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ルックバック の商品レビュー

4.4

134件のお客様レビュー

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    62

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

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2024/02/15

ピクニック中に崖から落ちたけどギリ生きてるみたいな感覚になる漫画 前中盤までの主人公達を応援し続けたいと思えるくらいの青春漫画からの後半の急展開に、電車で降りる駅を2回間違えて遅刻した。

Posted byブクログ

2024/01/24
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作品っちゅうのはいつも、誰かのためにある。 孤独で、地味で、誰のために創っているのかわからない時もあるけど、確実にそれを楽しみにしている人がいる。 藤野は、京本のためにこれからも漫画を描き続ける。 藤野と京本はお互いが、お互いを尊敬し、背中を追い続けている。 その関係性が、尊く羨ましいほどだなぁ。 京本の廊下に置いてあるスケッチブックの量すごいな。 あと、やっぱ漫画を完成させること、すなわち作品の出来ではなくて、とりあえず完成させることがもうすごいよね。 おれも完成させないと、今溜まってるプロジェクト。 シャーク様の出番だぜ!!

Posted byブクログ

2023/12/25

最後の後味。このマンガはたしかにすごいが好みではない。ただひたむきに描くことに向き合う2人には憧れがある。そんなかんじ。

Posted byブクログ

2023/10/28

チェーンソーマンを描いた同じ作者とは思えない物語の構成です。 俺らが見たいのはこういうのだよ!現代社会に足りないのはこういう気持ちなんだよ!と

Posted byブクログ

2023/10/20

数百巻ある漫画も良いですが、1冊にギュッとストーリーが詰められていて、それでいてストーリーも絵にしっかり詰まっている。とても良い漫画です。長く続く漫画も良いですが、濃縮された漫画も増えて欲しいなと思う今日この頃。

Posted byブクログ

2023/07/28

Twitterで話題になっており購入。 何度も読むことで理解度が深まってゆく感じ。 藤野先生が小学生の頃からずっと同じ姿勢で周りは変わって行く中で描き続ける姿勢に胸が打たれる。 2人は出会うべくして出会ったんだと思いたい。 背景の細かさがひたすらに圧巻。絵が本当に上手い。

Posted byブクログ

2023/07/01
  • ネタバレ

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詳細な内容は伏せられた状態ながらも配信予告の段階から話題沸騰だった読み切り作品。 蓋を開けてみると、漫画創作への情熱と地方都市に暮らす少女達の青春、そして京都アニメーション放火事件への悼みと訣別を描いたと思われる非常にメッセージ性の強い作品であった。また、藤本タツキ先生自身の体験をも織り込んだ自伝的側面も見受けられる。 タイトルの『ルックバック』には複数の意味が込められており、その意味を読み解いていく程に作品の真価に驚かされる。 ・「後ろを見ろ」…「過去を見ろ」と同義、主人公の〈藤野〉と〈京本〉の名前を組み合わせると「藤本」になる事から、二人の姿は先生自身の過去のエピソードを投影したものでは。特に藤野の小学生時代、クラスの中では自分が一番絵が上手いと思っていたらもっと上手いやつが現れた時の衝撃を受けた顔(p7)は必見。「中学で絵描いてたらさ…… オタクだと思われてキモがられちゃうよ…?」(p18)というクラスメイトのセリフのリアリティよ。それでも漫画を辞める事は出来なかったのだが。小学生時代の藤野は机に向かって漫画を描いている時に色んな人に声を掛けられても一コマも振り向いておらず、揺れ動きながらも漫画を離れられなかったという表現ではないか。だが、京本からの呼び掛けには振り向くのだが。 ・「背中を見ろ」…p83にそのまんまセリフがあり。藤野が相方である京本にかけた言葉であり、世の漫画家を志す後進たちにも向けた言葉では。天才肌と評される事が多い藤本タツキも決して一日で成った訳ではなく、ひたすらに積み重ねた練習の結果であるという激励と自負を込めたメッセージかと。つまりは「とにかく描け!バカ!」(p11)という事を伝えたいのではないか。アニメ化が決まる程の人気になり一気に版が重なる様子と時間の経過をスマートに描いたp74〜p75の流れは素敵。 ・「背中を見て(る)」…本作が奥深いのは途中に京本目線のパラレル軸が差し込まれる事にもよる。京本は対人関係が不得手で小学校より不登校であったが絵を描くのは好きで、一貫して藤野を「漫画の天才」(p39)と評すファンであり続けながら相方として二人で作品を描く間柄であり、けど最終的に「一人の力で生きてみたいの…」(p70)とそれぞれの道を進み出すのだが、その後…。藤野の背中を見続け、背中に藤野のサインが入ったドテラを宝物にしていた京本。そして最後には藤野の背中をそっと押し出す存在に。 ・「変わらない過去より未来に目を向けよう」…これは自力では気付けず。知人と喋っていて教えてもらった隠しメッセージ。一コマ目と最後のコマに書かれたワードを使うとある熟語が出来上がり、これこそが本作を本作たらしめる核。配信日の2021年7月19日は京アニ放火事件より丸2年を迎えた日であり、出来上がる熟語はマンチェスターで発生したISによるテロ事件へのアンセムとして歌われた曲「Don't Look Back In Anger」を指すという事。追悼の意を表すと共に、感情的にならず、落ち着こうぜ。という意味合いにも取れるという。ジャンプ+での配信当初はこの事件を示したコマにすぐさま修正が入り、単行本版で再修正が入った事も話題に。 映画ネタは残念ながらほとんどわかりません… が、難しい事を知らずとも、青春譚としても完成されているように感じた作品。 1刷 2023.7.1

