ホワイトバグ 生存不能 の商品レビュー
ホントに安生さんの作品?ストーリー展開といい、会話のチグハグさといい、何の冗談かと空いた口が塞がらない。着想と細部の描写は、らしさもあるが、物語としては破綻!「結局のところ、人間の行為が害虫を生んでいる」「みずからの汗で糧を得るという地道な努力を端折る寄生という生き物が現れた」人...
ホントに安生さんの作品?ストーリー展開といい、会話のチグハグさといい、何の冗談かと空いた口が塞がらない。着想と細部の描写は、らしさもあるが、物語としては破綻!「結局のところ、人間の行為が害虫を生んでいる」「みずからの汗で糧を得るという地道な努力を端折る寄生という生き物が現れた」人間界にもいっぱい!大量消費と飽食社会を止めない限り、温暖化は止まらない
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登山家・甲斐は、行方不明の調査隊を捜索するため、グリーンランドに来た。そこで、遺体となった調査隊を発見するが、奇妙な状態だった。肉食獣にでも食べられたのか、ひどい有様だった。同様なことが、別のところでも発見された。その後甲斐は、政府の要請により、気象観測隊の救出に協力することにな...
登山家・甲斐は、行方不明の調査隊を捜索するため、グリーンランドに来た。そこで、遺体となった調査隊を発見するが、奇妙な状態だった。肉食獣にでも食べられたのか、ひどい有様だった。同様なことが、別のところでも発見された。その後甲斐は、政府の要請により、気象観測隊の救出に協力することになった。プロの登山家でもないのに地質学者や生物学者も一緒に行くのだが、そこでとんでもないものを目撃してしまう。 ジャンルとしては、サバイバルパニックスリラーといったところでしょうか。死んだ原因となった「あるもの」に恐怖を感じてしまいました。フィクションではありますが、現実にありえそうな物語の展開に今後の未来への警鐘を鳴らしているように感じました。 その背景となっているのが、温暖化。近年でも異常気象が多く発生していますが、その最終形態が「あるもの」のように感じましたし、想像しただけで身震いしてしまいました。 「あるもの」に襲われる描写が、とにかく想像すると気持ち悪くホラーのようにも感じました。 でも、「あるもの」を発生させてしまった原因の背景には、人間が求める欲が大きく影響していたことに深く考えさせられました。 恐怖ではあったものの、その雰囲気にグイグイと引き込まれてページが止まりませんでした。 政府の対応には、イラッとする場面がありましたが、最後の場面では頼もしい印象もあって良い印象があった反面、安直すぎるといった印象もありました。 何事もめげずに仕事をこなしていく甲斐の活躍も光っていました。プライベートでは息子とのいざこざ、妻に対する愛情も描かれていて、弱いところを見せながらも、人類のために活躍する姿に頼もしく映りました。 「あるもの」を発生させないためには、どうしたらいいのか?この作品を機に考えてみてもいいのかなと思いました。 とにかく「あるもの」の存在が恐怖さを増してくれました。
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