1,800円以上の注文で送料無料

存在しない時間の中で の商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2022/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了、おもしろすぎて一気読みしてしまった。 人類滅亡小説でも確かそうだったけど、「その世界で起こった出来事を後世に伝えるために記録として残した小説」って書き方がまじで好きなんですよね。 ちなみに僕は覚えてません。

Posted byブクログ

2022/01/04

読み進めてもよく分からない。それでも先がどうなるのか気がかりでやめられない。この難しい話をどう展開し、そしてどう終わるのか? 今年の読了一冊目は自分の固い頭をよく揉んでくれたが、ほぐれてはいない。

Posted byブクログ

2021/12/22

12月-17。3.0点。 ある大学の数学サークルに、謎の少年がホワイトボード23枚分の数式を記載していく。それは、宇宙の常識を変える数式だった。。。 SF+ファンタジーもの。数学の知識が無くても読める。サラッと読めたが、あまり心に残らなかった。

Posted byブクログ

2021/12/06

ガッツリ数学!という訳では無いが、最初に面食らう形で始まる。そこの眠気を抜ければ物語は転がり出すので、そこが1つの壁だったかな…。 数学に関してや、所々メタ表現もあり、小説としては苦手な表現だったが、最後まで読んだ時、それも含めて書いていたのかと、とても感心した。 キーワードとし...

ガッツリ数学!という訳では無いが、最初に面食らう形で始まる。そこの眠気を抜ければ物語は転がり出すので、そこが1つの壁だったかな…。 数学に関してや、所々メタ表現もあり、小説としては苦手な表現だったが、最後まで読んだ時、それも含めて書いていたのかと、とても感心した。 キーワードとしてとある単語があったのだが、気になって検索してしまった。そのくらい、この本の物語が本当にあった事なのかな?と思いたくなる内容だった。 頑張って読んで、最後の最後で読んでよかった、腑に落ちた。綺麗に自分の中に落ち着いた。そんな物語でした。

Posted byブクログ

2021/11/20

ある日フラリと現れた青年が書き残した数式が、宇宙創世を根底から覆すものだった…! 真実に驚愕した世界のその後11年を描いた物理SF ファンタジーテイストで馴染みやすい設定、時空間の存在を考察する作品です

Posted byブクログ

2021/11/15

神的な何かの存在と宇宙がなくなる世界滅亡の展開を組み合わせた筆者お得意の理系ミステリ 超弦理論とか何次元とか物理や数学の小難しい話も出てくるが、その辺は流し読みでもエンタメ作品として充分に読むことができた

Posted byブクログ

2021/11/10

宇宙は神が創造したのか--。日本の大学の宇宙論研究機関のセミナー室でのセミナーで、知らない青年が闖入してくる。そこで披露される数式が意味するところは、<神>の存在だった。数式の意味について、海外の著名な学者の仮説を実証するために実験を行った。そこで、人類は<神。の存在を認識する。...

宇宙は神が創造したのか--。日本の大学の宇宙論研究機関のセミナー室でのセミナーで、知らない青年が闖入してくる。そこで披露される数式が意味するところは、<神>の存在だった。数式の意味について、海外の著名な学者の仮説を実証するために実験を行った。そこで、人類は<神。の存在を認識する。我々宇宙の創造主<神> は言葉通り別次元で我々の4次元宇宙(3次元+時間)を生み出した。<神>は<光の人>を選び出し、<神>の言葉を伝える。その内容は人類にとって非常に厳しいものであった。そこから我々宇宙を救うための行動がなされる。 個人的な感想だが、最初は面白かったけれど、風呂敷を広げすぎたのか、結末が中途半端なような気がした。たくさんの謎が解決されていないように感じたのだ。面白くなるネタだけにそこだけが残念だった。

Posted byブクログ

2021/11/09

難しすぎる。 百年法からずっとSF小説的な作品が続いているが、筆者は初期のミステリー小説の方が良い。

Posted byブクログ

2021/10/23

『たしかにガリレオやニュートンは、宇宙の秩序の美しさに神を見ていたかもしれない。アインシュタインも、量子力学の不確定性を「神はサイコロを振らない」という言葉で批判した。だが、彼らが言及した〈神〉を〈自然〉と言い換えても、いわんとする意味は変わらない。アインシュタインが論じたのも、...

