シークレット・エクスプレス の商品レビュー
その主張と正義感とは感じ取れるけれど、残念ながら小説としての面白さや緊迫感を味わうことはできなかった。登場人物それぞれの立場と背景をうまく理解することができなかった。小泉純一郎的な人物の登場には笑った。処理できない廃棄物が増え続けるという一点で原発には反対だけれど、ではどうすれば...
その主張と正義感とは感じ取れるけれど、残念ながら小説としての面白さや緊迫感を味わうことはできなかった。登場人物それぞれの立場と背景をうまく理解することができなかった。小泉純一郎的な人物の登場には笑った。処理できない廃棄物が増え続けるという一点で原発には反対だけれど、ではどうすれば良いのか?という解答編には未だ出会ったことがない。
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02月-01。3.0点。 JR貨物が、青森から佐賀への緊急輸送を自衛隊から依頼される。中身は何なのか、運転士、新聞記者、市民団体らが貨物を追う。。。。 筆力があるので、サスペンスとして上手くまとめたが、途中から荷物が何となしにわかるし、ラストの政治家とのせめぎ合いがちょっと平凡...
02月-01。3.0点。 JR貨物が、青森から佐賀への緊急輸送を自衛隊から依頼される。中身は何なのか、運転士、新聞記者、市民団体らが貨物を追う。。。。 筆力があるので、サスペンスとして上手くまとめたが、途中から荷物が何となしにわかるし、ラストの政治家とのせめぎ合いがちょっと平凡に思えてしまった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
青森から佐賀まで、特殊燃料を秘密裏にJR貨物で輸送する というところから物語は始まる。 鉄道が好きな方は、その観点から楽しめそうな気がする。 下調べが緻密な感じは今回も伝わってくるし 自分は鉄道に関してあまり知識はないが、 実際こんなことがありえそう、と思って読み進めた。 小役人シリーズなどは大好きだったが それに比べるとトーンダウンを感じる。 初めは面白く読んでいたのだが、 プライベートに抱えたものがありつつ職務を全うする人、 外部の協力者、圧力を加えてくる警察や会社の上層部、 組織の中での軋轢などいつものパターンだなと感じたことに加え 原発云々というところに 筆者の政治的思想を感じてしまい、自分は冷めてしまった。 テロ行為を行うグループも、ホワイトアウトの赤い月などに比べると 小規模な印象を持ってしまった。 登場人物も特別感情移入できるような人が見つけられず、 そこまで魅力を感じることができなかったのも残念。
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青森から佐賀まで、自衛隊の特殊燃料を運ぶ依頼がJR貨物に入った。だがルート上で架線事故が発生。しかも、積み荷は液体の燃料とは思えない挙動を見せる。さらに次々と危機が…。 貨物列車オタクや原発に特に関心がある人ならより楽しめたのかもしれないけれど、どちらでもない私にとってはイマイ...
青森から佐賀まで、自衛隊の特殊燃料を運ぶ依頼がJR貨物に入った。だがルート上で架線事故が発生。しかも、積み荷は液体の燃料とは思えない挙動を見せる。さらに次々と危機が…。 貨物列車オタクや原発に特に関心がある人ならより楽しめたのかもしれないけれど、どちらでもない私にとってはイマイチな作品だった。この設定で真保裕一ならもっとハラハラするかと思ったのに…。 (D)
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真保裕一の最新社会派サスペンス作品で、題材としては、原発問題に絡み、政府が絡む謎の物質を急遽大急ぎで貨物電車を使って青森から佐賀まで運ぶことになり、その乗務員や自衛隊、警察、政府関係者たちが、それぞれの思惑の中で、隠密に輸送するのですが、それを妨害しようとする団体やマスコミが絡み...
真保裕一の最新社会派サスペンス作品で、題材としては、原発問題に絡み、政府が絡む謎の物質を急遽大急ぎで貨物電車を使って青森から佐賀まで運ぶことになり、その乗務員や自衛隊、警察、政府関係者たちが、それぞれの思惑の中で、隠密に輸送するのですが、それを妨害しようとする団体やマスコミが絡み、無事に運びきることができるのか?や謎の物質の正体は?ということが絡みながら結末を迎えていくという内容です。物語のプロット自体は良いと思いましたが、やや詰め込み過ぎた感が残りました。
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緊急輸送の貨物列車を巡る攻防。 意図せず2冊続けて同じ題材。 他人事ではない部分もあり まだエンタメとして純粋に楽しむことは難しい。 [図書館·初読·10月19日読了]
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ミステリと鉄道、しかも貨物列車という興味深すぎるテーマだったがラストの動機解説が政治的でよくわからなかった。敵の実行部隊が弱すぎたのも残念。設定が良かっただけに勿体ない。
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久しぶりの社会派アクションに期待したが、真保さんらしからぬ…健気に事実を知らしめようとする行為をテロと呼んで最後まで引っ張ったり、いつもの最後の謎解きも混乱。ここまで反原発だと東電に買い占められるのではと心配した途端に、被害者に冷たくなったり立ち位置もグラグラ!初の3評価…
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※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わって巻末を見て初めて気づいたが、毎日新聞日曜版別刷に連載されていた小説が単行本化されたもの。 連載されていた時には読まなかったが、そういえば載っていた…。 青森から佐賀まで廃棄物核燃料を運ぶといったストーリーだが、ものがものだけに依頼する方も全容を明かさない。 読んでいて、軽視しがちだったJR貨物の仕事に対する取組み姿勢がよく分かったのが良かった。
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真保さん期待の新作だが、物語に入り込むことができず淡々と読み終わった。こちらが勝手に想像していた内容とのギャップに戸惑うばかりだ。エンタメの形式を取っているが、実態は原発に絡んだ問題提起だというのが最大の理由かもしれない。自衛隊の緊急輸送を担うことになったJR貨物の社員、“きな臭...
真保さん期待の新作だが、物語に入り込むことができず淡々と読み終わった。こちらが勝手に想像していた内容とのギャップに戸惑うばかりだ。エンタメの形式を取っているが、実態は原発に絡んだ問題提起だというのが最大の理由かもしれない。自衛隊の緊急輸送を担うことになったJR貨物の社員、“きな臭さ”を嗅ぎつけた青森の新聞記者、暗躍する男女などが交互に描かれるが、彼らの行動にはまるで説得力が感じられない。エクスプレスも貨物列車だしなあ……。惹句の割にはスケールが小さくてがっかりしたが、この国では起きそうな話だとも思った。
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