トリニティ の商品レビュー
いつの時代も隣の芝は青いのかもしれない。 仕事、結婚、子ども、お金、やりがい、幸福度…。どれをどれだけ選んだとしても、その人の人生。周りがとやかく言うことではないけれど、隣の芝を覗いてみては口を出す。そして、自分も自信がないから隣を覗いてしまう。勝手に覗いておいて、「これでいい...
いつの時代も隣の芝は青いのかもしれない。 仕事、結婚、子ども、お金、やりがい、幸福度…。どれをどれだけ選んだとしても、その人の人生。周りがとやかく言うことではないけれど、隣の芝を覗いてみては口を出す。そして、自分も自信がないから隣を覗いてしまう。勝手に覗いておいて、「これでいいのかな。」と不安になることさえある。 子どもを望まなければ、なにか欠陥があるのではないか、と思われてしまうこともある今の世の中だけど、自分が良いと思ったものを信じて、大切にして、育てていきたい。
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時代と働く女性の立ち位置 60年代、70年代、80年代、90年代 戦後、バブル期、バブル崩壊と変わり行く時代の中で 働く女性、専業主婦、母親になる 様々な状況の中で選択、決断を強いられ 三者三様の人生を送ることに… 今の時代のように見本があるわけでもなく 手探りで自分の人生を...
時代と働く女性の立ち位置 60年代、70年代、80年代、90年代 戦後、バブル期、バブル崩壊と変わり行く時代の中で 働く女性、専業主婦、母親になる 様々な状況の中で選択、決断を強いられ 三者三様の人生を送ることに… 今の時代のように見本があるわけでもなく 手探りで自分の人生を決めていく 何かを得て、何かを捨てて 完璧な幸せって難しいってことなのかな??
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最初は奈帆の祖母、母、奈帆自身の3世代の話かと思ったがそうではなく、祖母の鈴子、同時代にイラストレーターとして一世を風靡した妙子、作家の登紀子の3人の女性の人生の壮大な物語。奈帆の登紀子へのインタビューからどんどん引き込まれていった。それぞれに仕事、結婚、子ども、親…について様々...
最初は奈帆の祖母、母、奈帆自身の3世代の話かと思ったがそうではなく、祖母の鈴子、同時代にイラストレーターとして一世を風靡した妙子、作家の登紀子の3人の女性の人生の壮大な物語。奈帆の登紀子へのインタビューからどんどん引き込まれていった。それぞれに仕事、結婚、子ども、親…について様々に悩み、人によっては最期は寂しい終わり方もあったけど、それも含めて誰にでも起こり得る出来事や悩みがあり、時代は違えど共感し、考えさせられた。男性はわからないけど女性なら妙子たち3人の誰かに共感できる部分があるのではないかと思う。
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まだまだ女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前だった昭和の時代に仕事、結婚、男、子どもで悩む女性。 今は専業主婦にならない方が多い時代になったが、その分、仕事、結婚、男、子どもに悩む女性が増えた。全部を手に入れるのは難しいし、全部持ってます!って言われても嘘っぽいと感じてしま...
まだまだ女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前だった昭和の時代に仕事、結婚、男、子どもで悩む女性。 今は専業主婦にならない方が多い時代になったが、その分、仕事、結婚、男、子どもに悩む女性が増えた。全部を手に入れるのは難しいし、全部持ってます!って言われても嘘っぽいと感じてしまうな。 幸せになりたいだけなのになぁ。。。
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580ページも初めて読んだ。 昭和時代を駆け抜けた女性3人 (イラストレーター・ライター・雑務→専業主婦)の話だった。 昔の話といいたいが、いま現在も女性の社会での扱いは厳しいものがある。 3人ともお互いのことを羨ましく思っているが、 その裏には問題を抱えて生活している。そ...
580ページも初めて読んだ。 昭和時代を駆け抜けた女性3人 (イラストレーター・ライター・雑務→専業主婦)の話だった。 昔の話といいたいが、いま現在も女性の社会での扱いは厳しいものがある。 3人ともお互いのことを羨ましく思っているが、 その裏には問題を抱えて生活している。そこがもし男性であればと考えてしまう。 こらから社会を見直す為に必要な一冊なんじゃないかなと思いながら読んだ作品でした。
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1960年代の働く3人の女性(ライター、イラストレーター、編集雑務)の物語。昔々のかつての話、と2020年代に突入した今も思えないのが残念。同じ時代を生きた3人の女性の横軸と、親、子、孫世代の縦軸で続いていく時代背景でよりリアルに今が透けて見えてくるような生きづらさと、わずかな希...
