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シークレット・エクスプレス の商品レビュー

3.3

26件のお客様レビュー

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2021/09/24

JR貨物に入った、自衛隊の特殊燃料を緊急輸送するという依頼。しかし異様に物々しい警護と、ベテラン運転士の感じた積み荷への違和感、そして明らかにこの輸送を狙ったものと思える架線事故の発生。本当に積み荷は特殊燃料なのか。政府は何を隠蔽しようとしているのか。そしてこの緊急輸送は無事に成...

JR貨物に入った、自衛隊の特殊燃料を緊急輸送するという依頼。しかし異様に物々しい警護と、ベテラン運転士の感じた積み荷への違和感、そして明らかにこの輸送を狙ったものと思える架線事故の発生。本当に積み荷は特殊燃料なのか。政府は何を隠蔽しようとしているのか。そしてこの緊急輸送は無事に成功できるのか。息詰まるような社会派サスペンス。 なんだか……ありそうなだけに嫌な話だなあ、という印象です。積み荷の中身が何なのか、というのは状況を考えればそこそこ早くに推察はできるのですが。本当にこういうのってありそうなんですよね。そういう意味ではとても怖いし、だからうまくいったあとならその時知らされなくて良かった、となるのかもしれないけれど。何か起こった後では遅いんだよね。 JR貨物の職員たちのお仕事小説としても読めます。鉄道好きな人にはたまらないじゃないかな、こういうの。

Posted byブクログ

2021/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テンポよく3つの視点で進んでいきながら、謎が少しずつ明らかになっていく。 しかし、急停車したあとの最後尾のディーゼル車が動くところ、今一つイメージも出来ず、意図も理解できず。 更に元首相の裏仕掛けも???と。なんだか結局謎解きが出来ず・・・けど到着したから今更元に戻って読むのもなぁ。 JR貨物のことが少し知れたことはよかったかと。 単なる私の理解度不足、頭硬くなっているしあえて深読みはいたしません(笑)

Posted byブクログ

2021/09/20

JR貨物に積み荷が謎の特殊燃料を青森から佐賀まで運ぶという輸送計画がスタートする。 序盤から政府と警察からの圧力を感じる… 取材に走る新聞記者に行く手に迫る妨害など… その中で、職務を全うする運転士はとても熱く素晴らしい。 一気読みしたあとで 本日9/20の朝刊見出しが、タイムリ...

JR貨物に積み荷が謎の特殊燃料を青森から佐賀まで運ぶという輸送計画がスタートする。 序盤から政府と警察からの圧力を感じる… 取材に走る新聞記者に行く手に迫る妨害など… その中で、職務を全うする運転士はとても熱く素晴らしい。 一気読みしたあとで 本日9/20の朝刊見出しが、タイムリーで思わず二度見するほど… 放射性廃棄物海外委託も。 柏崎刈羽原発また不備。

Posted byブクログ

2021/09/10

JR 貨物が依頼された何やら怪しげなタンクコンテナの緊急輸送。しかも青森から佐賀までのの長距離!自衛官やら警察官も乗り込みルートや日程も極秘。運行を妨害する組織も現れて…。原発の問題も絡め輸送の緊迫感も書かれているのだが、あまり動きがなかったせいかそれほどハラハラドキドキなしに読...

JR 貨物が依頼された何やら怪しげなタンクコンテナの緊急輸送。しかも青森から佐賀までのの長距離!自衛官やら警察官も乗り込みルートや日程も極秘。運行を妨害する組織も現れて…。原発の問題も絡め輸送の緊迫感も書かれているのだが、あまり動きがなかったせいかそれほどハラハラドキドキなしに読了。

Posted byブクログ

2021/08/26

自衛隊の要求で燃料と称される物を青森から佐賀まで運ぶ事になるJR貨物。 ベテラン運転手は荷物に疑問を抱く。 何かおかしいと思う新聞記者も貨物列車を追っかける。 妨害も懸念される。 隠蔽の元にたくさん人達を巻き込んだサスペンス。

Posted byブクログ

2021/08/16

自衛隊からの緊急要請で、特別な燃料を輸送して欲しいとJR貨物に依頼が来た。以前自衛隊の訓練輸送をしたことがある元運転士の井澄が全体の統括者として抜擢される。表向きは、災害に備えて貨物列車を使った訓練計画だということだが、緊急であったり、何を運ぶのか極秘であったり、燃料を積もうにも...

自衛隊からの緊急要請で、特別な燃料を輸送して欲しいとJR貨物に依頼が来た。以前自衛隊の訓練輸送をしたことがある元運転士の井澄が全体の統括者として抜擢される。表向きは、災害に備えて貨物列車を使った訓練計画だということだが、緊急であったり、何を運ぶのか極秘であったり、燃料を積もうにも見せてくれなかったりと疑惑が渦巻く。 そして、青森から佐賀へ輸送を開始するのだが、現場を見て変に思った記者、列車を止めようとする人物など行手を阻むことだらけで、果たして無事に辿り着けるのか? 題名のシークレットエスクプレスですが、通常ダイヤにない臨時列車という意味です。 何を運んでいるのか?JR貨物を舞台にした物語で、JR貨物にまつわる豆知識も紹介されていて、鉄道好きとしては面白かったです。 どっちかというと、あまり注目されない貨物列車。単に物を運ぶだけでなく、特殊な内容やイレギュラー対応、営業所(作品内では線区)同士の連携プレイなど貨物についての仕事の模様が垣間見れました。 基本的に三人の視点で物語が進行します。貨物列車を見守る井澄、取材する女性記者、列車を止めようとする謎の一味、3方向からなのですが、読むパートによって、列車に対する気持ちが変わっていくので、複雑な感じでした。 井澄からすれば、「無事に佐賀まで運んでほしい」 記者からすれば、「列車に近づき、真実を探ってほしい」 一味からすれば、「どうにかして列車を止めてほしい」 コンテナの中身は何なのか?段々と燃料の正体が明らかになるにつれて、「闇」の大きさや深さがいかに壮大なのかがわかりました。フィクションではありながらも、一部本当だとは思いますが、あり得そうな内容に恐怖を感じました。 自分の知らないところでこんなことが繰り広げられていると思うと、歯痒い気持ちになりました。 でも、その中で活躍する井澄を始め、JR貨物で働く登場人物の働きぶりは読み応えがありました。 いずれにせよ、話の展開としてはどの方向へ転がっても、理想的な結果にはなりません。一方では良い結果でもありますが、同時に他では悪い結果ともなります。 結局、おいしい話には必ず「裏」があることを感じずにはいられませんでした。 映画のような激しいアクションや攻防戦ではありませんでしたが、疑惑という精神状態のなか、奮闘する登場人物たちは圧巻でした。側から見れば、穏やかな騒動ながらも、それぞれが働く「仕事」ぶりが垣間見れて楽しめました。

Posted byブクログ