伴走型支援 の商品レビュー
家族が過ごす大半の日常は「何気ない日常」 「ただ共にいる」ということは、家族の大きな役割。と、”ただ、共にいることの価値”を言ってくれていて良かった。 伴走型支援のイメージ図もわかりやすかった。 「当事者の意欲」と「支援員のつながりの濃さ」「地域の人々とのつながりの量」 を本人の...
家族が過ごす大半の日常は「何気ない日常」 「ただ共にいる」ということは、家族の大きな役割。と、”ただ、共にいることの価値”を言ってくれていて良かった。 伴走型支援のイメージ図もわかりやすかった。 「当事者の意欲」と「支援員のつながりの濃さ」「地域の人々とのつながりの量」 を本人の人生を軸として表していて、 支援を必要としている人のエネルギーが下がっている時(孤立している時)ほど、支援する人とのつながりの濃さが必要で、徐々に本人の意欲が増し、地域のつながりが増えるほど、支援員のつながりの濃さは薄くなるが、決して切れることはない。 本人の意欲は決して一直線で上昇していくものではなく、上がったり下がったりしながら脈々と続いていく感じ等がわかりやすくまとめられていた。
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めっちゃ勉強になった。行政側の視点だけじゃなく、インフォーマルな支援もたくさん出てきて参考になった。
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ホームレスや多問題を抱えた支援の中から生まれてきた「伴走型支援」。今までの「解決型支援」では「解決」が付かないと支援できなかったのが、「解決がつかないけどつながっている」が支援と認識されてきたのは大きい。「ネガティブ・ケイパビリティ」を思い出した。繋がりを続けることで、その人の命...
ホームレスや多問題を抱えた支援の中から生まれてきた「伴走型支援」。今までの「解決型支援」では「解決」が付かないと支援できなかったのが、「解決がつかないけどつながっている」が支援と認識されてきたのは大きい。「ネガティブ・ケイパビリティ」を思い出した。繋がりを続けることで、その人の命を繋ぐ。私たちの臨床では日々実感している事が、このように形になり、方法論として確立していることに、日々の臨床体験に自信が持てた。本書は伴走型支援を行なっている奥田知志氏を始めとして、学者や実践家の実践についてだけでなく、最後に村木厚子氏が自身の実感も含めた考えと行政の立場もバランス良く述べられていたのが印象的。忘れてはならないのは、これを受け入れる地域づくり、まちづくりも一つのポイントであるということである。
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《『伴走』がこれからの福祉の流れ》 「支援」という言葉には「あなたはダメな人に何かしてあげる」という前提が入ってしまうので使いたくない、代わって『伴走』という言葉を使いたいと思う。 ただ今の時点で「支援」という言葉を封印するのは都合が悪い、そもそも書籍のタイトルが成り立たなくな...
《『伴走』がこれからの福祉の流れ》 「支援」という言葉には「あなたはダメな人に何かしてあげる」という前提が入ってしまうので使いたくない、代わって『伴走』という言葉を使いたいと思う。 ただ今の時点で「支援」という言葉を封印するのは都合が悪い、そもそも書籍のタイトルが成り立たなくなるので使用することにする。 支援は「課題解決型支援」と「伴走型支援」に分かれる。前者は期間を決めて困りごとをを解決する。後者は人が繋がり続けることで人生を豊かにすることと解釈する。 「ハウスレス」は住む家を失うこと、これは住処を確保することで解決する。でもそれだけでは「自立が孤立」になってしまう。「ホームレス」から脱するには、助けられて、助ける側に回って、弱いけど多くの人との繋がりを持つ必要がある。家族のように強い繋がりではないけど、亡くなった時に悲しいと思ってくれる人が沢山いる人生は、悪いものではないだろう。 経済的に苦しい生活を送る人が益々増えるかもしれない。そんな中でも心豊かに生きるための「伴走型支援」がこれからますます必要であり、広がっていくだろう。
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