ヴァイタル・サイン の商品レビュー
読みやすかった。療養病棟で日々働く看護師さんたちの話。明日は我が身というか、ぎりぎりの精神状態で長時間労働を強いられる中で、もしかしたら自分が患者さんを故意に死なせる選択をしてしまうかもと思ってしまった。
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看護師残酷物語かと思うほど、リアルに厳しい病院の日常が描かれていました。主人公が真面目すぎるから?こんなに追い詰められてしまったのか?他の看護師さん、師長も含めて、どんなふうに我慢してるのかはよくわかりませんが、これが現実ということなのでしょうね。自分の勤務中に亡くなってほしくな...
看護師残酷物語かと思うほど、リアルに厳しい病院の日常が描かれていました。主人公が真面目すぎるから?こんなに追い詰められてしまったのか?他の看護師さん、師長も含めて、どんなふうに我慢してるのかはよくわかりませんが、これが現実ということなのでしょうね。自分の勤務中に亡くなってほしくない、と点滴に異物を混入させた看護師の事件は、実際にありましたからね。物語の結末は2年後。中途半端に改善された環境は、まるでコロナのおかげみたいな、印象なのが違和感感じましたが、苦しいまんま終わらなかったのはよかったです。コロナ対応も含めて、現実の日本の医療体制、改善してほしいです。
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筆者は医師なんですね。 医師にしては…とは失礼ですが、看護師の過酷な業務の現状、仕事に対する想いが、とても良く描写されていました。 急性期や慢性期など、病院により異なる部分はあると思いますが、現在の医療現場について、とても考えさせられました。 でも、過酷な日常を過ごす中で、心のよりどころの彼氏さんとは上手く行って欲しかったな。まぁ、別から登場して来たものの… そして、半ちゃんは、どうなっちゃったんだろう笑
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看護師の苛烈な業務に驚くとともに、コロナ禍における看護師の奮闘ぶりには只々感謝します。 私もいずれ看護師の世話になる事があると思うが、感謝の気持ちで接したい。
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頑張っているのにミスを犯して上司に怒られ、患者やその家族からひどい言葉を投げつけられる。ネットやニュースで医療現場の厳しさは誰もが知るところです。報われない状況で、倒れそうになっても前を向く。小さな存在ではあるけれど、かけがえのない存在であることを改めて実感しました。
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本当に読んでいて苦しくて、主人公の悲鳴が聞こえてくる感じでした。高齢者にどんどん近づいている自分に置き換え、またコロナ禍であっさり亡くなった母が、幸せな終末期だったんだと気持ちを切り替えるきっかけを与えてくれた作品です。過酷で理不尽な現場の改善が図られるのを願ってやみません。
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31歳の素野子は、療養病棟を担当する看護師。 死亡退院の比率が7割。 看護師たちの日常業務が描かれている。 セミナーに参加した素野子は 「感情労働」という言葉を耳にする。 p192〈感情労働とは、肉体労働と頭脳労働に続く第三の労働形態である〉 『白衣の天使』のスマイルを求められ ...
31歳の素野子は、療養病棟を担当する看護師。 死亡退院の比率が7割。 看護師たちの日常業務が描かれている。 セミナーに参加した素野子は 「感情労働」という言葉を耳にする。 p192〈感情労働とは、肉体労働と頭脳労働に続く第三の労働形態である〉 『白衣の天使』のスマイルを求められ 対価を得られず無料奉仕をさせられていたら、労働の搾取になる。 読んでいて、胸が詰まる思いだった。 看護、介助、介護は「白衣の天使」なら笑顔で接して当たり前。 そういう思いの人ばかりではないと思うけれど 患者や家族の立場なら、看護師さんの存在が頼もしく 縋りつきたくなってしまうのも確かにある。 でも、信頼関係を作る時間が得られないまま ほかの病院に転院をさせられたり・・・。 本作を読み、いろいろなことを知り、考えるきっかけになった。
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看護師になった友達と連絡が繋がらなくなってしまった。いつ連絡してもとても忙しそうで、彼女が普段どんな生活を送っているのかを知るヒントが得られれば、と思って読んでみた。 「仕事より育児の方がキツイ」という言葉を聞くけれど、この本に出てくる看護師たちの仕事はその育児が何倍にも何倍に...
看護師になった友達と連絡が繋がらなくなってしまった。いつ連絡してもとても忙しそうで、彼女が普段どんな生活を送っているのかを知るヒントが得られれば、と思って読んでみた。 「仕事より育児の方がキツイ」という言葉を聞くけれど、この本に出てくる看護師たちの仕事はその育児が何倍にも何倍にもなっているように感じた。 しかも患者やその家族が酷いことを言ったり、してもらって当然といった態度を取ったり…せっかく頑張っていても報われないことが多いのは本当に辛いだろうなと思った。 報われなくても片思い覚悟で心をこめてやる、というのは教員の仕事と似ているところがあるな、とも思った。 日頃ギリギリの状態で働いている看護師さんたち。 もし私がお世話になることがあったら、やってもらってありがたいという気持ちを積極的に伝えるようにしよう。 「仕事だから当然」と思わず、その人の思いやりでやってくれていることに気がつけるようになりたい。
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著者は医師ということですが、看護師の日常があまりにリアルに描かれていて、一気に読破してしまいました。一般の方は驚かれるかもしれませんが、程度の差はあれ、主人公の心情が、自分と重なることが多く、全ての場面で理解できました。どんなことにでも真摯に向き合った主人公が心温まる方向に向かって話は終わりホッとしました。
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二子玉川グレース病院で看護師として働く31歳の堤素野子は、患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなしていた。あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」さんのツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して...
二子玉川グレース病院で看護師として働く31歳の堤素野子は、患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなしていた。あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」さんのツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて…。(e-honより)
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