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あやかし長屋 嫁は猫又 の商品レビュー

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2022/12/07

言ってしまえば猫またが人間に惚れてー緒になり、事件を解決していく話なのですが、主人公は猫またという妖怪。 この妖怪の心理描写が面白いです。ここまで妖怪の心に踏み込んだ小説見たことない。いゃあ、興味深い。もしかして作者も妖怪? 作者「俺に何かようかい?」

Posted byブクログ

2022/01/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

Tさんのお勧め。 とても上手くできている。 今どきの江戸ものには、 あやかしとか捕物とか長屋はよく出てくるが、 それをどう組み合わせるのか。 また、 あやかしと人間をどういう関係にするのか、 江戸の人々とはどういう関係にするのか。 どんなあやかしがいるのか、 それはどう言う存在なのか、 力は強いのか、弱いのか。 そこら辺の設定がとてもうまい。 猫又はいい大きさの箱を用意されると入って寝てしまうとか、 小豆洗いは羊羹に弱いとか、 妖怪は約束を破らないとか、 ろくろ首には、首が抜けるのと抜けないのがいるとか。 さえない岡っ引きの平次は、 猫又のおたまと住んでいる。 そこへ町奉行がやってきて、 江戸でおきるあやかしがらみの事件を解決するよう、 頼まれる。 その代わり、平次と夫婦として認め、 長屋に住めるようにすると。 たまと妖怪たちの捕物がはじまる。 せっかく平次にもらった簪を壊されたおたまが 榎の妖怪のもとにかけつけると、 その怒りを共感してくれる場面が良かった。

Posted byブクログ