像劇だからこそ、自分がこの本の登場人物になっていてもおかしくない。 だから僕らも普通に日々を生きる中で縁のある人達の裏側に対する想像力を持たなければいけないな、そう思った。

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2021/10/03

ただ、普通に生活をしていても、どこかで人と人は繋がっている。 世間は狭いと言わず、縁と言うとこが綺麗で良かった。初めて読むような少し不思議な内容だったけど、読後感がいいのでおすすめ。 一番好きな話は、2章の「塵」かな。

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