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教育論の新常識 の商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2024/07/08

経産省の思惑で、教育の市場化を狙った施策がこのSociety5.0を意識させた教育改革という指摘が面白すぎた

Posted byブクログ

2022/08/14

色々な角度から、教育が日本のシステム上どういう仕組みでダメになってきているのかが分析されている本。 札幌市の図書館。

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2022/02/05

いくつか参考になる観点はあったが、総じて筆者の主義主張がベースにある文書で、恣意性がとても感じられる。教育論全般がそうなのかはわからないが、ゴールを明確に置きにくく、子どもを扱うが故のバイアスがかかりやすい構造ではあるので、データをベースといっても、その評価軸やサンプリングには価...

いくつか参考になる観点はあったが、総じて筆者の主義主張がベースにある文書で、恣意性がとても感じられる。教育論全般がそうなのかはわからないが、ゴールを明確に置きにくく、子どもを扱うが故のバイアスがかかりやすい構造ではあるので、データをベースといっても、その評価軸やサンプリングには価値観が混入しやすい、ということがよくわかった。

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2022/02/14

日本の教育が直面する問題について、「子どもの貧困」「国語教育」「英語入試改革」「共通テスト」「EdTech」「学費」など20の論点から概観することができる本。多くのデータが取り上げられており、説得力がありました。 教育政策は政権が「レガシー」を残すための「思いつき」。「大学入試...

日本の教育が直面する問題について、「子どもの貧困」「国語教育」「英語入試改革」「共通テスト」「EdTech」「学費」など20の論点から概観することができる本。多くのデータが取り上げられており、説得力がありました。 教育政策は政権が「レガシー」を残すための「思いつき」。「大学入試英語」やコロナ禍で突如沸き上がった「9月入学」問題を引き合いに出しながら、この本はそう断じます。 思いつきではなくデータに基づく政策作りの重要性を。データを生かすことの大切さが繰り返し強調されていますが、埼玉県学力・学習状況調査を主導する大根田頼尚さんの「統計上だといろいろな結果が出ますが、当てはめる子どもは一分の一の人生なのだと、自戒しています」という言葉が重い。

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2022/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

edtechをベースにして個別最適化の学びは、自律性や自由をうたっているが、その実態は、学びの自己責任化ではないだろうか?→学びの公共性が崩れるのでは? 性別が溢れる学校教育は、男女格差の認識を大きくしているのではないだろうか? 学校リスクは、教育だからという大義で見えない。教員の働き方は、子どものためだからという文化で、おかしなものになっている。

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2021/11/30

様々な観点、研究から今の日本の教育の政策、状況について論じられていて読み応え抜群でした。 これだけの方々が教育に携わって世の中の教育を良いものにしていこうと考えられているのだなと思うと頼もしいなと感じました。 反面、小室牧子さんも仰っているように、データに基づく議論があまりにされ...

様々な観点、研究から今の日本の教育の政策、状況について論じられていて読み応え抜群でした。 これだけの方々が教育に携わって世の中の教育を良いものにしていこうと考えられているのだなと思うと頼もしいなと感じました。 反面、小室牧子さんも仰っているように、データに基づく議論があまりにされていないことに不安を感じました。 また、個人的な感想ですが高度な教育を受けてこられた方々は世の中には”正しい”、”確かな”教育環境があり、子供たちは等しく良い環境で勉強ができるはずと幻想を抱いているのではないだろうかと感じました。 家庭的な問題で全く勉強できない子もおりますし、学校と家以外に居場所が無い地域では学ぶ場所も限られています。そういった子たちの生活環境とかを無視して一人一台タブレットなどを推し進めてもうまくいかないのではないだろうかと思いました。 あくまでこれは私の感情論なので客観的なデータが無いところがもどかしい点ではありますが。。

Posted byブクログ

2021/11/09

<目次> まえがき  まっとうな教育論のために 第1章   教育格差 第2章   「学力」と大学入試改革 第3章   教育政策は「凡庸な思いつき」でできている 第4章   少しでも明るい未来にするために <内容> 『教育格差』で2020年新書大賞を受賞した、松岡亮二氏を編集責任...