1960年代の働く3人の女性(ライター、イラストレーター、編集雑務)の物語。昔々のかつての話、と2020年代に突入した今も思えないのが残念。同じ時代を生きた3人の女性の横軸と、親、子、孫世代の縦軸で続いていく時代背景でよりリアルに今が透けて見えてくるような生きづらさと、わずかな希望に期待して続編が見てみたい。
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仕事、結婚、男、子ども…いつの時代であっても、女性にとってこの4つをすべて満足ゆくレベルで満たすことは難しい。 改めてそう考えさせられた一冊。 仕事ができるからとて、そこに注力することは本当に幸せなのか。仕事を切り捨て家庭に注力することが本当に満足ゆく生活になるのか。仕事と家庭...
仕事、結婚、男、子ども…いつの時代であっても、女性にとってこの4つをすべて満足ゆくレベルで満たすことは難しい。 改めてそう考えさせられた一冊。 仕事ができるからとて、そこに注力することは本当に幸せなのか。仕事を切り捨て家庭に注力することが本当に満足ゆく生活になるのか。仕事と家庭を両立させることは可能なのか。 いま女性平等が叫ばれている中、女性が仕事を男性並みにできるようになったからとて、昔より幸せが増えたとは考えにくい。昔から状況は何も変わってないから。 いつになってら私たち女性は、全てを満足に熟るようにのか。それは永遠に不可能なんだろうか。 …何度か読み直し、考え直したいと思った。
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結婚しても仕事を続けるって今は普通(というよりもそうしないと生活できない)だが、昔は「寿退社」なるものが当たり前だった。本作は、そんな時代にある雑誌の編集部で出会った3人の女性の物語。フリーのライターとイラストレーターと後に専業主婦となる雑用の女性社員という組み合わせがどう絡んで...
結婚しても仕事を続けるって今は普通(というよりもそうしないと生活できない)だが、昔は「寿退社」なるものが当たり前だった。本作は、そんな時代にある雑誌の編集部で出会った3人の女性の物語。フリーのライターとイラストレーターと後に専業主婦となる雑用の女性社員という組み合わせがどう絡んでいくのか。この流れがとても自然だった。そして3人が一緒に見に行った新宿騒乱。その臨場感がいい。 他にも時代時代の出来事が絡んでくるのが妙にリアルだった。窪美澄さんは実際にあった出来事と絡めた物語を描くのが本当に上手だ。 3人のうち2人がたどる人生の最後はとても幸せとは思えない。でも、だからどうだっていうのか。自分たちがやりたいようにやって生き抜いた人生。それが次の世代を作ったとも言える。それだけでも十分に意味のある人生だったはずだ。 結婚しても出産しても、仕事を続けて自分のしたいことをしようとする女性は増えていると思う。でもそれって社会が成熟しただけじゃなくて、男の給料だけでは生活できなくなってるという後ろ向きな意味合いもあるのが悲しい。 そんなやや小難しいことを考えてしまったが、単純に物語として面白い小説だった。窪美澄さんの懐がどんどん深くなっている。これからも読んでいきたい作家だ。
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これまでの窪美澄さんのテイストと違い、途中で著者名を確かめたほどだった。 淡々と書かれているのだが、あの時代の熱のようなものが伝わり最初から最後までぐいぐい引き込まれた。 モデルにしている出版社はすぐにわかったし、人物も調べたらすぐわかった。 どこまでリアルなのか? 今回は知ら...
これまでの窪美澄さんのテイストと違い、途中で著者名を確かめたほどだった。 淡々と書かれているのだが、あの時代の熱のようなものが伝わり最初から最後までぐいぐい引き込まれた。 モデルにしている出版社はすぐにわかったし、人物も調べたらすぐわかった。 どこまでリアルなのか? 今回は知らないから物語としてすごく楽しめた。 が、以前読んだ『さよならニルヴァーナ』では、あの酷い事件がモチーフになっていることは明らかで、美化されてるように感じた… ということがあったので、こっちはどうなのかなーと思いました。
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谷村志穂さんの本だったっけ?と錯覚。 今まで読んだ窪美澄さんとは少し違う感じだったけど、とてもよかった。 女性の生き方を模索する昭和の、働く女性の先頭を見せてもらったような。 当時からすると、今は随分女性も働きやすく、地位的にも向上してるんだと思う。 反面、変わってない部分や、生...
谷村志穂さんの本だったっけ?と錯覚。 今まで読んだ窪美澄さんとは少し違う感じだったけど、とてもよかった。 女性の生き方を模索する昭和の、働く女性の先頭を見せてもらったような。 当時からすると、今は随分女性も働きやすく、地位的にも向上してるんだと思う。 反面、変わってない部分や、生きづらくなった部分も…。 フリーライター、イラストレーター、お茶汲みからの専業主婦、それぞれの生き方、夫婦のカタチ、終のありかた。 それを現代を生きる孫娘が辿っていく。 とりあえず次に生まれる時も女がいいなぁと思う。
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