差別はたいてい悪意のない人がする の商品レビュー
立場によって見え方は変わる。つまり、誰かにとっての公平は別の誰かにとっては不公平になりうる。 というのをあらゆる角度から教えてくれる一冊。 すべてには同意しかねる部分もあり、自分の価値観を可視化できた気がする。 ただなんとなく読むのではもったいないと感じた。考えながら読むから...
立場によって見え方は変わる。つまり、誰かにとっての公平は別の誰かにとっては不公平になりうる。 というのをあらゆる角度から教えてくれる一冊。 すべてには同意しかねる部分もあり、自分の価値観を可視化できた気がする。 ただなんとなく読むのではもったいないと感じた。考えながら読むからこそ意味がある本でした。
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韓国の大学教授が差別について書いた本。 原書のタイトルは「善良な差別主義者」だ。誰もが差別は良くないと考えているが、自分が差別をする可能性について認識していないという視点がとても新しいなと思う。 差別がないと思う人は差別をしている側なのだという。最近日本でもセクシャルマイノリティ...
韓国の大学教授が差別について書いた本。 原書のタイトルは「善良な差別主義者」だ。誰もが差別は良くないと考えているが、自分が差別をする可能性について認識していないという視点がとても新しいなと思う。 差別がないと思う人は差別をしている側なのだという。最近日本でもセクシャルマイノリティや移民問題など、多様化する社会への対応が求められている。「差別だ!」と声を上げる人達は差別されている側なのか自分の利益を主張しているだけなのか判断に迷う事も多い。 自分の差別的な感情に意識的でありたいと思う。
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自分自身の権力に気が付かないと、永遠に差別し続ける側にいることを自覚せざるえない。痛みなしに読めないが、大切な一冊。
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見えない排除に気づくための10章 http://www.otsukishoten.co.jp/book/b585887.html
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【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC0928128X
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難しいけれど大事な問題であり、ずっと向き合っていかなければならないことだと思う。差別を受けている人でさえ、誰かを差別してしまっていることがあるというのが、構造を複雑にしている。区別との違いについてもぼんやりと考えた。途中で色違いのストラップの話があったが、これは差別に該当するよう...
難しいけれど大事な問題であり、ずっと向き合っていかなければならないことだと思う。差別を受けている人でさえ、誰かを差別してしまっていることがあるというのが、構造を複雑にしている。区別との違いについてもぼんやりと考えた。途中で色違いのストラップの話があったが、これは差別に該当するようにも思われる一方で、業務の円滑化のために必要な区別とも考えられるのではないだろうか。 コメディのように、軽い気持ちで揶揄ったり、笑い物にしたりすることも暗に差別的なメッセージを孕んでいることがあり、このあたりはいじめにも通じる内容のように思えた。それで笑う方も自身の差別意識に気がつくべきであろう。
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我々を取り巻く生きづらさや差別についてなかなか分かりやすく書かれた本。平等をゼロサムと考える人たちがいること、何かを嫌いだと大きな声で言えるのは権力側に身を置いているからであること。これを読んで何かをすぐ変られるわけではないんだけど、考え続けないと本当に平等な社会はできないと言う...
我々を取り巻く生きづらさや差別についてなかなか分かりやすく書かれた本。平等をゼロサムと考える人たちがいること、何かを嫌いだと大きな声で言えるのは権力側に身を置いているからであること。これを読んで何かをすぐ変られるわけではないんだけど、考え続けないと本当に平等な社会はできないと言うことなんだろう。
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『あとがき』が1番ストンと理解出来て、全部のピースが当てはまったような気がした。 個性を推奨するような事をいいながら、個性が強いと批判する。これも『差別』なんやったやなぁとしみじみと感じた。 自分の価値観で物事を測るせいで、そこに当てはまらない人のことはどこか排除してしまう。昔、...
『あとがき』が1番ストンと理解出来て、全部のピースが当てはまったような気がした。 個性を推奨するような事をいいながら、個性が強いと批判する。これも『差別』なんやったやなぁとしみじみと感じた。 自分の価値観で物事を測るせいで、そこに当てはまらない人のことはどこか排除してしまう。昔、『世界を見るなら心の物差しを大きなものにしろ』と教えてくれた人の言葉がやっと理解出来た。 大切なことを改めて学べる本やった。
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色々なことを学んで、気づいても誰かを苦しめてしまっているかもしれない 理想を追い求めるのでもなく、現実を諦めるでもなく常にどうすればいいかを考える 知りたいことができてわかったつもりになる前に読むことができてよかった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気付きの多い良書。誰もが、私は差別はしていないとは言えないことを示唆してくれる。 タイトルの「悪意のない人がする」は若干、本文の主張とはニュアンスが異なると感じたが、善意の行動すら理解が乏しい行動の可能性があり、自省を促している。 また、少数派が声を上げてきた行動が社会を少しづつ変えていることも理解出来、まずは声を出せないところに機会が生じることが重要であると感じた。
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