ホワイトバグ 生存不能 の商品レビュー

安生正(著者)

2022/02/01

日本政府が温暖化対策で火力発電プロジェクトを進める途中で、グリーンランドの採掘現場から古生代から生きていた嫌気性生物を甦らせたという背景で、ストーリーが進んでいる。コロナウイルスの文言も登場し、中国政府に取り巻くコロナ関連の隠蔽疑惑を彷彿とさせた。
映画の『シンゴジラ』のように、人物や場面が切り替わり臨場感のあるやり取りが行われ、引き込まれる内容だった。

2022/01/22

p.38
"日本が四季豊かな温帯湿潤気候なのはヒマラヤのおかげ"

話がいつも読んでる本と全然違っててワールドクラスだった。
地球と向き合う本だった。
世界中あっちこっちの山に行って自然に揉まれて怖かった。

p.337
"神は尊びますが祈ることはない。生死をわける状況で祈っても、神の声など聞こえない。すべては己の能力と行動が決めるのです"

2022/01/05

いつものパターン。

有り得ないこととは決して言えないが、最後は都合が良すぎる。
奴らは、そう簡単に追い払うことはできない。

2021/12/07

完全に地球規模パニックもの専門小説家のようになっていますが、こちらもその様相を呈しております。
地球温暖化とエネルギー問題を絡ませた大パニックものです。風呂敷が相当でかいので辻褄合わせが大変そうだなと思いました。
読んでいて結構怖かったし、こういう事に類する現象が無いとは言えないので、本当に北極の氷が解けて来ている昨今、クライシス物として十分な迫力を持った作品だと思います。

しかし、誰もが即死してしまうような現象なのに、メインキャラクターだけは危機を相当避けて行けるというのは、どうしても違和感感じてしまうのはひねくれているからなのでしょうか。
なんでそこまで政府から珍重されるのか分からない主人公。もう少しでかいバックボーンが欲しいですが・・・。

2021/11/23

サバイバルと環境問題と家族問題、いろいろ絡み合って展開するストーリーは一気読み必至。地質と環境の説明はもう少し簡素でもよかったかも。生き残ったメンバーによる続編にも期待。

2021/11/19

安生正さんによる2026年が舞台の長編パニック小説。プロ登山家の甲斐は連絡を絶った気象観測隊を追うため、アフガニスタン・ワフジール峠に飛ぶが、そこで事件に巻き込まれ、同じような事件が同時多発的に世界中で起こっていく… 日本や中国、中東やグリーンランドなど世界中が舞台で壮大な物語で、地球温暖化の影響で氷が解けたり気象変動が起こることで、地球がどう変わるかが描かれた作品。現在の新型コロナ騒動的なパニックや、人間ドラマも盛り込まれていて、ハリウッド映画を見るような感じで読めた。

2021/11/02

今までの作品の中では1番良かったように思う。論理的な構成で、ホワイトバグとの戦いも最後まで緊張感を保ったまま読めた。そして今まで垣間見えていた涙の押し売りが消えていて、適度に感情を描写していたので興醒めすることがなかったのが1番良かったと思う。

2021/11/02

兵器や場所について知らないことも多かったから想像するのが難しい部分もあったけど、場面転換が多いのでスピード感と緊迫があって面白かった。
今まで地球の歴史で絶滅のほとんどが温暖化が原因ということは聞いたことがあったので何となくあり得ることなのかと思っちゃいました‼︎
今年大雪が降ったらビクビクしちゃいそうです。
他のも読んでみようと思います‼︎

2021/10/20

吹雪が過ぎ去ると、死体の山が。
世界各地で起きる怪現象。
登山家の甲斐は連絡を絶った気象観測隊を追うため、アフガニスタンへ。
そこには想像を絶する出来事が。
人類は、呼び覚ましてはいけないものを、覚醒させてしまいました。

2021/10/13

温暖化が進む中、日本が行った低品質石炭層採掘をきっかけに人類を襲うホワイトバグ。絶滅の危機に瀕する人類との攻防に加え、主人公の登山家甲斐をめぐる人間関係も読み応えあり。今年一番かも。人類の歴史は一瞬であり繁栄は砂上の楼閣。温暖化が起こす想定外が恐ろしい。人類の滅亡は必然なのかも。我が子やまだ見ぬ子孫が気がかり…