楽園のアダム の商品レビュー
眼球堂などを読んでいたので、あの周木さんのSFか!と思い、手にとる。冒頭はSF感満載なムードだったけど、なんやかやで殺人が続き、やはりミステリ要素もあるのか…?と思いながら読みすすめた。序盤では想像もつかないラストに着地。
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正直、微妙ですね。隠して隠して、伏線張って張って、みたいなのは分かるんですけど、どことなく多用されすぎてて、しかもそれがそんなに複雑さもなくて簡単に予測できちゃうチープさが際立つ印象でした。
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人類にとってどんな未来が一番ベターなのかは、人によって違っていて当然です。1000年後なんて自分には関係ないから人類なんて滅亡してもいいや。という事も思えたりするのですが、実際今まで綿々と続いてきたこの人間界が終了してしまうのは、やはり悲しいと感じます。 どんな形でも続いてほしい...
人類にとってどんな未来が一番ベターなのかは、人によって違っていて当然です。1000年後なんて自分には関係ないから人類なんて滅亡してもいいや。という事も思えたりするのですが、実際今まで綿々と続いてきたこの人間界が終了してしまうのは、やはり悲しいと感じます。 どんな形でも続いてほしいとは思うけれど、そもそも人間が世界であるという傲慢さから、地球の汚染を招いているのも事実。この数十年で生物が絶滅する数は15分に1種らしいですよ。僕の生まれた1974年ころは1年で1,000種。これでも多いですが、今は年間40,000種です。この中で人間が増加を続けているわけなので、実際異常ですよね。 閑話休題 この本は800年後生き残った人類の平和なコミュニティで起こった殺人をテーマにしていますが、びっくり仰天の展開もあります。それがスポンと胸にはまった人には名作。そうでない人にとっては迷作になる作品か。意識の高いSF小説。
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近未来SF 絶滅寸前の人類全権をAIに委ねる設定 謎を追う方に重点が置かれ、内容はあまり濃くない 結末イコール、タイトル “暴力的”に描き過ぎなのでは?という印象が残り、少し疑問に思いました ティプトリーの作品に、グローバル視点で同様の設定があります どうしても自然と比較するからかも知れません
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なんだか感想が難しい。 読み応えと続きが気になるような文章はすごく良かったし読みやすかった! 内容は正直ラストまでずっと騙されてたしセジの正体、世界の真理にはびっくりしたしワクワクした。 でも、そもそも南極に人はコミュニティを築けるのかとか性行為をした程度で人は死ぬのかとか、セジの行動とかには正直疑問が残ったからモヤモヤ。 題名と小説の終わり方はよかった。
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男性側にたっても女性側にたっても、なんだか差別されているような気持になる不思議な作品。 最後まで真相わからず、モヤモヤと引っ張り続け本当に熊の仕業だったらあまりにもつまらないと思いながら読み進めるとあっと驚く真実。最初は、SFっぽくもありファンタジーっぽくもあり、あまり好みじゃな...
男性側にたっても女性側にたっても、なんだか差別されているような気持になる不思議な作品。 最後まで真相わからず、モヤモヤと引っ張り続け本当に熊の仕業だったらあまりにもつまらないと思いながら読み進めるとあっと驚く真実。最初は、SFっぽくもありファンタジーっぽくもあり、あまり好みじゃなかったけど、思いもよらないラストで中盤以降はノンストップで読みました。 そして、タイトルが秀逸。あぁ。なるほどねぇ~。
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青字にホログラムがキラキラしていて黒い帯で「禁断の小説」他にも書評家の高評価なコメントが添えられてて気になって買った。ジャケ買い。ミステリーというよりSF要素強め。途中どうなるんだろう…って不安と期待でページめくる手が止まらんだ。アスムとセーファが結ばれるシーン辺りからなんか違和感を感じてたから結末は大どんでん返しって程ではなかったかな。「だからあんな書き方だったのか。」ってなるしタイトルにも納得する。セジの正体はなんとなく予想ついていたけど病気の正体や島のシステムまでは予想できなかったし誰も予想できないと思う。終盤に向かって謎が解けるにつれてなんか逆に不快感というかモヤっとしたけど中盤はゾクゾクしてすごい面白かった。
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作者の他の作品に比して個人的にはあまり評価できない。ウィルスによって男のみが死滅するというありふれたネタはまあいいのですが、男性の本質が暴力と性欲で、女性はそれを受け入れるのが喜びであるかのような結末。「どうして死んでしまったの。あなたが・・・・あなただけが、本当の男だったのに・・・・」、感想としてまったく不愉快な作品。
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大災厄後、生き延びた人類は、生まれた島での生業に携わることで、互恵関係を保っていた。知の探究を生業とする「珊瑚礁の島」に住むアスムは、禁忌とされている哺乳類の研究を密かに目指していたが、尊敬するヤブサト助教授が殺害されてしまう。暴力的な争いのない世界に、いったい何が入りこんだのか。 世界の真実と「犯人」の個性、そして「彼女」たちの選択、いずれも短絡的な気がする。
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大災厄により人類が激減してしまった2999年の地球で、苦難を乗り越え、一切暴力のない社会を築き上げた人類。それぞれの出生地によって生業を固定した世界で、特に「知の探究」を生業とする島に生まれたアスム。平和で希望に満ちた日常が続くはずだったのに、そこに降りかかった前代未聞の事件。島...
大災厄により人類が激減してしまった2999年の地球で、苦難を乗り越え、一切暴力のない社会を築き上げた人類。それぞれの出生地によって生業を固定した世界で、特に「知の探究」を生業とする島に生まれたアスム。平和で希望に満ちた日常が続くはずだったのに、そこに降りかかった前代未聞の事件。島に持ち込まれた謎の生物の正体は何なのか。そしてこの世界の秘密は何なのか。 ここに描かれた世界は確かに「理想郷」なのかもしれませんが。……なーんかやっぱり、気持ち悪い印象があります。何かが隠蔽され、そのために守られる秩序というのも不気味。すべてから目を背け、目の前にある平和だけを享受すればいいのだろうけれど、「知の探究」に邁進する人だからこそ見過ごせないのですね。それが悲しいような、恐ろしいような。 そしてこの真相……うわあ、これは見抜けないわ。愕然としてしまいました。これは衝撃。
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