地図帳の深読み 100年の変遷 の商品レビュー
「地図帳の深読み」第一弾がなかなか面白かったのでこちらも手に取る こちらは「古い地図帳」とあり期待したのだが… 一部抜粋してみる (日本のみにしたが、実際は世界のさまざまな地図帳について書かれている) ■日本の変化 ・主婦の一日 昭和25年 中学校社会科地図帳 農家の主...
「地図帳の深読み」第一弾がなかなか面白かったのでこちらも手に取る こちらは「古い地図帳」とあり期待したのだが… 一部抜粋してみる (日本のみにしたが、実際は世界のさまざまな地図帳について書かれている) ■日本の変化 ・主婦の一日 昭和25年 中学校社会科地図帳 農家の主婦の生活がグラフ化 田畑の仕事30% 家事35% 睡眠時間20% (これは4時間48分しかない 現代よりひどくない?) さらに家事の内訳まである とにかく家電の普及しない時代だ 「生きるため」だけに生活していることがうかがえる ・新しい台所の生活 整頓された台所の例 「こんな感じに整理すると使いやすいよ!」という絵が載っている 昭和なほのぼの感がイイ ・戦後の衝撃的なグラフとして、結核死亡者数の多さがあげられる ・人口や出生率の変化も興味深い ■川の長さの変化 ◎石狩川…365kmから268kmへ 河川改修により直線化されたため ◎阿武隈川…196kmから239kmへ 源流部の認定が変更され、異なる支流が改めて計測されたため ◎利根川…変化なし 大正時代に測ったきり、改訂されていないのでは 他にも計測ミスやその補正もありそうだ 個人的に川は気になることだらけなのだ ■地図帳に残る地域の名産品 ※例)岡山県 【昭和9年】 花筵(はなむしろ・花ゴザのこと)、染料、錦糸、真田紐、除虫菊(蚊取り線香の原料らしい) 【令和3年】 ジーンズ、学生服、桃、ブドウ、クワイ、弁当? 弁当マークがあったのだがさっぱりわからない 弁当の名産品てなんだ? 非常にバラエティに富んだ内容である 国境など「堺目」の変化で歴史をを感じることができる 地名の変化では時代背景を知ることができる 地形の変化では自然環境だけではない理由を教えてもらえる このように多角的な視点から地図帳を深読みするのだが… やはりこういう形式の読み物は浅く広くでストーリー制もないため 知識がないとぜんぜん楽しめない 地図を見るのは楽しいのだが読みモノとしては「へー」で終わってしまうかなぁ 個人的には第一弾の方が楽しめた (こちらにレビューが一件もなく、この内容をUPするのはいささか気が引けるが…)
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