メルカトル悪人狩り の商品レビュー
メルカトル鮎のシリーズの新作がいつの間にか出てた(約2年半も前に) ショートショートを含む8編の短編集。 美袋君は相変わらず不憫だったけど、どこ行くにもメルと一緒で超仲良しじゃないか。「不要不急」では普通にコロナ禍を生き抜いてるメルと美袋の姿が描かれているが、あの鮮烈な出オチをキ...
メルカトル鮎のシリーズの新作がいつの間にか出てた(約2年半も前に) ショートショートを含む8編の短編集。 美袋君は相変わらず不憫だったけど、どこ行くにもメルと一緒で超仲良しじゃないか。「不要不急」では普通にコロナ禍を生き抜いてるメルと美袋の姿が描かれているが、あの鮮烈な出オチをキメた翼ある闇とは一体何だったのか。 メルの性格の悪さが遺憾なく発揮されている「メルカトル・ナイト」がお気に入りです。夜と騎士のダブルミーニングになってるのかな。 銘探偵メルカトルの歩む方へ真実があとから着いてくる。意味わからないけどまぁメルカトルだからしょうがない。
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メルカトルと美袋の掛け合いはなかなか面白い。 が、メルの物知りをひけらかす物言いやら、全体の文体が私には合わないらしく、とても読みづらく感じた。 20年くらい前に、メルカトル物を1冊読んだことがあったが、やはりあまり面白いとは感じなかったため、それ以来摩耶には触手が伸びなかった。...
メルカトルと美袋の掛け合いはなかなか面白い。 が、メルの物知りをひけらかす物言いやら、全体の文体が私には合わないらしく、とても読みづらく感じた。 20年くらい前に、メルカトル物を1冊読んだことがあったが、やはりあまり面白いとは感じなかったため、それ以来摩耶には触手が伸びなかった。 久しぶりに、図書館で見つけて、懐かしくなって読んでみた。 でも、やはりあまり面白さを感じることはできなかったかな。
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71点:今どき現場にいるのは金回りの悪いザコ探偵ばかりだよ メルカトル鮎は無謬である、という前提から推理を組み立てるので、それさえ受け入れられれば特に突拍子を感じない。普通じゃない趣向が繰り広げられるけど、問題作というほどではない。メルカトルの短編集でみると、「メルカトルかく語...
71点:今どき現場にいるのは金回りの悪いザコ探偵ばかりだよ メルカトル鮎は無謬である、という前提から推理を組み立てるので、それさえ受け入れられれば特に突拍子を感じない。普通じゃない趣向が繰り広げられるけど、問題作というほどではない。メルカトルの短編集でみると、「メルカトルかく語りき」が圧倒的に刺激的だったため、少し物足りなさを感じてしまう。やっぱり美袋がもっとひどいめにあわないと満足しなくなってるのかも。
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メルカトルシリーズ。 さすが長篇には向かない探偵、あっという間に事件が解決します。 メルカトルの導き出した結論が絶対、という神のような視点から解決する探偵なので今回も規格外なお話はありますが、今までのメルカトルを読んできたせいかそこまで滅茶苦茶だとは思いませんでした。 最後の...
メルカトルシリーズ。 さすが長篇には向かない探偵、あっという間に事件が解決します。 メルカトルの導き出した結論が絶対、という神のような視点から解決する探偵なので今回も規格外なお話はありますが、今までのメルカトルを読んできたせいかそこまで滅茶苦茶だとは思いませんでした。 最後のお話、調子の悪いメルカトルがとても自分中心に解決するの楽しかった。
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'23年6月29日、Amazon audibleで、聴き終えました。『メルカトル鮎』シリーズは、これで三作目。 何度も中断して、非常にダラダラと不真面目な聴き方をしたので…正直、よく覚えていない点も多いですが…「かく語りき」と比べると、わりとまっとうだったかな…それぞ...
'23年6月29日、Amazon audibleで、聴き終えました。『メルカトル鮎』シリーズは、これで三作目。 何度も中断して、非常にダラダラと不真面目な聴き方をしたので…正直、よく覚えていない点も多いですが…「かく語りき」と比べると、わりとまっとうだったかな…それぞれひねりもあって、楽しめました。相変わらずの、探偵として、強烈なキャラでした! 「夏と冬の〜」の強烈な失敗、後悔もあるのですが…当たりの時のカイカンも強くて…やはり他のメルカトル作品も、チャレンジします!