<目次> まえがき  まっとうな教育論のために 第1章   教育格差 第2章   「学力」と大学入試改革 第3章   教育政策は「凡庸な思いつき」でできている 第4章   少しでも明るい未来にするために <内容> 『教育格差』で2020年新書大賞を受賞した、松岡亮二氏を編集責任として、日本の教育政策のいい加減さを丁寧に解説した本。その解決の糸口は、見えているものの実行が難しい(政治家や実業界が自分たちの体験から口出しをしやすいから。それに文部官僚が引きづられる。さらに自分たちの出した改革に対し、実証を怠ったうえで、新しい改革をする…)。また教師たちも、同じ年代の人の中で見ると、大卒であるという家庭の経済力も学力も、偏りのある人々の集団であるので、「教育格差」ひとつとっても理解しにくいことが問題を難化させる。ただ、著者たちは真剣に分析をし、対応策を提示し、一部は実践していることを、あとがきの中で述べている。まずはエピデンスを示し、改革の失敗を証明するとともに、エピデンスに基づく改革を提案して、10~20年のスパーンの中で証明していくことだろう。教育は、日本の将来の数少ないシンボルになることは間違いない。この本をきっかけに、より良い議論がされ、良い施策が現れることを期待したい。

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2024/10/18

仕事上、情報のアップデートに。とりあえず、教育まわりの最新キーワードや話題をざっくり知りたいというニーズにうってつけ。

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2021/09/23

話が多岐にわたっていてどれを取り上げたらいいか。まあでも、やっぱり何をもって幸せと感じるかということ、そこが一番気になるところ。教育格差があるのはよく分かっている。例外はあるが、その例外を取り出して政策に反映するのは得策でないということも分かる。子どもにはどうしたって親の価値観が...

話が多岐にわたっていてどれを取り上げたらいいか。まあでも、やっぱり何をもって幸せと感じるかということ、そこが一番気になるところ。教育格差があるのはよく分かっている。例外はあるが、その例外を取り出して政策に反映するのは得策でないということも分かる。子どもにはどうしたって親の価値観がそのまま伝わるから、大卒ではないけれど、ある程度幸せと感じている親の子どもは、大学に進学することをあまり当然とは考えていないだろう。でも、大卒でなくて不幸だと思っていれば、きっと子どもには大学まで行ってほしいと思うのではないだろうか。だから、非大卒の親の子が大学進学を望まないことを決して不幸せだとは思えない。大学に行きたければ、そしてそれなりに努力をしているのであれば、進学できるような制度は欲しいと思う。貧困のためにあきらめるということのないようにして欲しい。しかし、幸せの形は人によって違うのだから、一概に非大卒を不幸せと決めるのは良くないように思う。どうしても、この教育格差の話を読んでいると、大学進学が当然のような印象を受けるので、そこのところが気になってしまう。中学校で成績が下だった子は、学力レベル的に下の方の高校に進学し、勉強しないまわりの雰囲気になじんで、本当に勉強しなくなる。逆に、成績が良かった子は、上位の高校に進学し、周りはみな勉強するし、しなければついて行けないし、大学進学の目標もあるし、みな中学時代以上に勉強をする。とにかく今の高校生はよく勉強をする。そして、ここで格差はさらに拡大されていく。しかし、勉強するのが嫌な子たちは、もうそれでいいのではないかと思う。将来の職業にでもつながることを学んでいった方が良いのではないか。なんか、一つの物差しだけで計っているから、格差が目立つけれど、いろいろな基準で見ていけば、そんな格差は消え失せてしまうのではないだろうか。要は、何をもって幸せと感じるかなのだから。貧しすぎるのは困るから、まあベーシックインカムでもあればいいように思う。それと、英会話だけれど、聴くことができない、確かにそれが問題なのだ。(追記 念のために言っておくと、僕はいつでも、小6、中3生が卒業するときには、「大学には行きやあ」と必ず言っている。自分は実際に大学でかけがえのない経験を積んだから。自分の経験したことや見聞きしたことからしかアドバイスができないのだけれど、ただ自分の尺度だけですべて決めてしまうのも良くないと思っている。)

Posted byブクログ

2021/09/10

格差、デジタル、入試改革……20のキーワード、22人の一流執筆陣。データに基く議論で新たな知見にアップデートせよ!

Posted byブクログ