楽園のアダム の商品レビュー
* 楽園のアダム/周木律 初めての周木律さんです。 手触りが良い装幀と鮮やかな色彩の装画に惹かれ、 次に読みたい本の候補にしていました。 数週間待ってやっと手にした本は、 やっぱり手触りが良くて触覚で先ず満足。 落ち着いた色合いが好みに合って、 視覚的にも満足。 頁をめく...
* 楽園のアダム/周木律 初めての周木律さんです。 手触りが良い装幀と鮮やかな色彩の装画に惹かれ、 次に読みたい本の候補にしていました。 数週間待ってやっと手にした本は、 やっぱり手触りが良くて触覚で先ず満足。 落ち着いた色合いが好みに合って、 視覚的にも満足。 頁をめくると紙の質もしっとりしてて 心地よく、気持ちよく読み進めました。 舞台は人類が大厄災で絶滅の危機に瀕し、 何とか生き残った人類がそれぞれに生業を持って 役割分担をして生きてる世界。 知を生業とする島のヤブサカの死が発見された事で、姿の見えない異物が島に入り込んだことが明らかに なる。 その後も人の死は繰り返され……。 脅威に晒されなが謎の異物が存在する意味を 突き詰めていくと、とんでも無い真実が 隠されていた。 途中、どんな結末を迎えるのか読みながら 戸惑いました。 最後まで読まないと不完全燃焼で終わる ところでした。 読み終えれてよかった。
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騙されてびっくり。 ラストの怒涛の展開に驚いた。 近未来SFミステリー。 大災厄で絶滅寸前まで人口が減った1000年後の世界。 人工知能カーネのおかげで、争いのない平和な世界に。 そんな中での殺人事件。 南極で二足歩行する未知の哺乳類を捕獲。 それが「セジ」。 セジって何?凶暴なの? 狡猾?夜行性?知性があるの? 怖い。すごく怖い。 熊のような? ここからネタバレ注意。 なんと、人口が減った時に生き残ったのは、女性だけ。 男性は絶滅。 女しかいない世界。 その、ケダモノは貴重な「本物の男」だった。 倒しちゃダメだと思う。 大切にしないと。 なるほど、女しかいない楽園の、たった1人の男だから このタイトルね。納得。 頭にたくさんクエスチョンマークが浮かんだが、まぁ、いいかなぁ。
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映像化不可能なヤバい終幕 - 周木律「楽園のアダム」★★★★☆ これは面白い!未来を感じさせるのにエモい風景と物語が展開されます。最後の結末がすべてを飲み込む衝撃で読む手が震えます。パラパラ読み返してみると見事な記述だ。2人が結ばれるシーンは特にお見事!あそこが口づけは言い得て...
映像化不可能なヤバい終幕 - 周木律「楽園のアダム」★★★★☆ これは面白い!未来を感じさせるのにエモい風景と物語が展開されます。最後の結末がすべてを飲み込む衝撃で読む手が震えます。パラパラ読み返してみると見事な記述だ。2人が結ばれるシーンは特にお見事!あそこが口づけは言い得て妙だわww エモいから映像化を考えましたが無理だな。無理。冷静に考えるとヤバすぎる最後の選択は嫌悪感がバリバリなので、なおさら無理か。 タイトルは秀逸だ!
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おおお...やけに点が多いと思ったらそうゆう事だったのかー 女だけで繁殖していってる中、そりゃ生物学的な「男」が現れたらそりゃ保護したくなる。 最後にマダムの足を引っ張ったのはアダムの事がちょっとでも大事だったからだと良いなぁ
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およそ千年後の地球を描いた作品だが、リアリティが低い。低すぎる。 映像のクオリティの高い映画なら観てられる展開かもだけど、この筆力ではとても感情移入できない。
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人類が全人口の1%に減少してから1000年後の世界を描くディストピア小説。 この島はカレッジが中心となり、6歳から学生の身分が与えられる。 そして勉学に励むうちに研究生となり、助教授、教授となっていく。 それは一種のイニシエーションだ。 ある日、助教授が島の外から持...
人類が全人口の1%に減少してから1000年後の世界を描くディストピア小説。 この島はカレッジが中心となり、6歳から学生の身分が与えられる。 そして勉学に励むうちに研究生となり、助教授、教授となっていく。 それは一種のイニシエーションだ。 ある日、助教授が島の外から持ち運んできた生物が島に機器をもたらした。 その生物が真っ先に、その助教授を殺して森に逃げ込んだのだった。 助教授の研究テーマは「哺乳類」学。 それは、島である一定の人にしか許されない専門分野だった。 アスムは、その生物”セジ”を追ううちに、この世界の隠された謎に近づいていく。 というディストピア小説なのだが、う〜ん。 なんか薄いという言いますか、読んで新たにスゴいというものがなく。 人類滅亡数千年後のディストピア小説といえば「新世界より」を超えるものが出てこないんだね。
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読み終えると、「なるほど、そうだったのか!」って叫びたくなるような小説。読み終えた人としか感想を言えない(笑)。今思えばタイトルもそうだったのか!主人公と彼女が結婚して結ばれるシーンは、ラストまで読み終えると再読したくなること間違いなしです(^^(私は2度読みなおしました(笑))...
読み終えると、「なるほど、そうだったのか!」って叫びたくなるような小説。読み終えた人としか感想を言えない(笑)。今思えばタイトルもそうだったのか!主人公と彼女が結婚して結ばれるシーンは、ラストまで読み終えると再読したくなること間違いなしです(^^(私は2度読みなおしました(笑)) 舞台設定は 大厄災により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまい、生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしているという1000年後の世界。 そこに、南極から研究のために捕獲した生物を連れてきた助教授が殺害され、生物は逃走。その後も連続殺人事件が起きるが、、、、謎の生物何か、それが気になりラストまで突っ走ってしまいました。
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読みやすいです。サクサク進む。面白い。 1000年後の地球。 AIに管理された争いのない世界。 でもそれは世界の半分でしかなかった。 謎が明かされてからの展開はちょっと生理的に気持ち悪かったけど・・・ そしてなるほどね。題名。 アダム、ね。
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色んな島があって、それぞれの役割を担っている。ゲームの世界みたい。 「オスとメスにほとんど形質的差異が見られない種族もあります。これはすでに、皆さんがご存じのことですね」(p11) 「俺」「男」「兄」「彼」。セジとは何なのか考えながら読んでいたけどこれは疑えない。宝塚か。 読み終わってみるとタイトルがもうこれしかないように思える。 この世界の禁忌とはつまり、生物学的男性のこと。 終わり方が上手い。 「君は、セジを研究したいのかね?」 「あれが、人間の本来の姿を思い出させる存在であったとしてもかね」 他の作品の話になるけれど、「男が持つ暴力性と独善性が、人類を破滅へと追いやった」という世界設定は「彼岸花が咲く島」に近いものを感じた。
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作者に完全に騙されました。 平和に過ごすには、エコ贔屓のない機械に判断を任せるというのもありなのかもしれませんが、自分はいやだなと思いました。 楽園に欠けているのは「人間らしさ」なのかもしれないと思いました。 現代の社会を全く別の方法で投影した本かもしれないとも思いました。
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