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メルカトル鮎シリーズの短編集。 傲岸不遜の銘探偵参る。今回のメルも凄かった!!性格の傲慢さに加え、世界がメルの為に動いていく。事件が起きるから探偵が来るんじゃない、探偵が居るから事件が起きるんだ。そして、それが銘探偵ともなると超飛躍し、事件も犯人も手掛かりも全ては探偵が事件を解決...
メルカトル鮎シリーズの短編集。 傲岸不遜の銘探偵参る。今回のメルも凄かった!!性格の傲慢さに加え、世界がメルの為に動いていく。事件が起きるから探偵が来るんじゃない、探偵が居るから事件が起きるんだ。そして、それが銘探偵ともなると超飛躍し、事件も犯人も手掛かりも全ては探偵が事件を解決するために存在する。全てはメルが招いている。
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一つ前に読んだ「メルカトルかく語りき」よりはややおとなしいが、メルカトル鮎らしいアンチ・ミステリ短編集である。事件が探偵を作るのか、探偵が事件を作るのか。オーソドックスではあるが、メルカトル・ナイトが好み。
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銘探偵メルカトルシリーズ短編集。シリーズ読むのが久しぶりだったのでメタ展開で解決する流れに最初は戸惑ったが、慣れてくると次はどの手で呆気に取らされるのかとにやにやしながら読み進めてしまった。銘探偵の存在が事件の幕を引く“装置”として機能しているのが条件になる「メルカトル式操作法」...
銘探偵メルカトルシリーズ短編集。シリーズ読むのが久しぶりだったのでメタ展開で解決する流れに最初は戸惑ったが、慣れてくると次はどの手で呆気に取らされるのかとにやにやしながら読み進めてしまった。銘探偵の存在が事件の幕を引く“装置”として機能しているのが条件になる「メルカトル式操作法」が一番好きだ。「メルカトル·ナイト」「囁くもの」もメルの悪辣さが良い。美袋君が相変わらずボロクソに言われてるけどなんか前よりメルカトルとの関係が普通の友人寄りになってないか?記憶違い?あとコロナ禍ネタがあるけど「翼ある闇」は何時になるんだ?
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令和もメルは絶好調に銘探偵だった。一押しは「水曜日と金曜日が嫌い」。短編なのに館ものかつ○○出してくるあたり。最後の「メルカトル式捜査法」も銘探偵っぷりが光っていてよかった。
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短編8作、「愛護精神」誰の何に対する愛護精神だろう。メルカトルの行動規範が薄ら見える。 「水曜日と金曜日が嫌い」私は金曜日は好きだ。土日が休みなのでわくわくする。麻耶雄嵩の作品で型があるとしたら、美袋が美女に依頼されメルカトルが解明するパターンだろう。裏読みするとある意味怖い作品...
短編8作、「愛護精神」誰の何に対する愛護精神だろう。メルカトルの行動規範が薄ら見える。 「水曜日と金曜日が嫌い」私は金曜日は好きだ。土日が休みなのでわくわくする。麻耶雄嵩の作品で型があるとしたら、美袋が美女に依頼されメルカトルが解明するパターンだろう。裏読みするとある意味怖い作品だ。「不要不急」水曜日と・・・の後日談。「名探偵の自筆調書」完全犯罪の講義を美袋にする。今後の伏線だろうか? 「囁くもの」これまでのメルカトルとは少し様子が異なる。それは何を意味するのかを考えさせられる。そもそもが麻耶雄嵩の作品が読者に考えさせる作風でもあると感じる。それを素直に表した作品のようにも感じた。 「メルカトルナイト」題名は騎士なのか夜なのか?メルカトルの悪人狩りの悪人は何をもって悪人なのだろう。トランプによるカウントダウンは脅迫なのか、軽快にメルカトルが論理を展開するのは面白い。 「天女五衰」美袋が天女に惚れる。やはりこのパターンから始まる。美袋がある事件に巻き込まれそうになるが助かったのは偶然なのだろうか。 「メルカトル式捜査法」乗鞍高原の別荘が舞台。題名でもある捜査法は予想以上であった。無双、夢想、無想が感想である。 面白さがわかってきたのでもう一冊読んでみることにした。
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