ヒルは木から落ちてこない。 の商品レビュー
嫌われ者のヤマビルの研究に愛をもって取り組む子どもたちの物語。 山でヤマビルの数を数え、ときには自らの血を吸わせて育て、解剖したり… 彼らが解き明かしてきたヤマビルの生態の数々を紹介 図書館スタッフ
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子供の読書用と自分の興味、両方兼ねて図書館で借りてきました。 大人と子供どちらの目線でも楽しめてそれぞれに学びのある一冊です。 ここからは大人目線の感想。 子供たちの真摯にヤマビルと自然に向き合い、まだ誰も知らない事を解き明かそうとする姿は、まさに一流の研究者のそれ。 感服...
子供の読書用と自分の興味、両方兼ねて図書館で借りてきました。 大人と子供どちらの目線でも楽しめてそれぞれに学びのある一冊です。 ここからは大人目線の感想。 子供たちの真摯にヤマビルと自然に向き合い、まだ誰も知らない事を解き明かそうとする姿は、まさに一流の研究者のそれ。 感服しました。 また、作中に出てくる大人たちの子供達への視線や関わり方からも学ぶことが多くあります。 子供だからと侮っておらずリスペクトが感じられます。 研究報告・活動報告としても面白いですが、 教育論のテキストとしてもとても良い参考書になるのでは、と、思います。 今回、図書館で借りれたのがこの版だけだったのですが、 この後の研究が気になって仕方がないので、増補版を入手しようとおもいます。
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ヒルはミミズのような見た目に血を吸うなどとても気持ち悪い生き物だという認識を持っていた。しかし、ヒルが木から落ちてくる、鹿がヒルをばら撒いているという常識が子供達によって覆されていく様子はとても面白かった。 また、ヒルについての様々な知識や、あまり研究されてないという意外なことま...
ヒルはミミズのような見た目に血を吸うなどとても気持ち悪い生き物だという認識を持っていた。しかし、ヒルが木から落ちてくる、鹿がヒルをばら撒いているという常識が子供達によって覆されていく様子はとても面白かった。 また、ヒルについての様々な知識や、あまり研究されてないという意外なことまで知ることができた。
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20年以上前、私は山で仕事をしていた。幸いヒルに吸い付かれた経験はなかったが、同僚などは犠牲になっていた。その時の話を聞いたことが何度かあり、山では上からヒルが降ってくるという話も耳にしていたので、タイトルに惹かれて手に取った。 とても面白い本だった。 科学的なアプローチというも...
20年以上前、私は山で仕事をしていた。幸いヒルに吸い付かれた経験はなかったが、同僚などは犠牲になっていた。その時の話を聞いたことが何度かあり、山では上からヒルが降ってくるという話も耳にしていたので、タイトルに惹かれて手に取った。 とても面白い本だった。 科学的なアプローチというものがどういったものなのか、解りやすい実例として紹介されているので、読み物としてとても楽しく読めた。『ヤマビル』というひとつのテーマからいっさいぶれることがないため、情報も錯綜しておらず、スムーズに知識が入ってくる。枝葉を下手に茂らせることなく、バラエティの豊富さを選ばなかったが故に、知見というものの豊穣さと可能性を示唆するという感じで素晴らしいと思った。 ヒルは木から落ちてこない。少しだけヒルの生態を知れば、それが不自然であると解る。それでもそれが根強く流布しているのが、創作の影響だったらしいという部分に、今の時代はいっそうに警戒するべきではなかろうかと思った。
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ヒルの生態に造詣が深くなる。子どもたちが研究の主体となっているのが素晴らしい。 ヒルはシャクトリムシのように動く。 ヒルはミミズの仲間。普段は湿った落ち葉の下などにいる。乾燥に弱いので、草刈りは効果的。 ヒルは二酸化炭素で反応し、体温に集まる。 ヒルは二酸化炭素で活性が上...
ヒルの生態に造詣が深くなる。子どもたちが研究の主体となっているのが素晴らしい。 ヒルはシャクトリムシのように動く。 ヒルはミミズの仲間。普段は湿った落ち葉の下などにいる。乾燥に弱いので、草刈りは効果的。 ヒルは二酸化炭素で反応し、体温に集まる。 ヒルは二酸化炭素で活性が上がる。野外では2.5mくらいから反応する。 ヒルは塩や醤油に弱い。食塩水は塩分濃度2.5%で死ぬ。 ヒルは動物の体温くらいの温度(30-40℃)に強く反応する。 振動には反応しない。乾燥しやすい木の上には登らない。
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小学生の研究とあなどれない 素晴らしい研究でおどろいた。 これまでの常識までも 覆すとは。 私も医学系の研究を行っていた 時期がある。系統立てて 予測を立て、それに適した 実験系を考え、実験し えられた結果から結論を導き出す。 そこから考えられる新たな疑問を また研究する。 ...
小学生の研究とあなどれない 素晴らしい研究でおどろいた。 これまでの常識までも 覆すとは。 私も医学系の研究を行っていた 時期がある。系統立てて 予測を立て、それに適した 実験系を考え、実験し えられた結果から結論を導き出す。 そこから考えられる新たな疑問を また研究する。 終わりがない。 結論が導き出せるとも限らない。 でも、小学生は粘り強い! 是非とも、応援したい。
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ヒルに興味を持って分からないことが出てきたら実験して調べて解き明かしていく子どももあっぱれだし、子どもにヒルがついたまま帰宅してヒルを家の中に入れる危険性があったにも関わらずヒル研究を許諾して研究を支えた親もあっぱれ。 こうやって自ら調べていく子たちの未来が楽しみ 世の中の当たり...
ヒルに興味を持って分からないことが出てきたら実験して調べて解き明かしていく子どももあっぱれだし、子どもにヒルがついたまま帰宅してヒルを家の中に入れる危険性があったにも関わらずヒル研究を許諾して研究を支えた親もあっぱれ。 こうやって自ら調べていく子たちの未来が楽しみ 世の中の当たり前を覆していく姿が良かった
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日本でも数少ない本格的にヒルの研究者たちはなんと小・中学生!? 私は山登りが趣味なのでヒル問題はわりと切実ですが、この本のおかげで正しいヒル忌避剤の使い方をマスターしました(^o^) 何より研究者たちの『わからないこと』への向き合い方が真摯で素晴らしい。
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「ヤマビル」にかつて血を吸われた経験があり、その気色悪さと、1日間ほど血がダラダラととまらなかったことに閉口した。これで対策が出来る。傷口をよく水洗い、ストッキングを着用、忌避剤も有効だ。いい本と出会えて、感謝。
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ヒルは全て足元から這い上がってくるものということや、鹿がヒルを広めているわけではないということを実証実験で明らかにし、俗説を覆していくのはほんとの研究者。 自らの身体を実験台にする子供たちもあれだけど、子供たちが血を吸われる姿を写真に撮りたがる先生も先生。自由すぎる。だからこそ実...
ヒルは全て足元から這い上がってくるものということや、鹿がヒルを広めているわけではないということを実証実験で明らかにし、俗説を覆していくのはほんとの研究者。 自らの身体を実験台にする子供たちもあれだけど、子供たちが血を吸われる姿を写真に撮りたがる先生も先生。自由すぎる。だからこそ実験してみたいことが次から次へと出てくるんだろうけど。終始、うぇ〜ってなったけど、楽しいことは楽しい。研究対象を可愛いと思えるのは本物だわ。
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