トリニティ の商品レビュー
序盤はやや冗長に感じましたが、登場人物それぞれが選び、それを振り返り、必死になってゆく中盤以降はテンポよく楽しむことができました。 思ってもみない方向から打ち付けられる展開や心理描写はほとんどありませんが、順当に面白かったです。 登紀子さんが、新しい夫婦の形を実践しているつもりだ...
序盤はやや冗長に感じましたが、登場人物それぞれが選び、それを振り返り、必死になってゆく中盤以降はテンポよく楽しむことができました。 思ってもみない方向から打ち付けられる展開や心理描写はほとんどありませんが、順当に面白かったです。 登紀子さんが、新しい夫婦の形を実践しているつもりだった、と気が付いてしまうところが印象に残っています。
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久しぶりに再読。 どう生きるかは正解がないなぁと、この本読むと思う。もちろん時代も違うし、今は選択肢もめちゃめちゃ増えてるのかもしれないけれど、 欲しい物全部望む人もいれば欲さない人もいるし、タイミングで気持ちは変わるし。でも何かを決めるその選択が正しいのか知りたい、安心したい、...
久しぶりに再読。 どう生きるかは正解がないなぁと、この本読むと思う。もちろん時代も違うし、今は選択肢もめちゃめちゃ増えてるのかもしれないけれど、 欲しい物全部望む人もいれば欲さない人もいるし、タイミングで気持ちは変わるし。でも何かを決めるその選択が正しいのか知りたい、安心したい、でも誰かの答えが私の正解にも安心にもなる訳もない、と、とりとめもなく考えながら読んだ。 いつでも誰だって大変なんだな、という感想にたどり着くのかも。
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面白かったです! けれども感想が難しいです。 それぞれの人生を選んだ女性達のお話です。 どんな人の人生にも影の部分があり、時代が変わっても悩まない事などないのだな…が感想かなと。 私自身は最近結局は人生で1番大切なのはどれだけの人を愛せてその人たちと楽しい時間が過ごせたかではな...
面白かったです! けれども感想が難しいです。 それぞれの人生を選んだ女性達のお話です。 どんな人の人生にも影の部分があり、時代が変わっても悩まない事などないのだな…が感想かなと。 私自身は最近結局は人生で1番大切なのはどれだけの人を愛せてその人たちと楽しい時間が過ごせたかではないかと思っています。
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(1960年代以降の)時代と女性の人生を切り取った小説だなと思いました。 3人の女性が描かれますが、家庭と働き方はそれぞれバラバラで、どの道を選んでも苦労と努力が求められる様が、時代背景とともにありありと描かれます。 働く自分は女なのか、男なのか、人生の三要素は異性、結婚、仕事な...
(1960年代以降の)時代と女性の人生を切り取った小説だなと思いました。 3人の女性が描かれますが、家庭と働き方はそれぞれバラバラで、どの道を選んでも苦労と努力が求められる様が、時代背景とともにありありと描かれます。 働く自分は女なのか、男なのか、人生の三要素は異性、結婚、仕事なのか、それとも仕事、結婚、子どもなのか。現代でもこの問題に頭を抱える人は多いのではないでしょうか。 どうしても必要なのかもしれませんが、説明量が多く、同じ時代を生きていない自分からすると退屈に感じてしまう部分もありました。 実在の雑誌や人物から着想を得たフィクションとありますが、どこまでが実話なのか気になります。駆け出しのイラストレーターをしている自分からすると、出版業界のことがうかがい知れて興味深い部分もありました。 雑誌について少し調べてみようと思いました。
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紆余曲折を経て、決断と運が作用して出来上がる人生。そんな他人の人生の結果を俯瞰して こうすればよかったのに、あの人のああいうところが悪かった、結局こういう生き方が一番丸いとか 考えてしまうのはやだな。 物事はなるようにしかならないし 一時は良くても最終的にはお金を無心するような...
紆余曲折を経て、決断と運が作用して出来上がる人生。そんな他人の人生の結果を俯瞰して こうすればよかったのに、あの人のああいうところが悪かった、結局こういう生き方が一番丸いとか 考えてしまうのはやだな。 物事はなるようにしかならないし 一時は良くても最終的にはお金を無心するような惨めな暮らしになる、誰も周りにいなくなることだってある そういうことだってある だから、安全なところから他人に関してどうのこうのおもうのやめたい
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前半は何度も挫けそうになった。 仕事(お金)、結婚、子ども、 全てを手に入れても苦悩はあるし、 専業主婦も孤独だったりするし。 女性が出産すると、どうしてもキャリアが途切れてしまうことが多くて、世の中難しい〜 って話。
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女性3人がそれぞれ自分の暮らしをつなげていく、力強く切り開いていく。ときどきちょっと読み進めるのがしんどかった。なんの才能もなく、結婚や子育てもしたくない自分と比べてしまってちょっとブルー。
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ギュンギュンに胸が締め付けられた。 何かを得て何かを失うと言う事がしっかりと伝わった。 人生に強烈な輝きを発する瞬間があって、ことあるごとにそこに立ち返る、良いんだか悪いんだか。 でもそんな思い出があるから乗り越えられる今がある。 もうやっぱり窪美澄さんは大好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中々のボリューム。会話文は少なめで地の文が多く、ハードな内容も相まって途中まで読み進めるのにやや難航。 「女性の生き方の多様性」「好きなことを仕事にするとはどういうことか」的な主軸だが、「多様性を認めよう!」的な押し付けがましいものは感じられず、自分はどうありたいのか内省したいと思えた。 決して華やかな内容ではなく、売れっ子クリエイターでも最期は寂しいものだ、というラストは生々しく残酷で、好みの作風だった。
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