『たしかにガリレオやニュートンは、宇宙の秩序の美しさに神を見ていたかもしれない。アインシュタインも、量子力学の不確定性を「神はサイコロを振らない」という言葉で批判した。だが、彼らが言及した〈神〉を〈自然〉と言い換えても、いわんとする意味は変わらない。アインシュタインが論じたのも、自然の仕組みに関してであり、創造主の趣味のことではなかった』―『第一部 第二章 クラウス実験』 ジョン・L・キャスティの「ケンブリッジ・クインテット」のような小説なのかと思って手に取ってみた。数学の定理や物理の法則をテーマにした小説は割と好きなジャンルの本。小説を読む面白さは、読みながら色々な思考の連鎖が頭の中で発火するところだと思っているので、余計なことを考えさせてくれる本なら尚良いと期待したのだったが、本書「存在しない時間の中で」はいわゆるジェットコースター小説と表現するのが適切な本。乗ったら最後、軌道を逸脱することは許されず終点まで振り回される。本当のところ、ジェットコースターは得意ではないのだけれど、一気に最後まで読まされる。 ブルーバックスなどの科学啓蒙書を読んできた世代としては、超弦理論や十次元空間などの設定にはある程度馴染みがある。AdS/CFT対応というのは何のことかと一瞬戸惑うが、一読しただけでは何のことかよく判らないネット上の解説をながめながら、ああなるほどそういう方面の話なのね、と一応心の準備は整う。ただし、そこから先の展開では余り数学的な話は出ては来ない。それが少し残念だけれど、この宇宙が〈神〉のような存在による「実験」に過ぎない、という設定を超弦理論で示唆される十次元の中に組立てているのは面白い。因みにこの「神の実験」的設定は案外ポピュラーなもののような気がするけれど、次元の繰り上がりで「外部」を規定するやり方は巧みだと思う。 次元が繰り上がる、というのは物理的には中々イメージし難いけれど、実は案外日常でも使われる比喩にも出て来る視点の転換。例えば「岡目八目」という言葉が意味するように、一歩引いた立場から眺めると物事は理解し易いということは経験的に誰しも実感していることだろう。アラビアの昔話とされる17頭の駱駝の分割や、三方一両損の大岡裁きも、議論の地平から一段上がった視点の有意性を示す逸話と見ることもできる。一方で、アリストテレスが考えたこの世の根本原理を司る哲学である形而上学もまた、次元が繰り上がる概念と言える。その「第一哲学」があってこそ自然の摂理「自然哲学(自然科学)」が成り立つという構図は、案外古くから人間の思考に染みついている考え方なのだろう。だからこそ、この本の舞台設定も違和感なく受け入れてしまうのだろうなあ。 ジェットコースターは苦手と言いつつ、案外色々なことを読み終えてから考えたところから察するに、本書を楽しんだということなのかなと整理する。と言いつつ、最後の最後で種明かしされる半分開いた扉のような仕掛けは、個人的には無くても良かったんじゃないかなとは思うのだけれど。 小説のプロットとは全く関係がないけれど、神と自然が置換可能な概念だとする一文にはっとする。

Posted byブクログ

2021/10/09

「人類滅亡小説」と「宇宙からのシグナル」合体してスケールさらに大きく。何とも不思議な空気感…神の実在示されたら正、負真逆の行動とってしまう人間の業の深さ。それを見透かしたような「自我を持った生命体としての基準満たしていない」という結論。審判に向け精進しましょう。

Posted byブクログ