Posted byブクログ

2023/06/07
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私はこういう文字が少なくて絵で語る漫画がとても好き。 表情の変化がほんとに微妙な絵のタッチの違いなんだけど明確に分かるのが藤本タツキの為せる技。 「背中で語る」とはよく言うが、背中をひたすら見せるシーン全くセリフはなくまさに背中で語っている。周りの風景や季節、ちょっとずつ本の数が増えているところから時間が経過しているのは分かりつつも、ただひたすら書き続けているひたむきさや、その間にあったであろう語られていない物語を想像させる力がある。 ドアを挟んで時空を越えるシーン、あれはタラレバの話なんだろうか。パラレルワールド?今だに掴めていないけど、魅力的なシーン。 普段あんまり漫画は読まないけど、藤本タツキの漫画は映画っぽくて好き。

Posted byブクログ

2023/05/12
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綺麗にルックバック(後向きに後ろを向き、過去を振り返り過去に戻り、再び今に戻って後ろ向きから振り返る)をする話。 起:小学校時代、学級新聞に4コマ漫画を載せる2人は卒業式後に出会い、漫画家を志す。 承:読み切り作品を2人で手掛け、ペンネーム「藤野キョウ」の作品と思い出が募る。 転:美大に行く京本と漫画家を続ける藤野は道を別つが、報道で不幸な再会をする。藤野は京本との出会いの場へ赴き、今を悔やみ、出会いを後悔し、過去を変える。 結:2人が出会わなかった過去では空手が京本を救った。京本はそれを4コマ漫画にし、背中を怪我する藤野に「背中を見て」とタイトルを付ける。 今の藤野はその漫画を見て、かつて京本の背中にサインした服が飾られているのを見つける。藤野は立ち上がり、自宅へ帰り、再び漫画を書き始める。

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2023/04/11

才能、プライド、思い上がり、強がり、未熟さ、不器用さ、そして後悔。これがこの漫画で描かれるものたち。 京本は藤野より圧倒的に才能があるし、努力もしている。しかし京本は社会との交わりにおいて決定的な弱さがある。 一方の藤野は、京本との才能の差に気づき、凄まじい努力を重ねるが、京本と...

才能、プライド、思い上がり、強がり、未熟さ、不器用さ、そして後悔。これがこの漫画で描かれるものたち。 京本は藤野より圧倒的に才能があるし、努力もしている。しかし京本は社会との交わりにおいて決定的な弱さがある。 一方の藤野は、京本との才能の差に気づき、凄まじい努力を重ねるが、京本との差は埋まらない。漫画家としての挫折を味わうが、京本との交わりが、藤野の人生を変える。はじめ、幼さゆえの傲慢さとプライドの高さが痛々しさを感じさせるが、超えられない才能の壁に気づいたとき、藤野の中で何かが変わったようにみえた。しかし藤野は素直になれない不器用さからか、京本に対してどこか主従的な関係を求め続け、京本はむしろそれを良しとしていた節があるものの、それはそれでやはり痛々しかった。 そして迎えるまさかの展開。 二人の関係を客観的に見つめていた読者としての私も、どうすればこうならなかったのか、わからない。いや、どうしようもないことだったのだろう。しかしこのやりきれなさ、この気持ちの持って行き場のなさが、どうしようもなくリアルで、瞬間、この物語世界に吸い込まれていくようだった。

Posted byブクログ